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閉塞性換気障害とは?喫煙の影響は!閉塞性換気障害を引き起す疾患

閉塞性換気障害とは?

閉塞性換気障害とは、気道の閉塞障害のためにおこる肺の換気障害のことです。

 

肺の換気障害は、閉塞性換気障害と拘束性換気障害との2つに大きく分けられ、肺そのものに障害が出て換気の状態が悪くなったものを閉塞性換気障害といいます。

 

【総称】

肺気腫

慢性の気管支炎

気管支喘息

 

閉塞性換気障害とはこれら3つなどの総称として呼ばれています。

 

【閉塞性換気障害の程度】

深呼吸して一気に息を吐き出したとき、一秒間に何%を呼出することができるかの検査を一秒率といい、これが閉塞性換気障害の程度を測る目安となり70%以下であれば閉塞性換気障害であると診断されます。

 

【原因と病状】

閉塞性換気障害の明確な原因は不明ですが、加齢とともに増加し男性に多く、特に長期喫煙や喫煙本数が関係されていると考えられています。病理的な病状としては、肺細胞と気管支線に肥大が起こっている状態です。

 

【症状】

運動時の動悸や息切れ、咳や痰といった症状が徐々に見られるようになるのが特徴です。また進行性、全身性の病気であり、一度発病すると患者はずっとその病気を向き合っていかなくてはなりません。しかし、適切な治療を行えば症状は良くなります。目に見えた症状はなくても早期治療を行うことで、進行を抑えることが出来ます。

 

こんな人は気をつけよう

・煙草を吸っていた、過去に吸っていた、一日の喫煙本数が多い

・ちょっとした運動での動悸や息切れ

・咳や痰が長期間続く

・息を吐くときに無意識に口をすぼめてしまう

 

これらの症状が見られる場合は、早めに病院で検査を受けるようにしましょう。特に加齢によって症状が現われてくる傾向にあります。

 

閉塞性換気障害がおこるメカニズムと喫煙

閉塞性換気障害は、咳や痰、冬季や息切れ、呼吸困難を引き起こす障害です。

そしてその原因の多くは喫煙によるものとされています。

 

喫煙による病気の進行

喫煙は、気管支や肺に慢性的な炎症を引き起こします。

白血球の一種である好中球が肺に集まり、その好中球から淡白分解酵素や活性酸素などが放出され、それらが気管支や肺胞の上皮細胞、肺の血管壁を破壊します。

そしてその結果として、気道からの粘液分泌が増加し気管支表面にある腺毛の働きが低下します。

これが慢性的な咳や痰といった症状として現われているのです。

 

病気がさらに進行すると、抹消の気管支が閉塞し肺胞と肺血管が破壊され、肺のガス交換機能の低下、低酸素血症、高炭酸ガス血症が起こります。

それはやがて肺高血圧症や肺性心となります。

 

喫煙が生む疾患って?

・気管支・肺→炎症(上皮細胞・肺の血管壁を破壊)

・気道からの粘液分泌機能の低下→腺毛の働きが低下(咳や痰)

・気管支が閉塞→肺胞と肺血管が破壊

・肺のガス交換機能の低下・低酸素症・高炭酸ガス血症→肺高血圧症・肺性心

閉塞性換気障害は一度症状が現われてしまうと、完治することはありません。

 

徐々に症状が悪化、進行していくものです。

ですから、こういった障害にならないように、もし症状が出てしまったらその進行を遅らせるように、その前に気をつけておくひつ賞があります。

 

そして最も効果的なのが禁煙です。

禁煙を行うことによって、閉塞性換気障害になる確率が格段に下がるだけでなく、もし症状が出てしまった人もその進行を遅らせることが出来ます。

 

喫煙は百害あって一利なしです。自身の為にも、喫煙中の方は禁煙を始めてみては?

 

肺気腫による換気障害とは?

うまく呼吸ができなくなる閉塞性換気障害を引き起す疾患に肺気腫という病気があります。

肺気腫とは呼吸の際に空気を通す呼吸細気管支や、空気から酸素を取り込む肺胞という重要な器官の細胞壁に破壊的な変化を引き起し、結果的にそれらを拡張してしまう病気なのです。

 

呼吸細気管支や肺胞は、呼吸に合わせて伸縮することで空気を出し入れします。拡張され伸びきってしまえば、伸縮による空気の出し入れがうまくできなくなり、換気障害となってしまうのです。

 

拡張された肺は呼吸によって息をうまく吐き出せなくなり、例え運動をしていなくても息切れなど呼吸困難を引き起すことになってしまいます。

 

肺から息をはき出せなくなる肺気腫

1.肺の細胞壁破壊的変化

肺の呼吸細気管支や肺胞の細胞壁が破壊され、拡張してしまいます。

 

2.換気障害

拡張された呼吸細気管支は、呼吸によって空気は入っていくものの、はき出すことがうまくできなくなり、換気障害を引き起します。

 

【原因】

肺気腫の原因は未だ不明です。

ですが、肺気腫患者の9割の人が喫煙者であることから、喫煙が大きな原因であるとされています。

 

肺気腫になり換気障害がひどくなれば、歩くどころか安静にしていても息が苦しくなってしまうのです。この肺気腫を予防するにも、その原因が不明であることでそれも難しいこととなってします。

