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健診結果を放置していると、慢性糸球体腎炎を見逃す可能性あり!治療しなければ腎不全や心不全を引き起こす~腎硬化症!の治療とは

 腎臓は尿を作り、体に必要な成分・水を分ける非常に大切な器官です。

その腎臓の機能が常に低下していることは、全身に影響を及ぼしてしまいます。

腎炎は急性ばかりではなく、慢性的に起こることもあるのです。

 

慢性糸球体腎炎とは

タンパク尿や血尿が、長期間続く腎炎です。

通常、1年以上続いています。

多くは無症状のまま数年~数十年にわたって遷延し、徐々に腎機能が障害されていきます。

 

慢性腎炎による検査結果

慢性腎炎は軽症のものから、血圧や腎機能が異常になってきているもの、高度に腎障害が起きているものと、非常に幅広くあります。

①潜在型

軽度のタンパク尿(1日1g以下)があり、血圧・腎機能は正常です。

②進行型

中等度以上のタンパク尿(1日1g以上)があり、高血圧・腎機能の低下もあります。

 

確定診断のためには、腎臓の組織を取って検査する生検が必要です。

この生検により、以下のように分類されます。

○IgA腎症

○びまん性増殖性糸球体腎炎

○膜性腎症

○膜性増殖性糸球体腎炎

○微小変化型糸球体腎炎

○巣状糸球体硬化症

など

 

治療方法は?

※慢性糸球体腎炎の治療は、上記に書いた組織の分類により異なるため、特に頻度の高いIgA腎症についてお話します。

○腎機能が正常で、ほとんど進行していない初期段階

過激な運動や激務を避け、過剰な塩分摂取に注意する。

初期であれば、これだけで大丈夫です。

女性の場合は、医師の生活指導を受けながら、妊娠・出産も可能です。

○ある程度進行している段階

・仕事や学校は休み、暖かくして安静にする

・低たんぱく、高エネルギー、減塩の食事を摂る

・薬を飲む

・(末期の場合)透析

 

慢性糸球体腎炎は、経過が長く、軽症の場合では放置してしまう人も少なくありません。

「健康診断でタンパク尿が毎年出るけど、少量だから・・・」と、医療機関の受診を後回しにしていませんか?

早期であれば、簡単な治療で治すことができる病気ですから、健康診断の検査結果をきちんと見る習慣をつけるようにしてくださいね。

 

 

若い男性は要注意の急性糸球体腎炎

「若いから病気とは無縁だ」そう思われている方は少なくないと思います。体が衰えて免疫力が下がりはじめた中高年層の人たちが、若い人よりも病気にかかりやすいのは確かです。

 

しかし、若年者を中心に広がっている病気もあります。それが「急性糸球体腎炎」です。

 

急性糸球体腎炎の特徴

○小児・青年期の男性に多くみられる(女性の約2倍と言われています)

○扁桃炎・咽頭炎などに感染したのち、1~2週間の潜伏期間を経て発症する

○小児は約90%が治る

○成人の治癒率は約60~80%で、年齢が高くなると治癒率も低く慢性化する

 

急性糸球体腎炎になる病原菌

○A群β溶レン菌

○肺炎球菌

○ブドウ球菌

○流行性耳下腺炎ウイルス

○エコーウイルス

 

症状

<主要徴候>

○血尿(数日~2週間程度でなくなる)

○タンパク尿

○むくみ(顔、手足、起床時はまぶた)

○高血圧

 

<その他の症状>

○だるい

○吐き気・嘔吐

○頭痛

○乏尿(尿の量が異常に少なくなる)

○心不全の様な症状

 

治療方法

治療は安静・保温・食事療法が中心になります。発病したばかりの頃は、安静にしていることがとても大切です。学校や仕事はお休みし、自宅で暖かくして寝ているようにしてください。

 

食事は高カロリー、低たんぱくの食事を食べるようにします。塩分が多いと腎臓に負担がかかりすぎるので、注意が必要です。

 

病原菌に対しては、抗生物質が使用されます。ただし、溶レン菌による炎症の場合、抗生物質は進行中の腎炎には効果がないので、発病したばかりの人が対象となります。早期発見・早期治療が大切です。

 

糸球体腎炎は、腎臓の中で最も多い疾患です。誰もがかかる可能性のある病気ですから、他人事ではありません。

 

血尿が出た場合は、なるべく早く医療機関を受診するようにしてください。

 

 

腎硬化症の治療にはどのようなものがあるの?

