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統合失調症患者は痛みに鈍感~統合失調症の様々な幻聴・その内容とは?~

統合失調症患者は健常者よりも痛みに鈍感だと言われています。これは全く痛みを感じないのではなく、痛さを実際のものより小さく認知しているという具合です。この痛みへの鈍感さは証明されているものではなく、医療従事者の感覚によるところが大きいのだそうです。

 

・ガンが末期になってからみつかる

統合失調症の患者はガンにかかりにくい傾向があると言われています。しかし、かかりにくいだけであって、実際ガンにはかかる人もいますし、たいていは健常者と同じように進行していきます。しかし、統合失調症患者はガンが末期で見つかることが多いのだそうです。というのは、ガンによって引きこされる痛みになかなか自分で気づかないため、症状が顕著になってからしか気づけないということです。

 

・脳内麻薬様物質エンドルフィンの異常分泌が原因?

脳の視床下部にあるエンドルフィンと言う物質は鎮痛の作用をする物質で、これはモルヒネの6~7倍の鎮痛作用を持っています。これは人が恍惚感や多幸感を感じるときに作用する物質で、健常者にとっても非常に身近な物質です。

統合失調症の患者は、ときどき、緊張病性興奮状態といって、異常に興奮し攻撃的になったり、暴力をふるったり、泣きわめいたりする症状を見せます。そういったときの患者はまさにこのエンドルフィンが分泌されているであろう状態で、多少の傷では痛がらず、無麻酔の縫合にも平気な顔をしていることがあるそうです。

このことから、統合失調症の脳内ではエンドルフィンの異常分泌が疑われています。

 

痛みに鈍感なことで、病気の痛みでストレスを感じることがないため、免疫機能が弱くならずにガンが治るという例もあります。しかし、痛みは本来、体の不調を知らせる信号ですから、やはり痛みに鈍感なことは危険な状態です。

科学的に証明されている症状ではないですが、統合失調症患者にはよく見られる症状であることは確かですから、サポートなどする際は気をつけてあげたい点です。

 

統合失調症の方が薬を飲まない時、家族はどうすれば良いか?

統合失調症の患者さんは、自分が病気だという自覚がなく、その治療を積極的に受けなければいけないという意識が低い方が見受けられます。

 

ご家族のも、そういう方にどうやって治療を継続させるか、日々困惑し、四苦八苦しながら対応していることでしょう。

 

中でも良くあるのが、せっかく精神科を受診して薬を飲むようになったのに、その薬を飲まなくなり出した……という相談です。

そんなときどうしたらよいのかを考えてみましょう。

 

統合失調症の方が薬を飲まなくなりだすには、それなりの理由があります。

まず、その理由を知ることが大切です。

 

1) その薬が合っていない場合、合っていても薬の不快な副作用を強く感じている場合

1)の場合は、医師に相談して薬の内容を考え直してもらう必要があります。

 

2) 薬を飲んでいるうちは病人だと思い込んでいる場合

2)では、薬は杖のようなもので、今は必要だが、歩き方がしっかりしてくれば、自然にいらなくなると話しましょう。

 

3) 薬一般に対する恐怖心がある場合

(まわりの人から「精神科の薬は怖いよ」とか「クセになって一生飲まなきゃいけないよ」と脅されている場合など)

3)はそれが事実では無い事を告げ、いったいどこからそう思うようになったのかを訪ねます。

 

4) 薬の働きに賛成できない場合。例えば、勉強しなくちゃいけないのに、薬を飲むと眠くなって勉強が出来なくなってしまうとか

4)はそこにその方自身の問題があるので、どうしたら良いのかを主治医をまじえて良く相談します。

 

5) 病的な思い込みによるもの。「薬なんてなくてもこの病気は治るって神様が言っている」「これを飲むと死ぬんだ」など

5)の場合は正直ご家族ではお手上げでしょう。その場合はかかりつけの専門医に相談して、一時的にでも長時間対応の注射などをしてもらっても良いかもしれません。

どちらにしても、薬を服用することに賛成してもらうことに最大の治療効果があります。

服薬に対する拒否がある場合は、今度どうしていったらよいかを主治医や専門スタッフに相談してみましょう。

 

統合失調症の症状…幻覚・妄想にどう対応するか?

