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気になる病気・症状

痔の手術後の痛みを和らげるテクニック 痔の検査や治療に関すること

痛みの少ない手術法がどんどん発案されている一方で、どうしても術後の痛みが避けられない手術もあります。

ここでは、おさえておきたい痔の手術後の痛みを和らげるテクニックをご紹介します!

 

<お尻に力が入らないようにする>

麻酔が切れてきて感じる痛みは内肛門括約筋のけいれんによるものです。

これは自分の意思でコントロールできるものではないのですが、お尻に力が入らないような工夫をすることで痛みを抑えることができます。

 

手術後はできるだけ体を休めることが大切です。

その際は次のような姿勢で安静にしているようにしましょう。

・横向きに寝る

・両膝は軽く曲げる

・お腹や肩の力を抜いてリラックスする

 

<排便時の注意点>

排便の時には

・我慢しない(便秘をしない)

・強くいきまない

・排便後はお湯できれいにする

→患部に便が残ると痛みの原因となります

・洗った後はガーゼやタオルなどで丁寧に押し拭きする

→こすらないように注意しましょう

 

<入浴が効果的>

入浴は患部を清潔にするだけでなく、ゆっくりと湯船であたたまることで血行が良くなり、痛みがやわらぎます。

また傷の治りも良くなるので、お風呂はシャワーで済まさず湯船に浸かるようにしましょう。

ただし、ほとんどの手術では手術当日の入浴は禁止されているので気をつけましょう。

 

裂肛の治療は傷よりも細菌感染に注意!

裂肛の治療は、肛門に生じた傷の治療が重要と思うかもしれませんが、そうではありません。

肛門の皮膚の再生力は非常に強く、単なる裂肛の傷であれば放っておいても勝手に治癒するのです。

ですが、実際問題としてそうならないのは、肛門の衛生状態が問題となるからです。

 

たとえ再生力が強くても、不衛生な肛門の傷と言うことで細菌に感染し、炎症を繰り返すことで、痛みが強く、いつまでも治らなくなってしまいます。

切れ痔の治療は、何よりも細菌の感染を防ぐことが重要なのです。

 

■裂肛の治療は怪我の治療

●裂肛は肛門の裂傷のこと

切れ痔というと紛らわしくなりますが、裂肛とは様は肛門に生じた裂傷、外傷のことです。

要は粘膜や皮膚が傷ついただけの状態であり、通常の怪我の治療とほとんど変わらない対処で十分です。

ただし、その怪我の場所が肛門であるということが多くの問題を生じさせることに繋がります。

 

●傷の治療よりも細菌感染に注意

肛門付近の皮膚の再生力は非常に強く、ただの怪我の治療だけならばほとんど必要ありません。

しかし、肛門という衛生的に問題の大きい部位の怪我であるため、何よりも細菌感染による化膿に注意しなければならなくなります。

 

●軟膏や坐薬も細菌対策

痔の薬によくある軟膏や坐薬という形態も、この細菌対策のための形態でもあるのです。

軟膏を塗ったり、坐薬で怪我を直接保護することで、怪我を治療するよりも細菌を寄せ付けない効果が重要となります。

 

裂肛の治療は、何よりも細菌対策が重要であり、薬以外にも肛門を清潔に保つことで、痛みなどのほとんどの症状を抑えつつ完治させることも出来るのです。

ウォッシュレットなど肛門を清潔に保つ設備などを用意すると非常に効果的でしょう。

 

痔核の手術後に気をつけること5つ

痔核の手術後に、患者さんが気をつけたい一般的な点を紹介します。

 

■術後に守った方が良い!一般的な注意

1,手術後はトイレに長く入らない

トイレに長く篭ることは避け、数分以内にとどめましょう。

 

2,温水洗浄便座を励行する

温水洗浄便座で軽く肛門縁を洗浄しましょう。

二~四週間、医師の指示に従って軟膏塗布を行います。

 

3,唐辛子など、香辛料の強いものを避ける

例えば、キムチやスパゲティー、カレーライスなどは避けましょう。

 

4,お風呂は原則、一ヶ月以内は避け、シャワー浴にする。

温泉に入ったりするのは絶対に避けましょう。

術後の治癒が長引く場合は、二ヶ月はシャワー浴で済ませることもあります。

 

5,飲酒も一~二ヶ月は避ける。

お酒を飲むのも、一~二ヶ月は控えましょう。

 

あとは、どんな手術が行われたかによって再発もあり得ます。

肛門の狭窄が起こってしまうこともあります。

ただし、痔核の手術で便失禁がおこることはありません。

医師の指示に従って、お尻に負担をかけるような行為は避けるようにしましょう。

 

痔核の手術後の処置とは?

