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気になる病気・症状

痔に良いもの、悪いもの ~痔の種類、原因や生活習慣など~

痔の人はお酒を控えるべきといえます。

「酒は百薬の長って言うし…」「アルコールは血行を良くするし…」

なんて自分を言い聞かせながらついつい飲んでしまっている人はいませんか?

ここではお酒を飲んだ時に肛門でどういったことが起こっているのか見ていきましょう。

 

<お酒を飲んで肛門はどうなる?>

1.動脈が広がって血行が促進される

これによって血流量も増えます。

一見、痔には良いようですが、この後の作用が問題になってきます。

 

2.増えた血液が戻りにくくなる

末端に届いた血液は静脈によって心臓へ戻されていきますが、肛門付近を走っている静脈は細く急に増えた血液に対応しきれません。

 

3.うっ血が起こりやすくなる

やってくる血液は多く、戻っていく血液は少ない……この結果、肛門付近の血管に必要以上の血がたまってうっ血しやすくなってしまいます。

うっ血は痔を発生させたり悪化を招いてしまいます。

 

<お酒の影響はうっ血以外にも>

うっ血を起こしやすくする以外にも、お酒を飲み過ぎるとお腹を下しやすくなります。便秘だけでなく下痢も痔を引き起こす原因となるからです。

 

お酒を一滴も飲んではいけないというわけではありません。ビール1缶やワイン1杯程度であれば痔にも問題ありません。何でもほどほどが肝心ですね!

 

辛いもの好きは要注意!食べ過ぎると「痔」になるって本当?

「痔に香辛料はダメ!」とよく言いますよね。なぜ香辛料が痔に良くないのでしょうか?ここではそのメカニズムを簡単にご紹介します。

 

・充血しやすい成分が含まれている

刺激物は体内に入ると粘膜を充血させる働きがあります。これはうっ血を起こしやすくなるので、痔のためには避けたいところです。

 

・粘膜を傷つける

香辛料は消化されずに排出されるのをご存知ですか?口にピリピリとした刺激を与える香辛料は、腸までいってもそのままで、同じ粘膜である腸にも刺激を与えてしまいます。

 

その刺激そのもの痔の原因にもなりますし、既にできた痔を悪化させることもあります。

 

香辛料が好きな人にとっては我慢するのはつらいかもしれませんが、口に広がる刺激がそのまま肛門でも刺激になる様子を想像してみてください。自ら傷に塩を塗っているようなものです。これは痛くなって当然ですよね。

 

<注意したい香辛料>

特に要注意なのが唐辛子。他にも胡椒やワサビ、カラシにも気をつけたいところです。

いずれにせよ、香辛料の種類に限らず「使い過ぎる」ことが一番良くありません。これについてはアルコールにも同様のことが言えますね。

 

痔にもタバコはNG?!~痔にタバコが悪い訳~

タバコは実は痔にも良くない影響を及ぼします。それは一体どうしてでしょうか?

 

<痔にタバコが悪いワケ>

・血行が悪くなる

タバコによって体内に入ったニコチンは自律神経を刺激して血管を収縮させます。

また一酸化炭素も血管を縮める原因になります。

これによって血行不良が起こってうっ血しやすくなり、痔の発生や悪化が起きやすくなってしまうのです。

 

・免疫力が低下する

タバコで体が酸欠気味になったり、口呼吸が増えたり、ビタミンCを消費してしまったりと、タバコは体の免疫力を下げる要素がたくさんあります。

細菌の繁殖や炎症の起こしやすさも痔の症状に関係してきます。

 

・刺激がある

香辛料や過度のアルコールと同様に、体に刺激のあるものは痔に良くありません。

 

<タバコを減らそう!>

痔に限ったことではありませんが、タバコはやはり健康に良くないですね。

気分転換のためにはタバコを吸いたい……というような人は、タバコの代わりに体を動かすようにしてください。

立ち上がって体をほぐしたり少し歩いたりすることで、気分転換になるだけでなく体の血の巡りが良くなって痔に良い影響をもたらします。

 

実際にタバコをやめたら痔が良くなった! という人もいるようです。

痔をきっかけに禁煙をはじめてみるのも良いかもしれませんね。

 

肛門の痛み具合によって疾患を特定できる!?