幻覚や妄想は、普通は体験する事のない不思議な体験です。

「本当は、自分は○○国の貴族らしい」とか、「有名アイドルの▲▲と●●は自分のことが好きで奪い合いをしている」とか、「自分の考えが全てラジオで放送されているらしい」とか、とにかく色々なものがあります。

どんな幻覚・妄想であれ、聞いている側にとっては非現実的で有り得ない内容なので、真剣にそういう話をされると戸惑ってしまいます。

 

そんなとき、一般的に、幻覚や妄想に対してはこう接すると良いと言われています。

 

* 中立的な態度

 

* 「ふしぎだね」という態度で接する

 

* 「私は体験してない」とさりげなく付け加えるのもいい

 

また、反対にしてはいけない態度として。

 

* 「またそんなこと言ってる」と否定する

 

* 「あなたの言う事は聞き飽きた」と突き放す

 

自分を傷つけるかもしれない、また誰かを傷つけるかもしれない危険な発言を認めた場合……例えば、あくまでも例ですが、「死んだら楽になるんだって」「人を一人傷つけると、神様に誉められるらしい」等の意味合いを含んでいる場合、『ひょっとして間違ってたら取り返しがつかないから、実行しないことをすすめる』のがいいです。

「やめて!」と強く全面否定するのではなく、とにかく繰り返し、「取り返しがつかない」という事実を伝えましょう。

 

そしてその発言が止まない場合は、事前に主治医から精神状態が不安定になっているときのお薬を渡されていた場合、それを服用する事を勧めるのも一つの手段です。

 

どちらにしても、自分の手には負えないというケースは、きちんと専門医に相談しましょう。

 

統合失調症の様々な幻聴~その内容とは?~

統合失調症を患う方にとって、幻覚や妄想の辛さを決めるものは、その強度もありますが、内容による者も大きいようです。幻聴の多くは「共同体(自分の属する集団)から疎外される」恐怖を示しているものが多いと言われています。

 

その内容には次のようなものがあります。

 

1.「殺す」「死ね」などの脅迫的な幻聴

 

2.「バカ」「ブサイク」「サイテー」など、差別観からくる軽蔑・嘲笑の幻聴

 

3.「1億円やる」「おまえは大スターだ」など、おだてるような幻聴

 

4.「何も心配しなくていい。大丈夫」などの、あたたかい支援的な幻聴

 

1~2の幻聴などは、できれば聞きたくない内容ばかりですし、3の場合は、聞いている本人は『本当は騙されているんじゃないか』という不安を常に抱えているようです。

 

良く、統合失調症を患う方が幻聴を訴えてきた場合、それを否定してはいけないといわれていますが、治療現場では、その幻聴の種類によって、話し相手は返す言葉を選択しつつ返しています。

 

1の幻聴は、その方の恐怖を表していますので、「あなたは今はそう思えないかもしれないけど、本当は大丈夫だよ」という意味の言葉を告げます。

2に対しては、「そいつサイテーだね!」と一緒に怒ってやったりもします。

良く、『幻聴に付き合う』という表現を使いますが、そういうご本人の不安感をできるだけ取り除こうという対応をしています。

 

ただ、よかれと思って返事をしたつもりでも、時に「何でそんな酷いことを言うんだ!」と相手が怒り出すこともあります。

そういうときは「ごめんなさい。私が話を聞き違えたみたい」と一旦謝罪し、その後は別の対応をするなど、その方の会話パターンを覚えていくので、やはり接し方が難しいということには変わりはないようです。

 

(Photo by: [http://free-photo.gatag.net/2011/07/13/130000.html])

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-11掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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