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アレルギー

薬アレルギーのメカニズムや症状とは?

 

気をつけて!ステロイド投与により現れる精神症状

ステロイド剤は皮膚科などで良く処方される医薬品です。アトピー性皮膚炎などの治療に良く使用されるものですが、とても強いお薬なので副作用があるのです。

 

ステロイド剤とは

本来人間の体で作られる「副腎皮質ホルモン」という物質を化学的合成したお薬です。外用薬の場合は皮膚の表皮から浸透して、炎症部位に働きます。また、内服薬、注射薬も色々な疾患の治療薬として用いられています。

 

ステロイド剤の一般的な副作用

・内分泌系

成長抑制・月経異常・副腎不全・離脱症候群・多毛

 

・代謝系

糖尿病・肥満・満月顔貌

 

・結合組織系

皮膚線条・皮膚葬薄化・皮膚組織萎縮・骨粗そう症・圧迫骨折

 

・循環器系

血栓形成・皮下出血・高血圧・低血圧

 

・血液リンパ系

リンパ球減少・好中球増多

 

・免疫系

免疫低下・アレルギー反応抑制・感染症誘発

 

・消化器系

消化性潰瘍・脂肪肝・急性膵炎

 

・眼

白内障・緑内障

 

ステロイド剤による精神症状

ステロイド剤投与後、数週間から1か月後に精神症状が起こることが多いといわれています。不安・不眠から始まって、うつ状態や躁状態が現れてきます。症状が進むと妄想や錯乱を生じます。

 

比較的軽度な場合は、めまいやけいれんが起こります。突然泣き出したり、叫びだすなど情緒不安定になったりもします。

 

ステロイド剤はうつ状態よりも躁状態の方が出やすく、多弁になったり、話しに脈絡が無くなる…など異常が出現し、高揚した気分を追って、幻聴や被害妄想が出やすくなります。

 

副作用や精神症状が現れたら、まずは即座にステロイド剤の使用を中止してください。そして病院へ行き、医師に症状を話し、医師の指示に従いましょう。

 

死因は風邪薬を飲んだこと!?これ、大げさではなく誰にでも起こる可能性があるんです!

薬疹という言葉を知っているでしょうか。これは、薬に対するアレルギーと言い換えてもいいかもしれません。

花粉症や食べ物へのアレルギー、金属アレルギーなどはよく知られていますが、薬にもその可能性があります。

 

「いつも飲んでる薬だから大丈夫」は危険

風邪をひいたときなどに、市販されている風邪薬を薬箱の中から出してきて服用する、という人は多いでしょう。

いつも使っている薬ならば、もう説明書きを見ることはあまりなく、安心して飲んでいると思います。ですが、一度飲んだことがあって大丈夫だった薬が、次も絶対に大丈夫とは言い切れません。

 

それが冒頭の薬疹の可能性です。体の中に入ってきた薬に対して、免疫砂防が過剰反応してしまって、アレルギー症状のようなものを引き起こしてしまうのです。

 

高い死亡率!中毒性表皮壊死融解症

風邪薬の薬疹として見られる病気で、死亡の危険すらある病気のひとつが、中毒性表皮壊死融解症です。病気自体の発生頻度はそこまで多くはないようですが、死亡率は20~30%とも言われています。

以下に症状を書いていきます。

 

・短時間で出る全身の紅班

全身の皮膚が赤くなることが、主な症状です。

これと同時に見られるのが、皮膚に感じるやけどのような灼熱感と、チクチクとするような痛みです。

 

・皮膚が簡単に剥ける

表皮のすべてが障害されているため、少し触れるだけで、直ぐに皮膚が剥けてしまいます。

まさにやけどをしているかのように、ベロリと向けてしまいます。

 

・皮膚以外の症状

皮膚の症状が特徴的ですが、その他の組織も障害されます。

 

症状が出た初期には、

 

・38度以上の高熱

・目の充血

・唇の痛み

・陰部の症状

 