肛門と直腸に疾患を患うと、肛門に痛みを発生させることになります。

その痛みは疾患によって様々な種類があり、痛みの種類から疾患を特定することも十分可能なのです。

肛門の痛みが激しいか鈍いか、痛みが継続するかそれとも短期間かで、だいぶ疾患とその進行具合をわかることができます。

 

■肛門の痛みの種類でわかる疾患

1.排便後に激しく痛む

●裂肛

裂肛の場合は、排便時は大して痛むことなく、排便後に付着した便の細菌によって炎症を起こすことで激しい痛みを発生させます。

 

2.常時激しい痛み

●肛門を脱出した炎症性痔核

炎症によって腫れ上がった痔核が、何らかの拍子で肛門の外に飛び出し、肛門によって締め付けられる状態に陥った場合、痔核は常時激しく痛みます。

●直腸肛門周囲腫瘍

直腸肛門周囲腫瘍が進行すると、常に激痛に悩まされることになるのです。

 

3.常に鈍い痛みで、発作的に激痛

腰椎の変形や腰筋のねんざによって坐骨神経痛となり、通常時に鈍く痛み、発作的に激痛が発生します。

 

4.ぴりぴりと皮膚が痛む

肛門周囲の皮膚が炎症を起こすと痒みのような痛みが持続します。

 

裂肛や痔核は共に激しい痛みですが、その痛みが急性か慢性かで違いができます。

そして肛門の痛みだからと痔核や裂肛ばかりが候補ではなく、直腸や肛門の周辺の皮膚、そして腰椎などの変形も原因として候補に挙げることができるのです。

 

肛門は非常にデリケートな部位であり、肛門の異常は排泄という生理現象に直接影響を与えます。

できることなら、激痛を感じれば、その原因が痔核でも裂肛でも速やかに治療を始め、肛門を完治させ万全の状態に保持しておくことが、健康上望ましいことであるはずです。

 

痔瘻と肛門周囲膿瘍は痔の薬では治らない

痔ろうと肛門周囲膿瘍はその症状から痔の薬が有効のように思うかもしれませんが、そのような事はまずあり得ません。

痔ろうとは肛門と直腸をつなぐ瘻管が形成されているため痔の塗り薬など効果は無く、その前段階である肛門周囲膿瘍も、形成された膿瘍の表面に痔の塗り薬を塗っても効果は期待できないでしょう。

この二つの疾患には肛門の専門医の手術を伴う治療が必要となります。

基本的な症状は痔に似通っていますが、治療法は全く異なるので注意が必要なのです。

 

■薬では治らない痔ろうと肛門周囲膿瘍

●痔ろう

痔ろうは肛門に直腸と繋がる瘻管というトンネルができ、その中で常に膿が発生する溜め、自然治癒せず、どんな薬を塗っても治りません。

治療するためには膿の大元を切開し、瘻管を塞ぐ手術が必要です。

 

●肛門周囲膿瘍

痔ろうの原因となる肛門周囲膿瘍ですが膿瘍の原因が肛門の内側の歯状線に細菌感染ですので、肛門の外からどんな薬を塗っても治療することは出来ません。

また、膿瘍が形成されてからは、腫脹した外側に薬を塗っても効果は期待できないでしょう。

治療するために膿瘍を切開し排膿させる以外の方法はありません。

 

●すぐに肛門の専門医の治療を

痔ろうも、その前の段階の肛門周囲膿瘍もなるべく早く専門医に受診する必要があります。

膿が出る痔ろうはともかく、肛門周囲膿瘍は発熱と痛みを伴い通常の痔と勘違いしやすいですが、実際に痔の薬を塗っても治ることはないので注意が必要です。

 

素人判断で痔瘻と肛門周囲膿瘍、そして通常の痔を判断することは難しいでしょう。

肛門という患部を直接確認することも難しいため、肛門付近の痛みなどの異常を感じればすぐに肛門の専門医を受診する用心深さが必要かもしれません。

 

痔についてどれくらい知っていますか?痔の種類と治療法まとめ!

