カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. メンタル >
  3. 摂食障害 >
  4. 治療 >
  5. 周囲の対応が悪循環を生み出している?家族の接し方による悪影響とは 拒食や過食と向き合うために・・・

メンタル

周囲の対応が悪循環を生み出している?家族の接し方による悪影響とは 拒食や過食と向き合うために・・・

%E6%B2%BB%E3%82%8B2.jpg

摂食障害の治療でまず注目する必要があるのは、摂食障害になることで、病気をつくりだした悪いパターンが悪化している、という事実です。「拒食」の悪循環に陥ってしまう

 

心配に振り回される

「拒食」の人は、それまでの自分のやり方が通用しなくなって遭難したような不安の中で発症するのですが、体重が減ってしまうと、家族が心配するので、その心配に振り回されるようになり、ますます本人のやり方が乱されることになります。

 

しがみついてしまう

そもそも「拒食」のときには、不安に吹き飛ばされないように「拒食」にしがみついているといえます。

それなのに家族は、「そんなに痩せていたら不健康だから、もっと食べなさい」「こんなに痩せて、家族を心配させるなんて…」などといって、「拒食」にしがみつく手を無理に離そうとしたり、さらなる不安の嵐に陥れたりしてしまうのです。

しがみつく力がますます強くなるのも当然のことだといえます。無理やり食べさせたり、病気のリスクを説明したりすることでは拒食症が治らないのは、むしろ当たり前なのです。

 

「過食」の悪循環

「過食」は、自分を嫌う気持ちが蓄積されたところに起こりやすいものですが、過食症状が始まると、その傾向はますます悪化します。過食や嘔吐という症状は自己嫌悪に直結するものですから、過食症状そのものが、自分を嫌う気持ちを悪化させます。

また、周囲は「過食」の人に対して、「いい加減にやめなさい」ということが多いです。過食がやめられないのは本人の意思の問題だということを伝えているのです。そうすると本人は「自分は意思が弱い、だめな人間だ」と思い、ますます自分を嫌いになります。

 

自分を嫌いだという気持ちが「過食」に繋がるわけですから、病気を発症したあとの周囲の対応は「過食」をますます悪化させるエネルギーを生み出しているのです。

 

まずは病気に対する姿勢を見直すことから、治療は始まります。そしてそれは周囲の意識変化から始まるものです。本人は、病気である限り、「それでも自分はわがままなのではないか」という罪悪感を抱え続けます。そういう症状のある病気だからです。

だからこそ周囲が「わがままではない」と伝えてあげることが治療においては重要なのです。

 

拒食の悪循環から抜け出そう

■「安心」を第一の目標に

「拒食」は、不安の病であり、不安を和らげていくことがそのまま病気の治療につながっていきます。

 

最終的には体重を増加させて栄養状態を改善させるには、少しずつ食べるものを増やしていくような行動変化も必要ですが、それは安心という土台の上にしか成り立たないものです。

 

もちろん安心したから何でも食べられるというわけにはいきませんが、安心しなければ食べられないのです。

 

「拒食」は不安に吹き飛ばされないようにしがみついている症状といえますので、「もっと食べなさい」といって、しがみつく手を引きはがすようなことをしようとすると、ますますしがみつく力は強くなります。

安心を得て、しがみつかなくていいような状態をつくりだせば、しがみつく力は減ります。

 

■病気について正しく知る

安心のためにとても重要なのが、病気について正しく知ることです。

「拒食」の人は、それまでのやり方が通用しなくなって、遭難したような不安の中にいます。

 

そんな中では、まず道しるべを見つけることが大切です。

自分が今かかっているのはどういう病気か、なぜ病気になったのか、どうすると治るのか、を知ることができれば、確かな道しるべになります。

 

ですから、病気について正しく知ることは重要です。

病気について正しく知るといっても「病気が悪くなるとどうなるか」という知識を持とうと言っているわけではありません。

なぜ病気になったのか、どうすれば治るのか、ということを知って自分の病気の位置づけをする、ということがその本質です。

 

「拒食」と向き合うために。

■自分がなぜ病気になったのかを知る

「拒食」が発症するきっかけは、比較的共通しています。

・いじめに遭った

・進学や進級によって人間模様がガラリと変わった

・進学によってそれまでの勉強法ではよい成績を維持することができなくなった

・受験の際にどれほど勉強しても目標を達成できそうもない

など、それまでのやり方が通用しないような状況に直面してしばらくたってから発症する、ということが多いです。

拒食症の人、あるいは拒食症でも「拒食」の要素がかなり強い人は、必ず「それまでのやり方が通用しないような状況」が見つかると思いますので、探してみてください。

 

