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生活習慣病

慢性腎臓病の食事療法 そのレシピや必携の食品交換表とは?

病院でもよくみる腎臓病食品交換表。一般にはほとんど知られていませんが、本屋さんに行ってみてください。たくさんの種類の「腎臓病のための食品交換表」が、ずらっと並んでいます。

 

腎臓病の食事療法で欠かせないのが、この腎臓病食品交換表です。

 

医師の指導にあわせた単位計算

簡単に言えば、一日に摂る「水分・カロリー・タンパク質・塩分 」の量を、医師の指導どおりに計算するための一覧表です。この表から今日食べる食材をチョイスして成分を確認し、使っていい量が決まります。

 

タンパク質量とカロリーの合計が、基準をクリアしていればOK。

 

「単位」で換算する

食品交換表には、食材ごとにタンパク質量が「単位」で記載されています。

 

タンパク質3gが1単位ですので、

 ご飯一杯(120g)=1単位

 卵1個=2単位

 

というふうに、記載されている食品交換表から、必要量の食材を選んで計算していきます。調味料やデザートなどまで、国内で売っているほとんどの食材が掲載されています。

 

主食と副食の食材を選ぶ

食品交換表には、1~6の「表」に各種食材が掲載されています。主に表1~4に掲載されている食材から、主治医に指導されたタンパク質の単位を基準に選び出し、献立を決めていきます。

 

各表には、次のようなものが記載されています。

 表1:主に主食となるもの…ご飯、パンなど

 表2:副食・デザート…果物、芋類など

 表3:副食・付け合わせ…野菜

 表4:副食のメイン…肉、魚、卵、乳製品など

 

バランス良く食べよう

食事療法は、バランス良く選ぶことがポイントです。

 

卵や牛乳はできるだけ毎日1単位摂ることがオススメです。タンパク質の一日の摂取量が60gであれば、合計20単位までの食材を選べます。

 

それぞれの食材のカロリーも記載されていますから、カロリーも計算して、一日の必要量を満たせば完成です。

 

特に主食は、治療用特殊食材を使うと、タンパク質を摂取せずに十分に食べられます。キノコやこんにゃくなどの素材は、タンパク質を含まず、量を食べられるので、満腹感を得たいときには便利です。

 

スイーツなどでエネルギーを補う

さらに、こうして作ったメニューではエネルギー量が足りない場合には、タンパク質を含まない治療用食材などでエネルギーを補ってあげる必要があります。表5と6には、タンパク質を含まない食材が載っていますから、ここから追加を選びます。

 

甘いものも、ここで追加できますから、うれしいですね。

 

これらを計算するために、食品交換表が必要なのです。どのような食材ならたくさん食べられるのかもわかります。

 

食事のバリエーションを広げたり、場合によっては外食も可能になります。この食品交換表は、書店で売っていますから、1冊は必ず購入しましょう。

 

リンとカリウム減!茹でこぼしサケフライのレシピ

慢性腎臓病を発症している人にとって、食事療法は非常に重要です。その中でもリンやカリウムの値に苦労する人がいます。ここでは肉や魚を茹でこぼししてリンやカリウムを減らすレシピをご紹介します。

 

リンは7割・カリウムは9割

肉や魚を茹でこぼしすると、リンが7割減り、カリウムが9割除去できます。具体的には肉や魚を25~45度の湯に入れ、かき混ぜながら1時間くらい浸けて水切りする方法や、沸騰した湯に肉や魚を入れて30分煮てから水切りする方法、そして肉や魚を40~50度の湯に入れてかき混ぜながら15分浸け、水を切りさらに沸騰した湯で15分煮て水切りするという方法があります。

 

サケフライの減リン・減カリウムレシピ

ここでは上記の方法でつくるサケフライのレシピをご紹介します。

 

(1人前)

サケ75g/小麦粉2g/卵5g/パン粉5g/レモン果汁5g

 

1 まず上記のいずれかの方法でサケを茹でこぼします。

2 茹でこぼしたらサケを取り出し、キッチンタオルでよく水気をきります。

3 2のサケに塩こしょうをふり、3つくらいにわけます。

4 3に薄力粉・卵・パン粉の順で衣をつけます。

5 熱した油に4を入れて揚げます。きつね色になるまで揚げます。

6 レモン汁をかけていただきます。

 

サケをそのままの大きさで揚げないのは、衣がつく断面を大きくして油を多く吸収させ、カロリーを増やすためです。また、茹でこぼす方法はいずれの方法を選んでもかまいません。

 

ただし注意!

肉や魚を茹でこぼす方法は、通常の料理方法よりもたくさん、肉や魚に熱を通していることになります。そのため、通常の方法よりパサパサしたり、うまみが逃げてしまったりという場合もあります。

 

茹でこぼす程度は、自分のリンやカリウムの値と相談しながら、時間を調節してもよいかもしれませんね。

 

減塩のコツはうまみととろみ!