痔には大きく分けて、3つの種類があります。

「痔核」「裂肛」「痔ろう」です。

 

■痔核とは?

痔核は、肛門管の粘膜の下にある静脈叢が破壊され、静脈血が滞ってしまうために生じます。

 

肛門管とは、肛門縁(つまり便の出口)から便が漏れないように収縮している部分です。この肛門管の粘膜は非常にデリケートで、放屁と便を区別することができます。

 

肛門管の粘膜の下は静脈叢でできており、その静脈叢によって肛門管粘膜はふっくらと浮いた状態になっています。

 

痔核は、この静脈叢の破壊によって生ずると言われています。

この静脈叢が破壊されると、動脈血が流れ込んでしまい、静脈血の戻りが悪くなるという異常な病態が生じ、その結果静脈血がうっ滞します。

これが痔核、いわゆるいぼ痔です。

 

■痔核の種類

痔核には大きく分けて次の2タイプがあります。

 

●内痔核

肛門管内に収まっているタイプです。

内痔核は、排便反射によって、排便時に肛門の外に脱出することがあります。

 

この場合は脱出痔核と言い、次の4つのグレード(進行度)によって分類されます。

 

グレード1:排便時に内痔核が肛門管内でわずかに膨隆するが、脱出はしない。出血はあるが痛みなどはない。

 

グレード2:排便時に痔核が脱出するが、自然に戻る。出血、痛みを伴う。

 

グレード3:排便時に痔核が脱出するが、手で押し込むと戻る。出血、痛みがひどい。

 

グレード4:排便時以外でも痔核が脱出し、手で押し込んでも戻らなくなる痔核を起こしやすい。日常生活が困難で、外科手術が必要である。

 

●外痔核

肛門外に脱出しているタイプです。

肛門縁の近くの静脈叢に、血液の還流障害がおこると、そこが急激に腫れます。そのような急性期の症状が始まると、血栓(血のかたまり)ができて、外痔核となります。

この外痔核は肛門管の外に突出しているので、誰が見てもいぼ状と分かり、いぼ痔と判断できます。

 

■痔核の主症状

痔核の主症状は、肛門痛と肛門出血です。

 

●肛門痛

排便時の肛門痛は、腹圧と共に便が肛門管を下がってくるときに、肛門管粘膜を損傷した場合に生じます。

 

●肛門出血

痔核による肛門出血は鮮血(鮮やかな赤い血液)が特徴です。

排便後に便器を見ると出血していないのに、ぬぐったティッシュに真っ赤な血が付いていた、あるいは便中に筋状の血液が付着していた、、、これらは肛門管の痔核からの出血です。

 

■治療法

手術を避ける保存的療法と、手術で重い症状を解消する外科的療法があります。

 

●保存的療法

主に薬物療法が行われます。痔の初期に行われます。

坐薬や軟膏が用いられます。

 

●外科的療法

痔核を取り除く痔核切除術と、硬化剤を注入して痔核を硬化させる硬化療法があります。

後者は、いきみなどの腹圧により、静脈がうっ滞して痔核が肛門の外へ脱出するのを回避する療法です。

 

痔核の治療中は、トイレに長時間便座に座っていたり、排便時のいきみを回避することが大切です。

日常での生活習慣を改めていく必要があります。

 

痔は生活習慣病の一種

痔は人の生活習慣などに大きく関わる病気です。

その人が一日にどれだけ立って座るか、それも座る場所が椅子か地面かなど国によって大きく変わってきますが、そうした文化に痔は関連しているのです。

 

