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IBD(炎症性腸疾患)の栄養療法‘静脈栄養法と経腸栄養法’

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■栄養療法の種類

栄養療法には、大きく分けて2つの方法があります。

腸を使わずに点滴で栄養補給をする「静脈栄養法」と、腸を使った「経腸栄養法」です。
腸管の炎症の状態に合わせて、どちらかを選択します。
広い範囲に炎症があったり、下痢が頻繁にあったり、ろう孔や出血、狭窄や肛門病変などといった重い合併症があったりする場合は、絶食にして4~6週間、中心静脈栄養法を行います。

腸管の炎症が改善されたら、少しずつ経腸栄養法や食事療法を実施します。

■成分栄養剤とは?

成分栄養剤は、ほとんどの栄養素が消化された形になっているものです。

成分栄養剤を摂取すると、栄養状態が良くなります。体重が増え血清蛋白質やアルブミンなどが正常化します。

栄養状態が良くなると共に、クローン病の諸症状が改善します。

成分栄養剤を使った栄養療法の有効性については、極度に栄養状態が悪い場合や、狭窄などの合併症がない場合でほぼ100%が緩解(病状が落ち着くこと)になり、厚生労働省の研究班でも第一選択の治療法として推奨しています。

■どのようにして摂取する?

飲む方法(経口法)と、鼻からチューブを入れて取り入れる経鼻経管栄養法(経鼻法)とがあります。

経口法の場合は、下痢を防ぐために、時間をかけてゆっくり飲んでください。フレーバーはさまざまな種類があります。
経鼻法は、鼻からチューブを入れるので拒否する人が多いのですが、外径1,65㎜の細いチューブなので、なれると違和感はなくなります。

このチューブを、胃または十二指腸に入れられるようにトレーニングを行い、夜間にポンプを使って一定の濃度と速度で成分栄養剤を摂取できるようにします。

経鼻法を試みると、飲むよりもとても楽だという人が多く見られます。成分栄養剤は決して美味しいものではないので、経口法で我慢して飲んでいる人や、飲むと下痢になるという人は試してみてください。

■副作用は?

副作用としては、下痢、腹痛、腹部膨張などがあります。一時的に肝機能障害を起こすこともあります。

下痢や腹部膨張を引き起こす原因は、栄養素が消化された形になっている分、浸透圧が非常に高くなっているからです。

高浸透圧のものは腸内の水分量を増やすので、下痢などになりやすくなります。

こうした高浸透圧製の下痢を予防するには、経口法の場合は時間をかけてゆっくり飲むと良いでしょう。経鼻法の場合は、速度を遅くする、水で薄めて浸透圧を下げるなどが有効です。

■退院後も続けたほうが良い?

退院後も在宅で成分栄養剤を継続した人のほうが、継続しなかった人に比べて、長期間良い状態を保つことができた、あるいは、再び入院する確立が低かったなど、その効果が分かっています。

ただし、これは小腸に病変がある人で、大腸だけに病変がある人ではこのような治療効果は少ないようです。

(Photo by //www.murano-clinic.com/treat/ibd.html )

著者: ひなさん

本記事は、2016-07-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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