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椎間板ヘルニアの症状って!?手術が必要な腰椎間板の症状とは?ヘルニアの検査方法って?『エピドラスコピー』手術とは?

 

 

椎間板ヘルニアになると・・・?

突然の強い痛みや、しびれなどの症状が、腰や背中、首にかけて現れます。

首に発症する頸椎椎間板ヘルニア、腰に発症する腰椎椎間板ヘルニアがあります。

椎間板とは中心がゼリー状の髄核をとりまく繊維輪というものから構成されています。

その椎間板が圧迫されることで繊維輪が破れ、髄核が外に飛び出て炎症を起こします。

そして髄核が神経等を圧迫し痛みを伴います。

本来、椎間板は骨と骨のクッションの役目をしています。

そのクッションは80%の水分で構成されていますので、長年の圧力等によりクッションへの負担が重くなりヘルニアを起こすのです。

また急激な腰や首への負担も原因の一つです。 

 

 

椎間板ヘルニアかな?と思ったらチェックしてみましょう

□ 長時間立っているが辛い

□ 椅子に座る、椅子から立ち上がるが辛い

□ 30分以上の歩行が辛い

□ 前かがみが辛い、急激な痛みを伴う

□ 下半身のしびれ

 

以上の項目に腰や首の痛み違和感がある場合は椎間板ヘルニアの可能性が高いです。

放っておくと日常生活が正常に送れないといった事態にもなりかねません。

特に、下半身のしびれや足が上がらないなどの症状が出た時はすでに重症化している可能性がありますので、是非病院へ検査に行かれることをお勧めします。

 

 

そのうち治る?椎間板ヘルニアの自然縮小とは

椎間板ヘルニアの大きな特徴は、症状が自然に軽減する点です。

明確なメカニズムは分かっていませんが、軽減しやすいタイプと、しにくいタイプがあるようです。

椎間板ヘルニアの自然縮小についてまとめました。

 

 

自然縮小とは

脊椎を構成する椎体骨の間でクッションになっている椎間板が飛び出してしまった状態が、椎間板ヘルニアです。

自然縮小では、3~6か月程度で、飛び出した部分が吸収され、消滅します。

神経を圧迫していた部分が消滅するので、痛みも緩和されます。

 

 

自然縮小までの時間

椎間板ヘルニアの発症から2週間で、25%の人が症状が軽くなったと感じます。

1ヶ月では約40%、2ヶ月では約半数、3ヶ月では60~70%以上の人が自然治癒を実感するようです。

 

 

自然治癒しやすいタイプ

椎間板ヘルニアは、症状によって次の4つに分けられます。

 

◆脱出型:椎間板の外側に髄核が脱出します

◆膨隆・突出型:線維輪が髄核によって背中側に押し出されます

◆遊離脱出型:じん帯を突き破って髄核が脱出し、一部が離れたところへ移動します

◆穿破脱出型:背中側のじん帯を突き破って、髄核が脱出します

 

これら4つのタイプのうち、穿破脱出型と遊離脱出型は自然縮小しやすいタイプです。

脱出型と膨隆・突出型は、自然縮小の可能性が低いでしょう。

どのタイプに属するかは、画像診断によって分かります。

 

 

自然縮小の傾向があるかという判断は、発症から3ヶ月が目安です。

自然縮小が期待できない場合は、神経ブロックや手術も視野に治療法を検討した方が良いでしょう。

 

 

椎間板ヘルニア 手術が必要な腰椎間板の症状とは?

椎間板ヘルニアは、時間の経過とともに自然と症状が改善していくので経過観察と対処療法が治療の主流です。

しかし、症状によっては手術を要する場合もあります。手術が必要な椎間板ヘルニアの症状と、手術法について説明します。

 

 

長引く症状

1度潰れてしまった椎間板は元に戻りませんが、出っ張ったり膨らんだりして痛みを生じていた椎間板は、数ヶ月で自然と炎症が引いていきます。良性の椎間板ヘルニアでは、約6割の人が3か月後ほどで痛みが和らいだように感じるといわれます。

この3ヶ月が、1つの目途です。

適切な検査と治療を受けているのに、3ヶ月から半年経過しても痛みが解消されないなら、手術も選択肢の1つに入るでしょう。

 

 

日常生活への支障が著しく大きい

椎間板の炎症は、自然に治まるのを待つ経過観察が主流です。しかし、椎間板ヘルニアによって、膀胱直腸障害(排尿・排便が困難になり、尿失禁などが起る)、下肢の麻痺などの症状がみられるなら、手術が必要です。

これらの障害は、長期間放置すると椎間板ヘルニアが寛解した後も残ってしまうからです。

睡眠が妨げられるほど激しい痛みが続くケースも、手術が検討されます。

 

 

手術

出っ張った椎間板の一部を切除する手術と、さらに骨を固定する手術があります。最近では、内視鏡手術で椎間板を切除することも可能で、術後の回復が早くなります。

 

 

痛みの程度、付随する諸症状で手術をするべきか否かを判断します。

脊柱管のほとんどを占めるような、大きなヘルニアの場合は、医師から強く手術を勧められるでしょう。

 

 

椎間板ヘルニアかどうか検査するときは深部腱反射を目印に?

