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難読症の子の感覚を理解する

 

 

難読症の子の感覚を理解する

 

間違っていた難読症への認識

インターネット上で拝見した、ある学習塾の先生の記事に、難読症の子供には「音読」と「黙読」をさせなさいというものがありました。
また、そこに人は基本的に文章をどのようにして読んでいるか?という問いがありました。


私は、文字が読める子であれば、目で文字を追い、その一画一画を良く分析し、心の中で音声化して、意味と重ね合わせ、理解する、というプロセスを考えました。では、難読症の子はどうするのか?よく聞くお話が、難読症の子は文字を見たとき「文字と文字が重なって見える、文字が反転して見える(鏡文字)」ということがあります。


文字が反転するのであれば、文字自体は見られて、頭にもイメージとして入るのだろうか?それを何度も何度も音声化したら、やがて覚えられるんじゃないか?それなら、読めない外国語を勉強するときと同じなのでは?と考えていました。しかし、難読症の方のブログを見て、かなり甘い認識でいたのだなと少し自分を恥ずかしく思いました。

 

文字を見ても脳が認識してくれない?

 

私は、文字が分からないなりにも頭に入って、それを細かく分析していけば出来るのではないか?という認識でしたが、実際はおそらく「脳が文字自体を認識してくれない」のだと気づきました。「認識してくれない」というのは「そういった図形のような複雑な線の集まりを、脳に一時的にも留められない、もしくは留めにくい」のだと考えました。
難読症の方のブログに書かれていたのは、「何度も読んで、暗記状態になって、目で追っている集中力を、今度は意味の理解に回す余力が出てきて、やっと意味が分かる」ということでした。識字できるものが、外国語を学ぶというのとは格段に困難の差があるのだということをはじめて知りました。

 

難読対策としては何があるのか?

 

では、難読症の子供はどうやってこれを改善すればよいのか?特殊クラスで学ばなくても、普通のクラスで学べるようにするにはどうするか?


この問いに対して決まった答えは無く、それぞれのその子の特性に応じて考えるより他にないということです。


難読症の方の書かれたブログにて、難読症の方が学習できるパソコンツールがあるというのを拝見しましたが、その子たちの特性に合わせ、例えば

 

「歪んだ文字が次々に表示され、読むべきところがハイライトになり、どんどん進んでいく」

「騙し画の様なモチーフに文字が隠されていて徐々に見え始める工夫がしてあったり…。」

 

逆に言えば、このように文字が見えている子達に、視覚面で素人がサポートすることは難しいのかなということを思いました。

 

できることがあるとすれば、知識面で、よく話を聞かせることで、知らない文字に出会ったときに意味を推測できるようになれば、少しは労力の軽減になるかもしれないと思いました。

 

最後に・・・

難読症は非常に難しい病気です。何が難しいかというと、痛みや目に見える症状と異なり、その子の「読めない感覚」が体験できないことが、対処法が分からない原因なのだと気づきました。

どんな人でもサポートできる「知識を言葉で聞かせる」という方法を、ご家庭での対処法に悩まれたときに、試してみるのはいかがでしょうか?


(Photo by://pixabay.com/static/uploads/photo/2013/03/02/02/40/portrayal-89193_640.jpg?i)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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