■「拒食」を治すために必要なことを知る

それまでのやり方が通用しなくなって発症する病気ですから、それを治すためには、新たなやり方を身につける必要があります。

 

それはどういうやり方かというと、「自分の求める結果を得る」というところは変わらないのですが、それを「自分一人だけの力で達成する」のではなく、「人に相談したり助けてもらったりしながら実現する」ということになります。

 

ある意味では、それは、「子どものやり方」から「大人のやり方」へと成長するということになります。

大人の世界には、自分一人の努力で何とかなるものは案外少ないからです。

 

ですから、「拒食」を治すということは、人間として成長するということにもなるのです。

 

「過食」と向き合うために

■過食は必要なものだと認める

「過食」は自分を嫌いだと思う気持ちが蓄積されたところに起こってきます。

そして、「過食」がひとたび発症すると、「過食をやめられない自分」をますます嫌いになるということになってきます。

 

ここで重要なのは、過食について自分を責めない、ということです。

自分を責めてしまうと、ますます自分のことが嫌いになり、ますます「過食」がひどくなる、という悪循環に陥ってしまうからです。

 

過食をする自分を責めないためには、過食は必要なものだと認めることが重要です。

これは気休めではなく本当のことです。

 

■過食を責めないこと

まず、飢えに対する反応としての過食は、生体防御反応であり、生きていくために本当に必要なものです。

飢えているのに「もっと食べなければ」という気持ちにならなかったら、本当に死んでしまうでしょう。

 

そして、「過食」も、当面は必要なものです。

なぜかというと、">「過食」があるおかげで、「モヤモヤとした」気持ちに押しつぶされずに、何とか生きているからです。

「過食」があったから生き延びてこられたのだ、と思わせる人はたくさんいます。

 

そういう意味では「過食」も生体防御反応であるといえましょう。

あまりにも強い「モヤモヤとした」気持ちにやられてしまわないように、強い気持ちにできるだけ直面しないで済むように何とか自分を守っている症状だと言えるからです。

 

過食は楽なものではありませんし、治療の過程でなくしていく症状ですが、まずは「自分には過食が必要なのだ」と、過食の価値を認めてあげることが治療の第一歩です。

 

過食を責めている限り、過食はなくならないといえます。

 

摂食障害だと気持ちを話すことが苦手・・・でも人に気持ちを伝えることが重要!不安な理由3つ

摂食障害の人は全般に自分の気持ちを話すことが苦手です。気持ちを話すことができないので、「拒食」のときも不安をひとりで引き受けなければなりませんし、「モヤモヤとした」気持ちはそのまま「過食」に向かうことになります。

 

自分の気持ちを伝える不安

自分の気持ちを話すことについては、主に3つの不安があります。

 

・自分の気持ちが他人からどう思われるか

嫌われるのではないか、だめな人間だと思われるのではないか、などと考えると、なかなか自分の気持ちを打ち明けにくいものです。

 

・自分の気持ちを話すことによって起こるトラブルを怖れる気持ち

「いい人」でいようとする摂食障害の人は、他人からどう思われるかという不安を持っているのと同時に、人間関係での対立が怖い、ということもあります。人と意見を闘わせることによって問題を乗り越えたり、深い関係をつくったりした経験がないので、「意見の対立=関係の崩壊」と考えてしまうのです。

 

・自分の気持ちを打ち明けることで、人との距離が近くなることが怖い

人との距離が近くなって「本当の自分」を知られてしまうと嫌われるのではないか、というのは第一の不安に近いものです。また、摂食障害になる人は基本的に「ノー」といえないタイプなので、人に振り回されやすいという特徴があります。

人との距離が近くなることの不安には、相手のペースに振り回されるのではないかということも含まれます。

 

気持ちを話さないことは逆効果

気持ちを話さない結果として実際に起こることは、皮肉なことに、摂食障害の人が元々怖れていたことになります。

一般に、人は、自分のいう事を何でも聞いてくれる「イエスマン」と付き合いたいわけではありません。何を言ってもニコニコ認めるような人と付き合うのは案外心地悪いものです。

 

ちゃんと本心を言い合ってお互いを知ると同時に、「相手は本当のことをいってくれている」という信頼を築いていくのが人と親しくなるということです。

気持ちを話すと相手に振り回されるようになる、というのも実はまったく逆の話で、きちんと自己主張していかないと人のペースに振り回されるばかりです。

 

