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気になる病気・症状

ただの肥満?もしかしたら「Cushing症候群」かもしれません

歳を取ると代謝も下がり、ホルモンバランスの変化などから、脂肪がつきやすくなります。しかし、おなじような中高年の年代に起こりやすい、肥満に似たような症状の病気があります。

 

Cushing症候群とは

副腎腫瘍、副腎過形成、下垂体腺腫などにより、コルチゾール(ホルモンの一種)が過剰に分泌されて起こる病気です。

ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)を産生する下垂体腺腫によるものを、Cushing症候群と呼びます。

非常に珍しい疾患で、40~60歳の女性に多いです。

 

コルチゾール過剰症状

◆満月様顔貌、中心性肥満

体脂肪分布が異常になり、顔面や体幹に脂肪が集中的に沈着する一方、手足はやせ細ります。

 

◆水牛様肩

体脂肪分布異常により、肩甲骨付近にも脂肪が沈着します。

 

◆赤色皮膚線条

蛋白異化亢進によって皮膚の菲薄化と急速な脂肪沈着による真皮の伸展が起こり、真皮に亀裂が生じます。

 

◆高血圧

コルチゾールのミネラルコルチコイド(アルドステロン)様作用により、ナトリウム、水が貯留します。

 

◆浮腫(むくみ)

高血圧と同様(浮腫は膝上から足の付け根にかけて多く、女性に見られやすいです)

 

◆筋委縮

蛋白異化が亢進し、四肢はやせ細り筋力が低下します。

 

◆骨粗鬆症、尿路結石

骨新生の抑制、ビタミンDの作用抑制による腸管からのカルシウム吸収減少、尿中カルシウム排出量の増加が見られます。

◆糖尿病

糖新生亢進、インスリン抵抗性増大により耐糖能が低下します。

 

◆皮下益血

血管壁の異化作用により、断裂がおこります。

 

◆精神症状

中枢神経細胞の被刺激性が亢進し、抑うつや精神的な不安定、不眠や多幸がみられることがあります。

 

◆易感染性

免疫反応が抑制されたことによるものです。

 

アンドロゲン過剰症状

◆月経異常

アンドロゲン過剰分泌とコルチゾールによる黄体形成ホルモン分泌抑制により、無月経となります。

 

◆多毛、ニキビ

アンドロゲン分泌過剰による男性化徴候です。(ニキビの発生には易感染性も関わる)

 

ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)過剰症状

◆色素沈着

副腎皮質刺激ホルモンの分泌が過剰な場合、皮膚粘膜に色素が沈着します。

 

治療方法

・Cushing症候群(下垂体腺腫)

Hardy手術(経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術)やガンマナイフ(放射線)

・副腎腺腫、副腎癌

腫瘍摘出術

・副腎皮質過形成

両側副腎摘出術後、ホルモン補充療法

・異種性ACTH産生腫瘍

原発巣の摘出

 

Cushing症候群は珍しい病気ではありますが、放置しておくと死に至ることもある恐ろしい病気です。

Cushing症候群は血液検査を行えば診断が可能なので、定期的な健康診断を行うことで病気の進行が遅いうちに発見することが出来ます。

  (photo by //www.ashinari.com/

著者: Calmenさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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