椎間板ヘルニアによって神経根が圧迫されていると、深部腱反射は減弱もしくは消失します。 

 

深部腱反射とは

腱は伸び過ぎて損傷してしまわないように、急激に伸ばされると縮もうとする性質があります。これを伸張反射と言います。

 

深部腱反射とは腱の伸張反射のことです。これは脳を介さずに脊髄を介して情報が返ってきます。つまり脊髄に何かしらの問題があると、伸張反射は無くなってしまいます。 

 

ヘルニアによって脊髄が圧迫されていると深部腱反射が無くなるので、テストに使われます。脊椎はそれぞれの高さで支配している領域が決まっているので、どこの深部腱反射が無くなっているかで、問題の起きている脊椎の高さが分かります。  

 

膝蓋腱反射

これはやったことのある人も多いかも知れません。

 

座った状態で膝の下を打腱鎚という小さなハンマーで軽く叩きます。膝が無意識にクイッと上がれば正常です。もし、膝蓋腱反射が消失していれば、腰椎3番と腰椎4番の間の椎間板ヘルニアが疑われます。

 

上がりやすさには個人差もあるので、健側と患側の両側とを比べて同じ位であれば問題はありません。

 

アキレス腱反射

アキレス腱反射も膝蓋腱反射と同じです。アキレス腱を打腱鎚で叩いて反応を見ます。アキレス腱反射が消失していれば、腰椎5番と仙椎1番の間の椎間板ヘルニアが疑われます。

 

深部腱反射が消失していたからといって必ずしも椎間板ヘルニアとは限りません。他の様々な検査を組み合わせて行うことによって何が原因であるのかを突き止めましょう。

 

 

ヘルニアの検査方法って? ~テンションサインを診る

機械を使わない徒手検査によって腰部椎間板ヘルニアであるかを検査する方法があります。

 

SLR

最も有名なものとしてSLR(Straight Leg Raising)テストがあります。

坐骨神経に伸展を加えることにより疼痛や神経症状が出現すれば陽性とされます。

 

○方法

患者は膝を真っすぐ伸ばした状態で上向きに寝ます。

そのまま足を検者が挙げていきます。

70度未満で疼痛や神経痛が出現すれば陽性です。

 

 

ラセーグテスト

近年ではラセーグテストと同意義で使われる事もあります。

検査の意味するところはSLRテストと同じです。

 

○方法

患者は上向きに寝ます。

検者は患者の膝を曲げたまま太ももを70度まで挙げます。

その状態で徐々に膝を伸ばしていき疼痛や神経症状が出現すれば陽性です。

 

 

注意点

ハムストリングス(大体後面の筋肉)の固い患者の場合、たとえヘルニアがなくても70度までの間に痛みを訴える事があります。

下肢の挙上にともなって骨盤が後方に回転して腰椎は屈曲します。すると腰部の筋は引き延ばされるので、そこにコリがあると痛みが発生します。

 

必ず健側との比較を行い、深部腱反射の消失或いは減弱、膀胱直腸障害、筋力の低下、感覚障害のチェックを行いましょう。 

もしSLRテストが陽性でこれらの所見が現れなかった時にはハムストリングスの短縮と腰部や臀部の筋のコリが強く疑われます。 

 

 

妊娠中のヘルニアは治療ができるの?

妊娠中のヘルニア治療について知っていますか?

腰痛持ちではない方も、妊娠中に腰痛で苦しんだ方は大勢いらっしゃいます。

しかし、もともとヘルニアを持っている方は、妊娠中に更に悪化する場合があります。

妊娠中の鍼治療も可能ですが、リスクを伴いますのでなるべくなら避けるべきだと思います。

手術もリスクを伴う場合もありますので、なるべくならお勧めできません。

 

妊娠期間は10カ月間です。特に6か月あたりから胎児の体重が急激に増え始めるため、

この時期から腰への負担が急激にかかります。体重の急激な増加と、お腹がせり出してくるので背中を反る姿勢になるからです。

臨月の頃には、胎児は3~4キロほどにもなります。

妊婦は、約10キロ以上の体重増加です。

 

体重増加・運動不足というヘルニアの要因が、あてはまってしまうのです。

 

妊娠中に気をつける事

1.急激な体重増加を避ける。

2.安定期を過ぎたころから、ウォーキングや妊娠中にも出来る筋力アップのトレーニングをする

ただし、妊娠中の体の体調にもよりますので、激しい運動は避け、医師に相談することをお勧めします。

3.腰を温める。妊娠中の腹帯は腰痛を和らげる効果があります。

 

 以上のことに気をつけて、ヘルニアを悪化させないようにしましょう。

 

 

神経ブロックが効かない難治性腰痛に効果!『エピドラスコピー』手術とは?