残念ながら、腎硬化症は元に戻すことができません。そのため、できるだけ早期の発見・診断と治療が大切です。

 

腎硬化症の徴候

腎臓の悪化はなかなか感じ取れないものです。ですが、血圧が高い人は、すでに腎臓にダメージが起きていると考えることが大切です。このくらいの高血圧は治療するほどではないと思っていても、すでに腎臓では血管が詰まり始めているかもしれません。しかし、腎臓のちいさな部分が詰まっても、症状として目に見えるものはほとんどありません。

 

尿検査と血液検査

健康診断では、必ず尿検査と血液検査が行われると思います。そのときに、タンパク尿が出ていないか、血清クレアチニンの数値が正常か、を確認しましょう。タンパク尿は、腎臓の機能がすでに低下していることを示します。同じように、血清クレアチニンも、腎臓でクレアチニンを排出できなくなっていることを示し、腎不全の徴候と考えられます。

 

腎硬化症の治療

腎硬化症の治療は、まず血圧を下げることです。食事療法などで難しい場合には、降圧剤などの薬物治療が始まります。喫煙はやめねばなりませんし、血圧を上げるようなことは避ける必要があります。

 

良性の腎硬化症は、きちんと血圧をコントロールできるようになれば、末期型腎不全となることはないと言われていますが、十分に治療できない場合には、透析となります。また、悪性腎硬化症では適切に治療を進めて血圧を下げないと、1年以内に透析となるケースが多いので、注意が必要です。

 

 

治療しなければ腎不全や心不全を引き起こす~腎硬化症!

腎硬化症は、高血圧の状態が長く続くことで腎臓の血管の動脈硬化が進み、腎臓へと運ばれる血液量が減り、腎臓が萎縮して硬くなることです。腎硬化症になると腎不全や心不全など、命に関わる症状になることもあるので注意が必要です。

 

腎硬化症の良性の場合

腎硬化症には良性と悪性があります。良性の場合は症状の経過は遅く進みます。しかし硬化が進むにつれて腎臓の機能も低下し、慢性腎不全になることもあります。また動脈硬化は他の器官へもその影響が出てしまうので、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を引き起こす場合もあります。

 

良性腎硬化症の症状

良性の場合、自覚症状がないこともあります。

初期症状:高血圧による頭痛・動機・肩こり

腎臓の機能低下(腎不全):むくみ・倦怠感・食欲不振・貧血・息切れ

 

腎硬化症の悪性の場合

腎硬化症の悪性である場合、経過進行は急速で、急激な血圧上昇が見られます。そのため、頭痛や視力障害、倦怠感や吐き気、血尿や蛋白尿、そして出血などが症状として現れ、治療を行わないと腎不全や心不全を引き起こし、死に至ることもあります。

 

悪性腎硬化症の症状

初期症状:急激な血圧の上昇・腎機能の急激な悪化による頭痛・嘔吐・けいれん・意識障害

様々な臓器の機能障害:うっ血性心不全・眼底出血・視力障害

 

腎硬化症は、良性であれば自覚症状が少なく徐々に進行していきますが、悪性の場合は急激な血圧上昇に伴い、様々な症状が急に現れてきます。時には命に関わるような症状になることもあるので、日常的に血圧計測をするなど、血圧の変化に注意するようにしましょう。

 

(photo by http://www.pakutaso.com/201232photo3003-2.html

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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