痔核の手術後には、出血や肛門管の狭窄を防ぐための処置がとられます。

 

■出血への対処

まず、手術直後にはじわじわ出る出血を抑えるために、ヨードホルムガーゼ、またはゼラチンスポンジで肛門管を若干圧迫します。

これで静脈血の出血は抑えられます。

一晩はそのままにして、翌日の朝の回診でタンポンを抜去します。

 

手術後の処置としては、排便後や朝や就寝前に、温水洗浄便座で軽く肛門縁を洗浄してもらいます。

その後は軟膏を塗って、ガーゼで傷口を覆っておく程度です。

術後、排便時に出血しても、コップに一杯分などという大量でなければ、全く気にしなくて構いません。

傷口が完全に治るには一~二ヶ月かかるので、その間に血液の循環障害で腫れた肛門管を便が通過するときに出血があっても全く不思議ではありません。

心配せずに心を落ち着かせましょう。

 

食事は、一般的には術後の翌日朝から開始し、術後三日目で退院が可能です。

 

■ブジーで肛門管の狭窄を防ぐ

手術後数日して、用手ブジー(指を挿入して肛門管を広げる)を行います。

このとき痛みがありますが、すぐに沈静化します。

これは手術による肛門管の炎症が高度の場合で、肛門管全体が引き締まってくる時期に行います。

このときブジーを行わず放置していると、その後肛門管が全体として狭くなることが予測されるからです。

 

このように、手術後のアフターケアも、しっかりと行うことが大切です。

 

どんな風に行われる? 気になる痔の検査

「よし、痔の診察を受けよう!」と思っても初めての肛門科はなかなかハードルが高いものですよね。

ここでは一般的な診察の流れを確認していきます。

 

1.問診

どういった症状なのか、どのくらいの期間患っているかなどの質問を受けます。病院によっては受付で問診表をもらって記入する場合もあります。

 

2.視診・触診・肛門指診

現在、2~3時には「シムス体位」という姿勢で行われるのが一般的です。

これはベッドに横向きになるため、医師と顔を合せずに診察を受けることができます。

下着は必要な分だけずらす、上からタオルをかける、など恥ずかしい思いをしなくて済むような配慮がされます。

 

ゴム手袋をし、麻酔作用のある潤滑剤を使った上で行われます。痛みが起こる場合もありますが、体の力を抜くことで痛みを抑えられます。

 

3.肛門鏡検査・大腸内視鏡検査

肛門鏡で肛門を広げ、痔の状態を確認します。2と同様に麻酔作用のある潤滑剤が使われるのでほとんど痛みはありません。

 

直腸に原因があると疑われる場合にはこれに加えて内視鏡での検査も行われます。従来の診察法よりも痛みが少なく、奥まで確認することができます。

 

こちらの場合には、浣腸や下剤で腸内を綺麗にしてから行われます。

 

4.診断結果と治療方法の確認

これらの結果を踏まえ、診断結果が下されます。患者の希望などと照らし合わせながら最適な治療法を決定します。

 

いかがでしょうか?これまでのような「痛い」「恥ずかしい」痔の診察は現在では行われていません。肩の力を抜いて診察を受けましょう!

 

痔瘻を防ぐ治療と治す治療

痔瘻は肛門と直腸を防ぐ瘻管というトンネルが出来る痔ですが、このトンネルが一度出来ると自然に治ることのない難病の痔なのです。

 

痔瘻となった後は、切開手術を行い瘻管を塞ぎ、膿を排出する患部を切除する必要が出てきます。

確かにこの手術ならば痔瘻を治療することは可能ですが、切開手術は肛門の機能に少なからず影響を残してしまうため可能ならばその前の段階で治療を始めることが望ましいのです。

 

それが肛門周囲膿瘍段階での治療です。

 

■痔瘻の治療段階

1.肛門周囲膿瘍段階

望ましいのは痔瘻になる前の肛門周囲膿瘍の段階で治療を始めることです。

この段階ならば比較的簡単に治療でき、痔瘻を防ぐ事につながります。

●切開排膿

肛門周囲膿瘍が自然に破けると瘻管のリスクが高いので、人為的に切開することで排膿させ、瘻管の形成を防ぎます。

●薬物療法

排膿した後、抗生剤や鎮痛剤を投与して、化膿を治療し、膿が発生しないようにします。

 