慢性腎臓病で併発したくない病気に高血圧症があります。慢性腎臓病と高血圧症は互いに悪影響を及ぼす関係ですから、ズルズルと双方の症状が悪化していく危険性があります。高血圧症にならないために気をつけなければならないことの一つが塩分制限です。

 

薄味のコツ1 うまみ

食材にはそれぞれ、多少のうまみ成分があります。たとえば、鶏肉は骨ごと煮込むことで鶏のうまみが出ます。それぞれの食材のうまみに加え、日本人としては昆布やかつお節のだしも使用しやすいうまみです。味噌汁でもだしを十分に効かせれば、味噌が少なくてもおいしくいただけます。昆布やかつお節のだしは魚や肉の下処理に使用することでも、普通に調理するよりも味の深みを出すことができます。

 

薄味のコツ2 とろみ

2日目のカレーがおいしいと感じる人は多いのではないでしょうか?これは2日目の方がじゃがいものでんぷんがカレーに溶け出し、とろみとなって舌の上に広がりとどまる時間が長くなるためと言われています。このため、片栗粉などでとろみをつけたあんは味が薄くてもうまみを感じやすく、味を濃く感じられます。チャーハンや丼もののタレはそれだけでごはんをたくさん食べられるように味が濃くなりがちですが、とろみをつければそれを抑えられます。また、片栗粉はたんぱく質がほとんどありませんので、気兼ねなく利用できます。

 

塩分は少なくてもうまみや、とろみで下の感じ方を変えてあげることによって味の印象はだいぶ変わります。単純に減塩調味料を使うだけでは続かないこともありますので、このような工夫もしてみてください。

 

【慢性腎臓病の食事】外食・中食もあり!

慢性腎臓病と宣告されてから、人生の大半を失った、と失望しているかもしれません。

腎臓病だから、もう外食もできない…と思っていませんか?

じつは、そうでもないのです。

 

外食もOK

外食も、タンパク質の量や食べ方に注意すれば、大丈夫です。

いくつかのポイントがあるので、これに気をつければ、パーティーにだって出られます。

 

1.麺類は汁を残す

塩分やカリウムが汁に多いので、汁仕立ての麺類は汁を残しましょう。

つけ麺やざるそばなは、自分でつけ汁の量を加減できるのでオススメです。

汁のない焼きそばやナポリタンなどは、塩分や具材に注意すればOKです。

 

2.定食は食べ方の工夫でOK

定食メニューなら、ご飯の量とおかずの量をみて自分で加減できますから大丈夫です。

かけ醤油なども、減塩醤油を使えばさらによいですね。

刺身定食や天ぷら定食なども、タンパク量に気をつければ食べられます。

 

3.塩を自分でかけられるように注文する

もし調理方法にもお願いができるようなら、塩分は自分で調節すると伝えて塩なしで調理してもらうのも方法です。

ホテルやレストランでの食事で、事前に予約できる場合には、こうした対応が可能かを聞いてみましょう。

 

4.行きつけのレストランを確保する

このお店なら大丈夫、という行きつけのレストランを見つけるのも生活が楽しくなります。お店の方と仲良くなって、外食を楽しみましょう。

 

デパ地下も楽しんじゃおう!

また、デパ地下で売っている惣菜なども大活躍します。

味が濃い場合には、小分けして冷凍し、ほんの少しずつ楽しめば大丈夫。

デパ地下では塩分やカロリー表示があることも増えてきていますから、これを目安に一回に食べられる量を決めることができます。

 

注意した方がよいのが、味が濃いどんぶりものやファーストフードです。

どうしても塩分が多くなるので、その場合は量で調節しましょう。

ひと手間かかるかもしれませんが、食べたいなと思えるものを食べて、楽しく食事療法を続けることが大切です。

 

自分なりのスタイルを見つけて、少しでも快適に生活しましょう。

 

新じゃがでおいしい!ポテトサラダを上手に食べる

カリウムは代謝や酵素活性、神経、筋肉の興奮、収縮といった重要な働きをつかさどる物質です。しかし、カリウムは体にあればあるほどよいというものでもありません。むしろカリウムが体の中に過剰にあると、高カリウム血症となり、不整脈や心停止を起こす危険があります。

 

カリウム排泄がうまくできない慢性腎臓病

生活習慣病のひとつである慢性腎臓病は、慢性的に腎臓の機能が低下していく疾患です。腎臓は余分なカリウムを体外に排泄してくれる役割をしているものですから、慢性腎臓病が進むと共にカリウムの摂取量には気をつけなければなりません。同時に、カリウムをとりすぎることが慢性腎臓病の進行を促すことにもなります。

 

カリウムが多く含まれるジャガイモの食べ方

いも類にはカリウムが多く含まれています。それでも食べたいという場合におススメなポテトサラダのレシピをご紹介します。

 

ポテトサラダ(1人分)

ジャガイモ60g/玉ねぎ5g/きゅうり15g/にんじん12g/マヨネーズ10g

 

1 じゃがいもはなるべく小さく切って大量のお湯で茹でます。

2 茹でたお湯は捨て、鍋をゆすりながら水気を飛ばします。

3 2のジャガイモをつぶして冷まします。

4 玉ねぎはせん切りにして水にしばらくさらし、その後水気をしぼります。

5 きゅうりは小口切りにします。にんじんはいちょう切りにして茹でて冷まします。

6 ボウルに3のジャガイモ、マヨネーズを入れ塩こしょうを少しします。

7 ボウルに玉ねぎ、きゅうり、にんじんを加えまぜます。

8 キャベツの千切りなどとともに器に盛り、いたきます。

 

カリウムは水に溶けやすい性質があります。そのためジャガイモを小さく切って断面を増やし、茹でることで50~70%のカリウムを減らすことができます。またマヨネーズでカロリーアップもできています。

 

春の時期は特に新じゃががおいしい季節です。その季節の旬のものは、あまり味を濃くつけなくてもしっかりと美味しいので、ぜひジャガイモがおいしい季節に作ってみてください。

(Photo by: http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-19掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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