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慢性糸球体腎炎で一番多いIgA腎症!ほとんど無症状?根治療法『扁桃摘出術』とは?

 

 

 

尿を濾す網の役割を持つ腎臓の糸球体、その糸球体に起こる慢性糸球体腎炎の中で最も割合の高いのがIgA腎症です。

 

IgA腎症とは

糸球体の網にIgA抗体(免疫グロブリンという免疫物質)が引っ掛かることによって発症します。網目に引っ掛かったIgA抗体は邪魔なので、糸球体のメザンギウム細胞が食べようとして増殖します。

増えすぎたメザンギウム細胞は、糸球体の毛細血管を圧迫してろ過を妨げたり、毛細血管を圧迫によって破ったりします。

 

IgA腎症の症状

初期には自覚症状はありません。そのために集団検診や人間ドックで、血尿やタンパク尿が見つかって、精密検査を受けることによってIgA腎症だと分かることが多いようです。

進行すると腎不全を引き起こし、息切れ疲れやすさを感じます。

 

IgA腎症の治療

○食事制限を行います。腎臓に負担をかける塩分とたんぱく質は控えます。高血圧と高タンパク食がIgA腎症を悪化させてしまいます。

 

○複数の薬剤を服用する多剤併用療法がおこなわれ、副腎皮質ステロイド薬、抗凝固薬、免疫抑制薬、抗血小板薬が使用されます。

高血圧と浮腫(むくみ)に対しては、降圧剤と利尿剤が使われます。

 

○IgA抗体は免疫細胞なので病気に感染すると増えます。風邪などにかからないように気をつける事も大切です。

 

 

まとめ

IgA腎症にかかってしまった場合には日常生活に気をつけることが非常に重要です。

また、疾患の進行の度合いを調べるために定期的な尿検査を行い、腎臓の機能を調べましょう。

 

 

IgA腎症はほとんど無症状?

IgA腎症は日本を含めたアジア圏では慢性の腎疾患の中でもよく見られる疾患です。20代をピークとしてどの年代にもみられる疾患ですが、発病の経緯などよく分かっていないことも多い疾患です。

 

 

ほとんどが無症状

発病していてもほとんどが無症状で、健診や学校の検尿などのきっかけによって発見されることが大部分のようです。他には扁桃腺炎などにかかった後に肉眼的に血尿が認められて発見されることが全体の約10%程度で、まれではありますがネフローゼ症候群や急速進行性糸球体腎炎によって発症するケースも5%以下の割合でみられます。

 

所見は血尿

IgA腎症を発症した際に必ず見られるのが血尿です。上記では症状はないと言っていたのに血尿?と不思議に思うでしょうか?ここで言う血尿はあからさまに見られるわけではありません。ここで必ず見られると書いているのは顕微鏡的な血尿で、検査によって見られるものです。血尿は腎臓の炎症の強さを反映するものとされていて、重要な症状です。

 

たんぱく尿も

尿検査では血尿とともにたんぱく尿も認められますが、発症の初期にはたんぱく尿が認められないこともあります。尿たんぱくは(±)~(+)ならば心配はいりませんが、(++)以上になると将来的に腎臓の働きが低下してくることがありますので注意が必要です。

 

他の症状

あまり多くはないですが、他にも症状が見られることがあります。見られるのは上気道炎や、扁桃炎、下痢、腹痛、高熱などです。また高熱を伴うときは肉眼的に確認できる血尿が見られるのが特徴です。これらは主に急性的に悪化した場合に多く見られますが、他にも急性的に悪化した場合は、腎臓の糸球体という毛細血管に白血球が集まって強い炎症を起こしますから、腎臓全体が腫れ、腎臓のあたりに鉛が入っているような重みを伴う腰痛を感じることがあります。

 

 

血尿やたんぱく尿と言った症状が必ず見られる症状ですから、やはり定期検診などで見つかることが最も多いケースです。

 

 

IgA腎症にはこんな生活を。

IgA腎症とは、腎臓で尿をろ過する糸球体にIgA免疫複合体が沈着することにって血尿やタンパク尿、進行すると腎不全に陥ることのある疾患です。

 

IgAって?