2.痔瘻の治療

一度痔瘻が形成されては、自然治癒することのない難治性の瘻管となってしまいますので、瘻管を塞ぐ手術が必要です。

●肛門の切開手術

痔瘻の治療は瘻管の部分を切開し、膿の元凶とその入り口を切除するものになりますが、その手術には括約筋が大きく犠牲となり、排泄に影響が出る場合があります。

 

※冷やす

痔瘻の治療にはなりませんが、症状を緩和するには暖めるよりも冷やすことが有効です。

さらに肛門部を清潔に保つことで、さらに痔瘻の症状を和らげることが可能となります。

 

肛門周囲膿瘍段階で治療を始めれば、同じ切開手術でも単に排膿するための浅い切開のみですみ、肛門機能への影響はほとんど残しません。

肛門の括約筋は非常にデリケートで重要な器官であり、その重要器官に後遺症を残さないようにするためにも肛門周囲膿瘍段階で治療を開始できるようにしましょう。

 

裂腔の手術はどんなもの?

現在痔の手術法は様々な種類があります。

ここではその名称と概要を一覧にまとめました。

 

<裂肛の手術>

裂肛は薬物療法で治るのがほとんどですが、長期化して「肛門狭窄」が起きたり「みはりイボ(炎症による腫れがひいても皮膚がたるんだ状態)」や「肛門ポリープ(肛門乳頭と呼ばれるふくらみが延焼してイボ状になったもの)」の摘出が必要な場合には手術による治療が必要です。

みはりイボや肛門ポリープは痛みや裂肛の誘発などが無ければ無理に取り除く必要はありません。

 

・ストレッチ法

肛門狭窄の改善に行われる方法です。

麻酔をして肛門に指を入れ、硬くなった筋肉をほぐします。

 

・SSG法

重度の慢性化した裂肛や症状の思い肛門狭窄に行われる手術です。

みはりイボや肛門ポリープがある場合には先に取り除いて、硬くなった筋肉の切除と縫合、皮膚弁の移植を平行して行います。

入院が必要な手術ですが、これが適用されるケースはさほど多くありません。

 

・LSIS法

肛門の外側の皮膚からメスを入れ、硬くなった筋肉の一部を切開します。

また、みはりイボや肛門ポリープがある場合には併せて取り除きます。

日帰りでの手術が可能です。

 

痔に鍼灸治療!

食の欧米化が進み食物繊維が不足することによって便秘になる人が増えています。それに伴って増えているのが痔です。

痔のタイプによっては鍼灸治療が功を奏します。

 

鍼灸治療の効果のある痔

・内痔核

長時間の座り仕事や妊娠、慢性便秘によって肛門周りの静脈がうっ血して起こります。固い便が通過した時に切れて出血するものです。

※ただし、痔核が脱出する“嵌頓”を生じると鍼灸では治りにくくなります。

 

・外痔核

内痔核よりも下部にできるものです。普通は無症状ですが、炎症を起こしてひどく痛むことがあります。

自然治癒する事も多いのですが、鍼灸治療を行う事によって回復が早くなります。

 

効果の悪いもの

・直腸癌

内痔核に比べて出血が少なく、粘液が混ざったり、便意をもよおします。排便時以外も出血するのが特徴です。

 

・潰瘍性大腸炎

排便時に少量の出血と粘液が出て、便意を伴います。

 

・直腸脱出

肛門の外側に直腸粘膜が飛び出たものです。

 

鍼灸治療の方法

痔核形成の原因となる静脈瘤を流すための鍼灸治療を行います。

 

・直腸と同じ脊髄文節から神経支配を受ける仙骨部の反応がみられる経穴、肛門周りの経穴や反応点に対して鍼灸治療をします。

 

・また、脚に刺激を加えることによって骨盤内臓器の血流量が上がることから、脚で反応のある経穴に対して鍼灸刺激を加えます。

 

もぐさの塊に火をつけて、その煙で燻す事によって血流を促進する事も回復を早めます。

 

まとめ

直腸静脈や門脈の圧を上げるような生活習慣(高血圧や長時間の座位)を改善し、便秘を防ぐために食生活にも気を付けることが痔の治療には大切です。

(Photo by: http://www.ashinari.com/2009/06/21-022785.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-08掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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