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ガン・悪性腫瘍

膵臓を取ったらどうなるの?

 

膵臓には二つの大きな働きがあります。

 

まずは、糖・脂肪・タンパク質を分解する酵素が含まれた膵液を分泌することです。もう一つは、インスリン・グルカゴン・ソマトスタチンといった、血液中のブドウ糖濃度を調節するホルモンを分泌することです。

 

膵臓を取る時

膵がんや膵のう胞性腫瘍になった場合に、膵臓を切除することがあります。膵臓の部分切除、全摘出、十二指腸も含めて切除、脾臓も含めて切除、と病気の進行具合や状態によってどうするかが決められます。

 

取った後どうなるか

膵臓が一部でも残せていれば、日常生活に必要な程度の機能を維持することができると言われています。

 

膵臓の全摘出を行った場合は、膵液が分泌されないことによる症状、インスリンが分泌されないことによる症状、の二種類の症状が出ます。

 

○膵液が分泌されないと

消化がうまく行えないので下痢を起こしやすくなります。出来るだけ消化の悪いものや脂肪の多いものは食べないようにしましょう。

 

○インスリンが分泌されないと

血糖濃度を下げることができなくなります。糖尿病の方と同じですね。食後にはインスリン注射をし、血糖の管理をしなければいけなくなります。

 

膵臓を取ってしまうと、消化酵素が足りない、インスリンが足りない、といったことから食事に関する制限が多くなります。

膵臓を摘出する予定のある人は、あらかじめ血糖値の急激な上昇を防ぐような食事法や、消化の良い食べ物について調べておくといいでしょう。

 

膵臓全摘出後の生活について

膵臓を全摘出した後にはどのよう点に注意して生活すればいいのでしょうか?

 

膵臓の働き

膵臓には二つの働きがあります。

 

○膵液を出す

糖・たんぱく質・脂肪を分解する酵素を含んだ膵液を産生・分泌しています。

 

○血糖調整ホルモンを出す

インスリン・グルカゴン・ソマトスタチンという血糖を調節するホルモンを産生・分泌しています。人間では血糖を上げるホルモンは他にもありますが、血糖を下げるホルモンはインスリンしかありません。

 

二種類の薬

○膵液から出ていた消化酵素が不足しているので、消化酵素剤で補います。

また、ゆっくりよく噛んで食べましょう。

 

○インスリン注射をする

膵臓から分泌されていたインスリンが全く無くなるので糖尿病になります。

インスリン注射によって低血糖になることもあります。

 

生活上の注意

○血糖のコントロールをする

過度な運動は控えましょう。またインスリン注射によって過度に血糖が下がることがあるので、砂糖やジュースを持ち歩くようにしましょう。

 

低血糖の症状としては、極度の空腹感、吐き気、脱力感、冷や汗、などが起こります。重度になると精神症状や痙攣、昏睡状態に陥る事もあるので注意が必要です。

高血糖状態が続くと、喉の渇き、水を多量に飲む、小便が増える、倦怠感、といった症状が出ます。

 

膵臓を全摘出した後では、特に食生活が変わります。血糖のコントロールをすることが快適な生活に結び付くので、食事の仕方や薬について医師としっかりと相談しましょう。

 

膵臓全摘出後の食事法

 膵臓には二つの働きがあります。

一つは、膵液という糖・たんぱく質・脂質を分解する酵素が含まれた消化液を分泌すること。

 

もう一つは、インスリン・グルカゴン・ソマトスタチンという血糖をコントロールするホルモンを分泌することです。

中でも血糖を下げるホルモンはインスリンしかありません。

 

膵臓を摘出するとこれらの機能が失われてしまうために食生活に気をつけなければいけません。

 

食事の注意点

○しっかり噛んで、ゆっくりと時間をかけて食べましょう

唾液からも消化酵素が出ています。また、大きな塊や固いものは腹痛や下痢の原因にもなります。

ゆっくりと食べることによって血糖の急激な上昇を抑える事もできます。

 