などが起こります。

これらの症状が出た場合、緊急の治療が必要であり、入院しての治療が必要になります。

 

風邪薬や鎮痛解熱薬といった市販薬で発症することもありますし、抗生物質や抗てんかん薬で引き起こされることもあります。発症した場合、早期の段階での治療が非常に重要になります。

 

薬物アレルギーの3つの検査

薬物アレルギーを確かめるための代表的な方法を3種類紹介します。

 

●皮膚試験

皮膚試験では一時的に皮膚を傷つけて、そこにアレルゲンを入れます。

腕の前の方、もしくは二の腕、背中などにひっかき傷を作ってアレルゲンを皮膚の下に入れ込みます。

そして皮膚に異常が出ないかどうかを見るというものです。

薬物アレルギーにも皮膚試験は効果的で、特にペニシリンアレルギーの検査に有効と言われています。

 

●血液検査

アレルギーを調べるための血液検査にはRAST法やMAST法などがあります。

いずれにしても採血を行うだけの簡単な試験で、MAST法では26種類のアレルゲンに関して検査値を出すことが出来ます。

その中には薬物アレルギーのアレルゲンも含まれていますが、全体としては食物のアレルゲンの方が多いです。

RAST法ではアレルゲンについて調べるのではなく血中にある特異的IgE抗体というものを調べてスコアとして出すものです。

RAST法の値が2以上だとアレルギーということになります。

 

●除去テスト

血液検査や皮膚試験に比べると同じように薬物アレルギーを調べるにしても除去テストは時間がかかるタイプの検査です。

原因と思われる薬物を摂取せずに様子を見るという検査方法で、食物アレルギーの検査でも使われています。

 

薬物アレルギーの検査方法には皮膚試験、血液検査、除去テストがあります。

これらの検査を経てアレルゲンとなる薬物を特定したら、アレルゲンとなる薬物を服用しないように注意する必要があります。

 

薬アレルギーのメカニズム

アレルギー反応とは、体の中に異物が侵入してきたときに、体の防衛本能が必要以上に働いて起こるものです。薬は元々分子量が小さいので一般的にはアレルギーを起こしにくいものとされています。しかし、特に人体から抽出したもの以外から作られた分子量の大きな薬においてはアレルギー反応を引き起こしやすいと言われています。

 

薬物アレルギー反応のメカニズムはいくつかに分類することができます。

 

Ⅰ型

アレルギー反応に関係する抗体にIgE抗体(免疫ブログリンE抗体)があります。この抗体が体内で増加するとアレルゲンと結合して様々なアレルギーを引き起こすのですが、Ⅰ型ではこのIgE抗体が免疫反応において重要な役割を持つ肥満細胞に結合し、そこに免疫反応を引き起こす抗原が結合するとヒスタミンが放出されることで起こります。症状としては抗菌薬によるアナフィラキシーや蕁麻疹、気管支喘息として見られます。

 

Ⅱ型

細胞膜に存在する抗原に抗体が結合し、細胞破壊をもたらす反応です。症状としてはペニシリンによる溶血性貧血や、血小板減少症などがあります。

 

Ⅲ型

これは免疫複合体型反応とも呼ばれ、抗原・抗体複合体あるいは免疫複合体によって組織障害を起こす反応で、血管炎などを起こします。見られる症状は高用量のペニシリンによる血清病や溶解性貧血、薬剤熱、リウマチ熱などです。

 

Ⅳ型

上記の三つとは違い、細胞性免疫を基盤とするアレルギー反応で、細胞を傷害します。症状としては接触皮膚炎や麻疹、肝炎などが見られます。

 

アレルギー反応として最もよく知られているのはⅠ型のタイプですが、殊薬剤となると、ペニシリンに見られるように様々な作用・影響を体が受け止めていることも十分に考えなくてはなりません。

 

photo by:http://medical.i-illust.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-12掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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