このようにしてみてみると、自分の気持ちを話せない悪循環からも抜け出す必要があるということがわかると思います。気持ちを話せる相手を探し、話していくことを心がけましょう。

 

摂食障害の症状は松葉杖のようなものです

■病気が「治る」ことのイメージを決める

摂食障害の人は、病気で苦しんでいるというのに、治ることについて決して積極的ではありません。

「治りたくない」とはっきり言う人もいますし、治る方向に話が進むと症状が悪くなる人もいます。

そもそも、なかなか治療の場に足を向けてくれません。

 

これはむしろ当然のことです。

 

「拒食」にしろ「過食」にしろ、現実生活(「拒食」の場合は、それまでのやり方が通用しなくなった状況。「過食」の場合は、自分を嫌いだという気持ちが強まる状況)と何とか折り合いをつけるための形として病気が起こってきたのです。

そのままの状態で病気がただ治ってしまったら、苦しい現実生活に再び直面することになります。

意識的にしろ無意識にしろ、治りたいと思わないのが当然です。

 

■治すことは「症状をなくす」という意味ではない

摂食障害を治すということは、「症状をなくす」という意味ではなく、「症状がなくても現実生活をそれなりにやっていけるようになること」と定義すると、だいぶ雰囲気が変わると思います。

実際に、その場しのぎではなく本当に「治る」ときは、そういう変化が必ず起きます。

 

■摂食障害の症状は松葉杖

摂食障害の症状は、松葉杖のようなものです。

足を骨折してしまったときには、松葉杖がなければ歩けません。

骨折が治ってないのに松葉杖だけを奪い取ろうとしても、必死の抵抗にあうのは当然です。

無理やり症状をなくすタイプの「治療」が、かえって事態を悪化させるのは当たり前のことだといえます。

松葉杖は、骨折が治るまでは手放すことはできません。

 

松葉杖にはもうひとつの意味があります。

骨折していても、杖があればいろいろと歩けるということです。

摂食障害の人の中には、病気になって初めて周囲につらさを気づいてもらえる人が少なくありません。

 

患者さん自身は自己主張ができなくても、症状がかなりの程度、自分の苦しさを代弁してくれます。

それまで足を踏み入れたことがなかった領域に踏み込めるという意味でも、摂食障害の症状は松葉杖なのです。

せっかく松葉杖を手にしたのですから、できるだけ遠くまで歩いて、新しい人生を手に入れたいものです。

 

どう接すればいいのかわからない・・・家族が拒食症になったら?知っておこう!

拒食症は周囲との関係性からのストレスも非常に関係が深いので、医者に任せきりにするのではなく家族のサポートも大切です。

 

拒食症は何かを理解しよう

拒食症になると身体的な症状だけではなく、精神的な症状も多数出てきます。無気力、だるさ、イライラしやすく怒りっぽくもなります。

もっと痩せたい、食べたくない、などと言われるのをワガママを言っているだけだと感じられるかも知れません。ですが、これらの症状は拒食症という病気によって起こるものであり本人も苦しんでいます。

家族や身近な人が拒食症について理解してあげることが本人の大きな支えとなります。

 

焦らない

拒食症は寛解と増悪を繰り返しながら改善していきます。目先のことで一喜一憂するのではなく、長い目で見守ってサポートしてあげることが大切です。

 

犯人捜しをしない

何が悪かったのか、育て方が悪かったのではないかと原因を探してしまいがちです。自分を責めるにしても他人を責めるにしても良い結果を生むことはありません。

 

一番近くにいるのは家族

拒食症の患者さんにとって最も身近で、最も過ごす時間が長く、また最もサポートしてほしいと望む人は家族です。苦しんでいる患者さんをサポートしてあげることが、拒食症への一番の治療になります。

 

 

拒食症の家族を持つ人たちが家族会を開いていることもあります。同じ境遇に居る人たちからアドバイスをもらい、悩みを共有し合うのも大きな力となるでしょう。

(Photo by:http://xn--ftux53bbuz.biz/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-08掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

治療に関する記事

栄養学的カウンセリングで拒食症を治す 心理療法やカウンセリングのすすめ

  拒食症と普通食を全然摂らない型の過食症の人は、ひどい栄養失調になり、様々な...

拒食症が及ぼす身体の異常に注意!

  拒食症は、自分で拒食をコントロールできないという点に病気と認めれたゆえんが...


摂食障害で胃腸が弱ったら・・ 摂食障害からの回復やそのきっかけなど

  非常にやせているにもかかわらず本人は太っていると思い込み、極端に食事を減ら...

カラダノートひろば

治療の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る