しかし、その患者の喫煙者率によって、原因の有力な候補に喫煙が挙げられています。肺気腫を避けるためにも、いち早く禁煙など始めることがお勧めです。

 

閉塞性換気障害を引き起す疾患

閉塞性換気障害とは、呼吸によって空気が通る気管支が狭窄し、閉塞することによって起こる換気障害のことです。気管支の狭窄が引き起される原因は主に喘息などの呼吸器系の病気によって誘発されるものだとされています。

それらの病気はどれも肺など呼吸器に大きく関わる病気ばかりであり、それによって換気障害が起こり呼吸が満足にできなくなれば、さまざまな活動が制限され、最悪の場合死に至ることも考えられる難病ばかりです。

 

気管支を閉塞する疾患のほとんどが肺に集中していることから、閉塞性肺疾患とも呼ばれています。

 

気管支の狭窄を引き起す病気

●気管支喘息

アレルギー反応や細菌もしくはウィルス感染によって気管支の炎症が慢性化し、可逆性の気道狭窄を起こします。

 

●慢性気管支炎

気管支の炎症が慢性化し、大量の痰が分泌されると共に呼吸困難を引き起します。

 

●肺気腫

肺の細胞壁に破壊的な変化を起こし、気道や気管支が異常に大きくなり、呼吸を阻害することになります。

 

●びまん性汎細気管支炎

細気管支の原因不明の炎症により閉塞、狭窄になります。

 

これらの換気障害の原因となる疾患は、ほとんどが周囲の環境に左右され、治療には転地療養などが必要とされます。

根治的な治療法が確立していない病気も多く、原因となるアレルギー要因や汚れた大気の無い、きれいな環境で保存的な療法で対処するしかない場合が多いのです。

 

閉塞性換気障害に限らず呼吸器系の疾患は非常に患者のリスクが高く、命だけで無く生活全般の質に大きく影響を与えてしまう病気です。

 

気管支喘息による閉塞性換気障害

気管支が狭窄、閉塞してしまい、呼吸が満足にできない換気障害となる閉塞性換気障害、この原因となる疾患で最も有名なのが喘息でしょう。

 

気管支の慢性的な炎症を伴う気管支喘息は、まさにこの閉塞性換気障害となり様々な症状を引き起します。

 

気管支炎気道狭窄によって通常時からも、気道粘膜のむくみや、分泌亢進など様々な症状が現れ、さらには喘息の発作が引き起される時にはそれらの症状が格段に強力に襲いかかります。

あまりに強烈な発作によって、呼吸困難などになり、換気障害が生命の危険に至るまで及ぶこともあり得るのです。

 

呼吸を阻害する気管支喘息発作

【気道の狭窄・閉塞】

1.気管支平滑筋と気道粘膜のむくみによる気管支狭窄

2.気道分泌亢進

3.気管支の炎症の慢性化

 

【気道狭窄による症状】

1.喘鳴:のどがヒューヒューと高い音を出す症状。

2.息切れ

3.咳、痰

 

【喘息発作】

発作により、通常よりも上記の症状が激しく発現し、気道の狭窄がさらに悪化し呼吸困難、酸欠、または過呼吸などで死に至ることもあり得ます。

 

この閉塞性換気障害を引き起してしまう気管支喘息ですが、治療法が無いというわけではありません。

主に薬物治療によって喘息発作を抑え、気管支の炎症を治療することが可能となっています。

また気管支喘息の原因がアレルゲンなどの場合は、抗アレルギー薬を服用することによってその喘息発作を抑えることができます。

 

炎症などによる気管支狭窄自体を治療する気管支拡張薬も開発され、閉塞性換気障害でも十分な対処がとれるようになっているのです。

 

びまん性汎細気管支炎による合併症

びまん性汎細気管支炎は様々な症状が現れます。

 

勿論、それ自体の症状も過酷なものですが、びまん性汎細気管支炎は進行すると細菌感染などのリスクが高まり、様々な合併症を引き起しやすい病気でもあるのです。

びまん性汎細気管支炎によって引き起される合併症で代表的なのが慢性副鼻腔炎です。

副鼻腔に炎症が及び、膿汁が貯まってしまうことでただでさえ苦しくなった呼吸がさらに困難になってしまいます。

 

また気管支の炎症が悪化することで、その周辺の組織が繊維化してしまえば、もはや元通りに治療することの無い深刻な呼吸器へのダメージとなってしまうことも重大な合併症と言えるでしょう。

そして、呼吸が阻害される病状が進行すれば、それらは最後には慢性の呼吸不全となり、生命に危険を及ぼすことになります。

 

びまん性汎細気管支炎の合併症

●慢性副鼻腔炎

副鼻腔の炎症により膿汁が貯まり、それが炎症性の粘膜肥厚によって排出されにくくなることで慢性化してしまいます。

 

●気管支拡張症

気管支の炎症が進行することによって、気管支壁、気管支周囲組織が繊維化し、結果気管支に不可逆な拡張を引き起します。

 

●慢性呼吸不全

呼吸不全の状態が一ヶ月以上続くもので、びまん性汎細気管支炎が悪化することで、呼吸困難の状態が長期に継続することによって合併することになります。

 

びまん性汎細気管支炎は肺などの呼吸器に引き起される炎症であり、だからこそ最後には生命に危険を及ぼす非常に危険な疾患となり得ることを忘れてはいけません。

 

 (Photo by:http://www.pakutaso.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-05-25掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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