妊娠・出産
悪いことばかりではない!高齢出産のリスクとメリットまとめ☆
現在では35歳以上の出産が高齢出産といわれ、その率は年々上がってきています。
2010年では30歳以上の出産率は60%近く、35歳以上でも23%にのぼっています。
その大きな要因として、医学の進歩だけではなく、働く女性が増えたことと、婚期の遅れがあげられます。
増加してきた高齢出産…そのリスクとメリットとは何なのでしょうか?
高齢出産のリスク
出産が高齢化すると、妊娠・出産におけるリスクも高まるとされています。また、経産婦よりも初産婦の方がリスクが高いと言われています。
その中でも一番怖いのは、出産時の死亡率の上昇とされてきましたが、医学の進歩とともに、近年ではその心配も軽減されてきています。
若い時の出産に比べると、出産後の子宮や体力の回復も遅く、母体への負担が重くなります。
しかし、染色体異常によるダウン症の発症率は、20代の妊娠に比べ、圧倒的に高くなると言われています。
ダウン症の原因は遺伝によるものもあるので一概には言えませんが、25歳未満では1/2000、35歳未満では1/300、40歳で1/100という発症頻度のデータが発表されています*1。
アメリカでは、35歳を過ぎると血液によるダウン症検査が推奨されますが、これは義務ではありません。
日本においても、2012年より任意で血液でのダウン症検査ができるようになりました。
しかし、保険が適用されていないので、大きな経費(約21万円)と、結果がでるまでの時間がかかり、妊婦には精神的にも金銭的にも大きな負担がかかることが推測されます。
高齢出産のメリット
高齢出産というとリスクが付きもので、デメリットばかりがクローズアップされますが、メリットもあります。
まずは一番大きいのは金銭的なゆとりです。
若い時に比べ、社会的地位も上がり、収入も増えていることが多いので、金銭的な余裕は心にゆとりを持つことができます。
体力を使う育児においても、施設やベビーシッターを上手に活用するなど、経済力でカバーすることができるでしょう。
精神的な面でも、人生経験と積んだ人は、子育てでも心にゆとりがもて、育児を心から楽しむことができる人が多いようです。
1 (ラングマン人体発生学第10版 P18より)
(photo by http://jp.freepik.com/free-photo/pregnancy_570824.htm)
著者: カラダノート編集部