育児
子供がチック症になったら~家庭内のストレス傾向を計ってみる
胸膜炎とは?
子供がチック症になったら家庭内のストレス傾向を計ってみる
チック症発症の原因は、最近では脳神経伝達物質のドーパミンが過活動しているためだと考えられているようですが、それでもやはり、その症状を悪化させるのは「ストレス環境」である、ということも同時に指摘されています。
ここでは、ご家庭内で感じられた、子供のストレス傾向を測定することで、チック症の発症やその期間をある程度想定することができます。
<ストレス傾向チェック>
それぞれ子供の行動におけるA、B、Cの3タイプのチェック項目があります。項目の多さで、ストレスタイプが分かるようになっています。(対処法に関しては、あくまで一般的なものになっています)
【A】
■こちらが呼んでも返事をしにくい
■日頃の言葉遣いが乱暴になってきている
■少しの注意でカッとして口答えをしやすい
■こちらが話しかけると避けるようになった
■自分から学校や友人の事を話さなくなった
Aの項目にチェックが多い場合は、日頃の子供とのコミュニケーションが不足していたり、少し過干渉になっているなどの傾向が見られる場合があります。これを解決するには、継続的にじっくり子供と向き合い、双方が理解し合いながら、良い距離を保ちコミュニケーションをとることが必要です。
【B】
■机の上や部屋が散らかっている
■朝起こしてもなかなか起きない、遅刻する事が増えた
■自分の部屋にこもるようになった
■忘れ物が多くなった
■昼間遊びにいかず、テレビの前でゴロゴロしている
■親に言われないと自分から何もしなくなった
■洗顔・歯磨き・着替えをおっくうがる
■言いたい事をはっきり言えない
■話をするときつまったりどもったりする
■ときどきおねしょをするようになった
Bの項目にチェックが多かった場合は、自己評価が低下していたり、やりがいの喪失、精神的な疲労や体力の低下などが考えられます。
これを解決するためには、話し合いによって現状を理解すること、その子のやりがいにつながる目標を設定することなどが必要になります。
また、精神的な疲労傾向や、体力面での低下傾向などが見られたときは、保護する環境を作ったり、現状に理解を示してあげることも必要です。
【C】
■ノートの字が乱雑になったり、小さくなってきた
■弟や妹をわけもないのにいじめるようになった
■夜中に突然叫んだり、飛び起きたりする
■「私(僕)がわるいんだ」と、なんでも自分を責める
■爪や鉛筆を噛んだりしている事が多い
■一人で留守番するのを嫌がりだす
■食事の好き嫌いが激しくなった
■持ち物を乱暴に扱うのが目立つ
■最近よく嘘をつくようになった
Cの項目にチェックが多かった場合は、自分や外部環境への不満があったり、刺激の多い環境にいることで感情的になりやすい、また思考力が低下しているなどの傾向が見られることがあります。
これを解決するためには、まず落ち着いて思考させる訓練を行うことが最も大切です。また、外部環境を見直せるところがあれば見直し、親子の間でも良くコミュニケーションをとることがやはり必要となります。
最後に
上記では、家庭内の環境を一度見直してみる、という方向で現状の確認と、その対策について記載しました。しかし、これらを実際に行うとなると、子供の現状を把握するだけでも非常に複雑で大変で、外部の環境を改善するところまで手が届かないということが多くあると思います。
もし、長期のチック症で悩まれた特は、まずは行政の児童相談所や民間の心療内科など専門家のアドバイスを受けられた上で、対策を立てられることが早期改善の近道になることと思います。
(Photo by:http://pixabay.com)
著者: カラダノート編集部