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メンタル

家族も重要 精神療法

 

躁うつ病の治療には、精神療法が用いられます。精神療法は治療者と患者のやり取りの中で、症状の緩和をはかる方法で、患者さんが主体的に自分の問題をとらえ、自分をコントロールできるようにしていく治療法です。

では躁うつ病で用いられる精神療法には主にどんなものがあるのでしょうか?

 

 

〇認知療法

躁うつ病の精神療法の中で認知療法が最も効果があるとされています。認知療法では自分の思考のくせを自覚し、改善していく方法です。躁うつ病患者には陥りやすい思考のくせがあります。

うつ状態のときは自分を過小評価し、「だから私はダメなんだ」「どうせ私はダメなんだ」と考えてしまいます。

躁状態のときは自分を課題評価し、「私は何でもできる!」「私が正しい!」と考えてしまいます。

これはどちらがいいかという問題ではなく、どちらもダメなのです。というのも、これでは自分への評価が有りか無しかでしかありません。真ん中がないのです。そのため、治療では患者に自分がこういった思考をしていることを自覚させ、自分を客観的に見つめて、考えを修正していくようにしていきます。

 

〇行動療法的家族指導

躁うつ病の治療や再発防止には家族の支えが重要です。しかし、気分に大きな波がある患者に対して、家族が批判的だったり、敵対視をしていたり、感情的になってしまっていることがしばしばあります。このような家族の中にいる躁うつ病者の再発率は、そうでない家族の場合より高いことが分かっています。

躁うつ病者の挑発や根拠のない怒りに対して、どうしても家族は本人のパーソナリティの問題にしてしまうのです。しかし悪いのは病気そのものであって躁うつ病者ではありません。そういった認識を、患者さんを含めた家族間で持ち、共通認識の下で治療をしていくことが必要になります。

 

 

躁うつ病の場合、精神療法や薬物治療を続けていれば、躁状態は23ヶ月でなくなることが多いです。しかし、うつ状態はなかなかよくならず、半年以上かかることもあります。長期的な治療が必要だからこそ、再発の防止も含め、認識を変える認知療法や家族の理解と協力を目標とする行動療法が必要になります。

 

 

 

(Photo by: [//www.ashinari.com/2006/11/20-000551.php?category=53])

 

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
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