IgAとはグロブリンという肝臓で作られる免疫に作用する血漿タンパクの一つです。

本来ならば体外から入って来た細菌やウイルスなどの異物をやっつけてくれるのですが、時に自身の体を攻撃してしまう事があります。

それが腎臓で起こるとIgA腎症です。

因みに、アトピーなどのアレルギーではIgE抗体が過剰産生されることによって起こります。

 

IgA腎症になったら

日常生活で大切な事は二つです。

○過剰になって腎臓を傷つけるIgAの産生を抑えること

風邪などの感染症にかかることによって免疫グロブリンの産生は増えるのでIgAの量も増えます。規則正しい生活や、ストレスの少ない生活は免疫力を上げてくれます。

病気になってしまうと一気にIgAが増えてしまうので、病気にならないように気をつけることが大切です。

 

 

○傷ついた腎臓に負担をかけないようにすること

塩分を控えましょう。

傷ついた腎臓は塩分をろ過する機能が落ちています。身体の塩分濃度は一定なので、塩分が多く残ると水分も多く残り身体がむくみます。水分が多くなることにより血液量も増え、高血圧になります。

 

たんぱく質を控える

たんぱく質は消化・分解の過程で尿素窒素ができます。尿素窒素も腎臓でろ過されて尿に排出されるので、たんぱく質を沢山摂ると尿素窒素も沢山できて腎臓に負担がかかります。

人には、身体の中で合成されないので食物から摂らなければいけない必須アミノ酸があります。たんぱく質(アミノ酸)はバランス良く摂りましょう。

 

まとめ

進行性のIgA腎症になってしまっても、日常生活に気をつけて体質を変えることによって腎機能を保つことが出来ます。

まずは医師と相談しながら生活習慣の改善を心がけてみましょう。

 

 

自己免疫疾患、IgA腎症の根治療法『扁桃摘出術』とは?~腎臓疾患の治療~

IgA腎症は、扁桃からの二次感染によって起こる?

IgA腎症とは、自己免疫疾患の一種で、多くは上気道の粘膜感染の際に病原体とIgAが『免疫複合体』という結合物質を作り、腎糸球体に流れ着いて沈着することにより炎症・破壊を起こし腎機能を著しく低下させるという疾患です。IgA腎症は、慢性糸球性腎炎の約2/3を占めると言われ、日本で最も多い腎臓疾患であると言われています。

 

過去には原因不明のため、根治療法は見つかっていませんでしたが、現在では口蓋の左右に存在するリンパ組織『扁桃』への感染症が二次感染的に腎糸球体へ沈着することが原因と言われており、これを摘出すれば、寛解するという症例が多く報告されています。以下では、扁桃摘出手術について詳しく見て行きたいと思います。

 

扁桃の摘出を行うかどうかの判断基準とは?

<扁桃とは?>

扁桃は、口蓋の両左右にある免疫機能のあるリンパ組織で、『桃の種のような』形をしていると言われています。成人・小児では、代償機能が働くため、摘出によっても免疫機能に大差はないと言われています。

 

<手術を行うかどうかの判断について>

手術を行うべきかどうかは以下が基準になるとされています。 

 

◆腎生検で『予後不良』であった場合行うべき

扁桃手術を行うかの判断については、腎生検の結果状態が【予後不良群、予後比較的不良群】の診断が行われた中等~重症の場合になります。(※予後良好群、予後比較的良好群については、薬物長期治療:アンジオテンシン受容体拮抗薬、抗血小板薬)。

 

⇒治療せずに放置した場合:1)10~20年後、予後比較的不良群は30~40%が透析が必要の可能性、1~3年以内に予後不良群は数%が透析が必要になると言われています。2)また、【1日尿蛋白の値:1g以上】で治療を行わない場合には、10年以内に30%が慢性腎不全に移行すると言われています。