○少しずつ回数を増やしてコマめに食べましょう

 沢山食べてしまうと消化管に負担がかかってしまいます。

 

○消化の良いものを食べましょう

脂っこいものは出来るだけ控えましょう。調理法も、揚げるよりも蒸したり茹でた方がいいでしょう。

 

○刺激物やアルコールは控えましょう

刺激の強い香辛料やアルコールは出来るだけ控えた方がいいでしょう。

 

○白いものは控えましょう

白米、小麦粉、精白糖といった白い炭水化物食品は血糖を急激に上昇させます。米なら玄米、小麦粉は全粒粉、砂糖なら精白されていない砂糖をお勧めします。

 

まとめ

膵臓は食事と切っても切り離せない働きを持った臓器です。手術で摘出した後は、食生活には十分な注意を払いましょう。

 

膵臓切除後の合併症について

膵臓の手術は合併症を起こしやすい手術です。

代表的な合併症には以下のようなものがあります。

 

膵液漏

膵臓からは糖・脂肪・たんぱく質を分解する膵液が出ています。この膵液が膵臓と腸とのつなぎ目から漏れ出てしまう事があります。漏れ出た膵液は周囲の組織や血管を溶かして、出血や炎症を起こします。

 

膵液を外に排出する通路(ドレナージ)を作り、自然治癒を待ちます。

膵液は食事をすると分泌されるので、絶食して点滴で栄養補給します。

 

胆管炎

胆嚢から出る胆管と膵臓から出る膵管は合流して十二指腸に開口しています。膵液が胆管に逆流してしまう事によって胆管炎を起こすことがあります。

 

胃排泄遅延

膵頭と十二指腸を切除した後に胃の動きが悪くなることがあります。胃が動かないので食べ物や胃液が胃の中に長時間溜まってしまいます。胃が動きだすまでは絶食して、自然と回復するのを待ちます。

 

まとめ

膵臓の手術は合併症が起こる可能性が高い手術です。

膵液が漏れ出る、胆管に逆流する、といった事は術後何日かしてから起こることがあります。その為に、手術後も合併症が起きないかを観察するために2~3週間の入院が必要です。

入院期間は合併症が起きるかどうかによっても変わってきます。  

 

医学の進歩した現在でも、膵臓の手術に合併症は完全に避けられるわけではありません。しかし、合併症に対する対処法も分かっているので不安なことは専門医に相談してみるといいでしょう。 

 

膵臓切除後の流れ

膵臓がんなどで膵臓を切除した場合、その後の流れはどうなるのでしょうか?

 

手術後

ICUのベッド上で安静にします。心電図や血圧計をつけて、血液検査やレントゲン撮影も行います。

 

1日目

酸素吸入を終わり、心電図を外します。 血液検査、レントゲン撮影をします。 手術創が痛いときには痛み止めを使います。

座ってみて、看護師に体を拭いてもらいます。付き添ってもらいながら歩きます。

 

2日目

血液検査とレントゲン撮影をします。一日目と同じように座って体を拭いてもらいます。チューブで腸に直接栄養を注入することもあります。

 

3日目

血液検査とレントゲン撮影を行います。痛み止めのチューブを取ります。

手伝ってもらいながら自分で体を拭きます。

 

4~5日目

食事指導を受け、診察結果が良ければ水分を摂れるようになります。

 

6~8日目

血液検査とレントゲン撮影を行います。流動食から食べれるようになります。

 

9~14日目

血液検査とレントゲン撮影を行います。

抜糸します。

食事内容も徐々に固形物に変えていき、五分粥が食べられるようになれば点滴を終了します。薬の服用も始めます。

 

21日目

血液検査とレントゲン撮影を行います。

 

28日目

血液検査とレントゲン撮影を行います。外来の日を決めて、退院となります。

 

まとめ

膵臓をどれだけ切り取ったのか、患者自身の回復力や体力、によって個人差はありますが一般的な手術後の流れは上記のような内容になります。

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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