慢性腰下肢痛の治療は、主なものとして『薬物療法』『光線療法』『神経ブロック療法』が行われますが、これらの方法を用いても効果が得られない難治性の症例(椎間板ヘルニアなど)もあります。この場合、先進医療として細く柔軟な内視鏡(軟性鏡)を用いて背骨と脊髄の隙間(硬膜外腔)の癒着を剥離させる『エピドラスコピー』という手術が有効であるとして、現在非常に注目されています。癒着の剥離により、これまで患部に届かなかった局所麻酔薬も届くようになり、鎮痛効果が得られると言います。以下では、その詳細について見て行きたいと思います。

 

エピドラスコピーの詳細について

エピドラスコピーとは、『硬膜外腔内視鏡』を意味する言葉であり、硬膜外腔とは『背骨に沿って走る脊髄を覆う硬膜と、背骨との間のすき間』のことを指します。このような細い隙間に内視鏡を入れるのは従来は困難でしたが、技術の進歩によって『軟性鏡』と呼ばれる、自由に曲げることの出来る内視鏡が開発され、エピドラスコピー手術が可能となりました。癒着をはがすことで、脊髄神経などへの圧迫がなくなり血流が改善され、神経機能の回復が促進されます。また同時に局所麻酔薬が届かなかった状態が改善され、鎮痛効果が得やすくなります。

 

⇒硬膜外腔の癒着が起こる原因としては、1)髄核(椎間板内部の組織)が線維輪の外にとび出す⇒椎間板ヘルニア、2)神経の周囲に生じる炎症、3)コラーゲン線維の増殖などが挙げられます。

 

<手術の適応は?>

◆薬物療法や神経ブロックで十分な効果が得られない難治性腰下肢痛

(腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎手術後に残存する腰下肢痛など)

 

<この手術によるメリットとは?>

◆侵襲度が低い(手術時間約1時間、入院2~5日)

◆通常の画像診断では見られない硬膜外腔の炎症や癒着などの所見が直接観察できる。

◆直視下で生理食塩水による灌流、洗浄ができ、癒着や瘢痕組織の剥離が行える。

◆病変部位に確実な薬剤投与ができる。

◆本法施行後の硬膜外ブロックの十分な広がりが期待できる。

 

<手術の手順について>

手術時間は1時間程度です。

 

1)患者は、うつぶせになり、おしりを突き出すような姿勢を取ります。

2)直径1mm以下の内視鏡を、仙骨裂孔(仙骨と尾骨の間)から硬膜外腔に挿入します。

2)生理食塩水を注入しながら、癒着をはがし、発痛物質を洗い流します。

3)造影で硬膜外腔の拡がりが確認でき、強い炎症所見があれば、仙骨裂孔から局所麻酔薬やステロイド薬を注入します(仙骨ブロック)。

 

<治療効果について>

以下の2つが報告されています。

 

◆JR東京総合病院でエピドラスコピーを受けた患者の調査結果(2009年)

【対象】難治性腰下肢痛患者109名(平均年齢63歳)

【結果】上記患者にエピドラスコピーを用いたところ、「非常に有効」が24.7%、「有効」が28.4%、「多少有効」が12.8%で、全体の約3分の2で効果が認められた。

 

◆日本でエピドラスコピーを受けた患者の追跡調査結果(2003年)

【対象】腰痛患者85例

【結果】有効性は時間の経過とともに減少(6カ月以上持続)するが、腰痛・下肢痛は著明に軽減し、入院期間の短縮・QOLの改善に繋がる。また重篤な合併症は認められなかった。

 

最後に

エピドラスコピー手術の合併症として、致命的な合併症の報告はないものの、感染症(刺入部,硬膜外捜瘍,くも膜炎,髄膜炎)や頭蓋内出血、脊髄梗塞、神経損傷、硬膜穿刺などの可能性は示唆されており、治療を行う際には、これらのリスクについて医師と十分話し合うことが必要となります。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/2013/01/31-375841.php)

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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