 

◆全身状態が良好でなければ、行ってはいけない

 

1)手術に絶えられない基礎疾患(高血圧、動脈硬化症、糖尿病、心疾患など)がある。

2)血液疾患(血友病、紫斑病、白血病など)により出血傾向にある。

3)伝染病(麻疹、流行性耳下腺炎、百日咳など)への罹患。

4)急性上気道炎(風邪など)で発熱症状がある。

5)妊娠中又は月経中もなるべく避ける。

 

扁桃摘出術についての詳細とは?

<手術の流れについて>

以下の順序で実施されます。 

 

1)全身麻酔を行い、気管支挿管とともに開口器で大きく口を開け、舌圧子で舌を押さえ、扁桃腺を直視下にする。

2)口蓋の左右にある扁桃腺を剥離、切除する(桃の種のように塊が取れる)。

3)切除直後は止血作用のある薬剤使用と、電気凝固で止血。医療用コットンでタンポンする。翌日除去可能。

4)翌日から創面は白くなり、カサブタ状になる。

5)食事は流動食から徐々に普通食へ(入院期間は数日~10日程度)。

 

<稀におこる扁摘後の合併症とは?>

1)出血(縫合を行わないため。24時間以内とカサブタが取れ始める1週間後)

2)手術後の感染

3)手術による神経損傷・舌の圧迫による味覚障害

4)サイズの大きい扁桃摘出による声質の変化(共鳴構造の変化)

5)摘出後、リンパ組織の代償性肥大によるのどの違和感

 

扁桃炎が起こった経験が無い場合は、摘出するべきでない?

IgA腎症の治療方法として扁桃摘出が推奨される理由は、ステロイド単独治療の場合と比較し、併用治療(ステロイドパルス療法+扁桃摘出術)で寛解率が上昇したためです。

⇒【ステロイド単独:20~30%の治療有効率、扁桃摘出+ステロイドパルス治療:60~70%の治療有効率。(2008年日本腎臓学会総会)】

 

しかし、あるクリニックにおいては、扁桃に炎症が生じていない場合、摘出を行っても状態に大きな変化が無いと指摘するところもあるようです。

 

<ステロイド単独療法と扁摘+パルス療法の比較について>

 

◆扁桃炎の経験がある人対象でも、ステロイド単独療法と扁摘+パルス療法に大差なし

1)扁桃炎発症の経験がある患者を対象にした症例で、全国12施設対象の厚生科学研究による80の症例では、【摘出術+パルス療法とパルス単独療法】の双方の療法において治療結果に大きな差は見られなかったという報告(2011年1月のIgA腎症研究会)。

 

2)また同じく扁桃炎経験者対象で、国立病院の14例においても【扁摘+パルス療法と単独療法】双方とも、尿検査において1日蛋白量は約1/3に減り、また半数以上(54%)で尿潜血が消失したという報告がある。

 

<扁桃摘出で効果が見られないとするその他の理由>

 

◇IgA腎症で扁桃に慢性感染症を持っている人はかなりの少数⇒急性腸炎がIgAの原因の大半を占める(IgA産生場所の7~8割が腸管由来)。

◇ノロウイルス性急性腸炎ではIgA腎症は激しく悪化する。

◇扁桃摘出で、術後に味覚障害や心筋梗塞の合併症などの報告もある。

◇1日蛋白量が1g未満であれば、透析が必要になるまで進行しない(0.5g未満であれば、98%進行しない)。

◇適度な運動と感染予防で3~5割が自然寛解する。

 

最後に

上記のように、扁桃摘出術を行うかどうかは、扁桃炎を発症した経験によって判断するべきであるとの意見もあり、かかりつけの医師には過去の症例なども聞いた上で決断することが必要となります。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/2011/02/23-345560.php)

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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