正座のように肛門部を刺激しないような座り方なら、痔のリスクは低くすることができますが、椅子に座ったり正座ではなく肛門部に刺激を与えるような座り方をしていることでリスクは高まってしまいます。

 

日本人は正座から椅子などへと生活様式が変わっていき、それによって痔の発生件数も増えてしまったのです。

 

このように痔と生活習慣は大きく関わる病気であり、痔は一種の生活習慣病と言っても良いでしょう。

 

生活に関わる痔

●痔は排便の障害となり、日常生活に大きな差し障りとなり、健康にも影響が出る病気です。

●痔は誤った生活習慣などで発病するリスクがあがります。

●運動と栄養、急速をきちんと摂る健全な生活によって予防は可能です。

■痔は治療も可能ですし、予防も可能な病気ですが、その症状の出る部位が問題となって、医者に相談しにくい病気であることが問題となるでしょう。

痔の治療のことを考えれば、専門の医者であろうとも見てもらうことをためらうのはある意味当然です。

 

そうならないためにもすべきことは痔の予防であり、それは生活習慣の改善がもっとも効果的です。

痔は排泄に関わる病気であり、便通をよくするために食物繊維を摂り、刺激物を避けることで予防策となります。

あとは、長時間同じ姿勢、特に椅子に座る時間を調節し、肛門への負担を軽減する事など効果的でしょう。

 

下痢になる原因は様々!下痢の起こるメカニズムは3タイプ

下痢の原因は、消化物の流れと消化管の粘膜の働きによって異なります。どのようなメカニズムでおこるのでしょうか。

 

下痢症とは

下痢症とは、一日の排便回数が増え、排便は水分が大部分を占めて、その量が200ミリリットル以上ある場合を言いますが、その状態は様々です。

 

回数が多い場合は1.5時間~2時間おきに便意を催して寝ていられず、ノイローゼ気味になってしまう人もいます。

原因別に対策を立てて、早めに治療を行う必要があります。

 

下痢になる原因は様々

下痢になる原因はいろいろです。

実際には複数の原因が重なっていることが多く、診断が難しい病気です。

下痢になるかどうかは、「消化管を流れる消化物の流れ」と、「消化管の内側の粘膜で起こる吸収や分泌」によって決まります。

 

消化管の仕組みからみた下痢症の三つのタイプ

1:分泌性下痢症

消化物の流れが正常で、粘膜からの消化物の吸収が減少しており、分泌が増大している下痢を、分泌性下痢症といいます。

セクレチンやガストリンといった、消化管ホルモンによって、粘膜の分泌能力が高まります。膵臓にガストリン産生腫瘍が発生すると、これらのホルモンを過剰に分泌することが多く、水、電解質、脂肪などの吸収が悪くなり、下痢を誘発します。

 

2:粘膜性下痢症

消化物の流れ、吸収率、分泌率がすべて増大している状態の下痢を、粘膜障害性下痢といいます。

病原性大腸菌(O-157)や、偽膜性腸炎のクラストリジウムディフィクル菌などが代表的な原因菌です。

また、クローン病や潰瘍性大腸炎などの増悪期に繁殖するクレブシーラ菌など、細菌による粘膜障害(粘膜の剥離、潰瘍化など)もその要因となります。

 

3:浸透圧性下痢症

吸収率・分泌率は正常ですが、消化物の流れのみが増大している状態の下痢を、浸透圧性下痢症といいます。

 

緩下剤である酸化マグネシウムやラクツロース、内視鏡検査や注腸検査のときに用いる腸管洗浄剤のゴリテリー、ニフレックなどが原因です。

また、小腸切除などによって消化管の吸収面積が低下することも一因としてあげられます。

 

下痢の治療は原因別にあたり、原因を除くプロトコールにそって進めめます。対症療法として薬物療法も行われます。

(Photo by: http://www.ashinari.com/2013/03/13-377214.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-08掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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