カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 血液・血管 >
  4. 血管炎症候群 >
  5. 自己免疫性血管炎治療*ステロイド薬の副作用を知る大切さ

気になる病気・症状

自己免疫性血管炎治療*ステロイド薬の副作用を知る大切さ

 

ステロイド薬の副作用を知る大切さ

 

前回に書かせて頂いた記事に引き続き、チャーグ・ストラウス症候群など、難治性の自己免疫性血管炎などは治療法といえばやはりステロイド剤が一般的です。副作用がある、と分かっていても実際は個々の副作用についてあまり詳細を得ても仕方がないという考えから知らずにいる方もたくさんおられると思います。

しかしやはり自分の身は自分で守るべきであり、各症状に対する知識があるだけで、早期発見と早期治療に繋がり、健康が保てる要因にもなります。折角訪れて頂いた際には是非、読んで知ってみてください。

 

<一般的に見られる副作用症状とその対策>


1.感染症
免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる。弱毒菌と呼ばれる、健康な人には通常感染しないような弱い菌の感染が起こる場合があるが、非常に治りにくい。
対処法:通常人ごみを避ける、睡眠を良く摂る、手洗いやうがいをするなどの方法で対処するが、高齢者など特に感染症に注意が必要な場合、感染予防の投薬を行うことがある)
 
2.骨粗しょう症
カルシウム流出により、骨密度が低下し骨折しやすくなる。

対策:長期のステロイド使用の場合、ビスフォスフォネート剤というカルシウム流出防止の投薬を行う。その他カルシウムやビタミンD製剤の投与や食事療法によるカルシウム強化メニューなど。適度な運動も骨の強化に必要である。)

 

3.消化性潰瘍
消化性潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍)が発症する場合がある。

対策:一般的に胃酸の分泌を抑制する抗胃潰瘍薬が処方されることが多い。自分で出来る対策には、カロリーを控えた食事、喫煙をしない、ストレスの改善などを行う) 

 

4.高脂血症
 脂質の分解促進により血中コレステロール値が上昇する。長期にわたりこの状態が続くと、動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞などの発症に繋がる恐れがある。

対策:食事管理により、n-6系不飽和脂肪酸を控え、n-3系不飽和脂肪酸を積極的に摂取する。喫煙やアルコールは控える。適度な運動も必要。)

 

5.糖代謝異常
インスリンの分泌抑制効果から、血糖値が上昇する。長期にわたると糖尿病発症に繋がる。

対策炭水化物や糖類の摂取を制限するなどの食事管理や、適度な運動が必要。投薬の場合は、インスリンの自己注射を行ったり、ブドウ糖吸収阻害薬を用いたりする) 

 

6.クッシング徴候
ある一定以上のステロイド薬を使用していると(プレドニゾロンなら5mg~10mg以上/日)クッシング症候群の徴候が出てくる。ムーンフェイス、野牛肩、中心性肥満、筋肉低下による手足のやせ、多毛、発疹など。

対策:投薬量を徐々に減量していくことで、症状も治まってくる)

 

7.筋力低下
タンパク質の分解作用により、筋肉が低下する。一定以上のステロイド剤の服用(プレドニゾロンなら20mg以上/日)によって引き起こされる場合が多い

対策:ステロイドを徐々に減量することで、改善していく) 

 

8.高血圧
電解質ホルモン(鉱質コルチコイド)の作用により、体内でナトリウムの再吸収とカリウムの排出が起こり、水分を引き寄せ高血圧になる。

対策:食事療法としては、塩分を控えたメニューや医師との相談によって、血圧効果作用のある食品を摂取する。投薬では、降血圧薬を使用する場合もある。)

 

9.白内障・緑内障
 糖尿病性白内障などステロイドによる血糖値の上昇が、眼の水晶体部分のタンパク質を変性させていると考えらる。

対策早期発見と医師による適切な処置が必要。緑内障による眼圧の上昇には、減圧治療を行う)


10.骨壊死症
骨粗しょう症の原因であるカルシウムの流出とは異なり、骨の組織への血流が阻害されることにより起こる疾患です。これにより組織の一部が壊死します。骨壊死症は股関節部位に生じることが多く、筋力低下などの症状によって増加する体重の負荷を股関節で庇うことによって起こされる。

対策:状態が軽度であれば、筋肉トレーニング体重制限などで対処できるが、症状が進んでいる場合は、部分又は全体を人口骨に置き換える手術がある。)
 
11.精神症状
睡眠障害が最も多い症状である。その他うつ病などの傾向が見られることもある。

対策:医師と相談して睡眠薬や抗不安薬などの処方を行う場合もある) 

 

12.副腎不全
 長期間ステロイド剤を使用していると、副腎ホルモン(糖質コルチコイド)の自己分泌能力が低下する。この低下した状態で服用を急に止めると、ショックなど重大な症状が引き起こされる場合がある。

対策:ステロイド薬を中止する際は、医師の指示に従い徐々に減らしていくように心がける)

 

様々な症状があります

 

(photo by://pixabay.com/ja/%E4%B8%AD%E6%AF%92-%E6%8A%97%E7%94%9F%E7%89%A9%E8%B3%AA-%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB-%E3%82%B1%E3%82%A2-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%81%99-%E8%96%AC%E5%89%A4-%E5%81%A5%E5%BA%B7-%E7%97%85%E6%B0%97-71573/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

血管炎症候群に関する記事

症例から学ぶアレルギー性血管炎について

  アレルギー性肉芽腫性血管炎(チャーグ・ストラウス症候群)   チャーグ・ス...

血管炎症候群によって起こる血管の病変

  血管炎症候群は、要は血管に炎症が起こる疾患なのですが、ただの炎症でもそ...


大中小の血管炎の検査と治療

  血管に炎症が起こる血管炎症候群は、その疾患を見付けることが困難場合もあ...

血管の太さによって分類される血管炎症候群

  血管に炎症が広がることで発症する血管炎症候群は、血管の太さによって分類...

カラダノートひろば

血管炎症候群の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る