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脳動脈瘤の破裂する確率とは?

 

 

脳動脈瘤の破裂する確率とは?

 

皆さんは、脳動脈瘤という病気についてどのような印象を持たれていますか?

くも膜下出血に繋がる、いつかは破裂する、などやはり「いつ破裂するかわからない怖い病気」というイメージが多いようです。

 

最近の研究で、その破裂する確率が以外にも低いということが分かりました。この病気を発症する人の割合は、およそ100人に5人程度であるようですが、その破裂する率は(大きさによりかなり異なります)アメリカの研究において、直径10ミリ未満の脳動脈瘤が破裂する確率は年間わずか0.05%に過ぎないと発表されたそうです(くも膜血などの既往歴のない人を対象)。アメリカのその論文における見解としては、10ミリ未満のものは若年でなければ、治療せず経過観察すべきだとの結論に至ったようです。


一方日本においてはどうであるかと言うと、1560人程度の脳動脈瘤患者のデータを解析したところ、その保有脳動脈瘤の大きさは、
4ミリ以下…46%
5~6ミリ以下…25%
7~9ミリ以下…15%
10ミリ以上…14%
という割合になったそうです。

 

最も多い4ミリ以下の場合、対処法をどうするか、ですが、やはりアメリカの論文とは異なり、5ミリ以下であっても約65%の医師は手術すると回答したようです。つまり、治療の基準というのはほとんど無く、施設によって治療方針は全く異なるようだということが分かりました
ただ、50代程度の年齢で、5~10ミリ程度の大きさであれば、判断が難しいようです。7~8ミリの動脈瘤であれば治療を勧める、と話されていました。

 

具体的な治療法は?

 

近年良く使われている手術が「ネッククリップ術」というクリップによる血流遮断術と、脳動脈瘤の中にプラチナの柔らかいコイルを入れて閉塞させる塞栓術というものがあります。
塞栓術について詳しくお話しすると、足の付け根の太い動脈(大腿動脈)からカテーテルを挿入し、この血管を辿って頭蓋内の病変まで届かせ、柔らかなプラチナのコイルを挿入していくというものです。全身麻酔によって行われるので、痛みはほとんどないとの事です。

 

最後に

 

脳動脈瘤の破裂する確率が想定していたよりも低値であったことに驚かれた方もおられるかもしれません。既往歴のある方も含めると、その脳動脈瘤の破裂率は3%程度とのことでしたが、100人中97人が破裂する見込みはないとはいえ、常にその動脈瘤を抱えたまま生活しなければならないことに代わりは無く、患者の立場からすると何とか安全に取ってしまいたいと考えます。しかし、状況によっては、経過観察が求められることもあり、その診断に納得がいかない場合はセカンドオピニオンを複数回受けてみるということが必要です。

 

 

(Photo by://www.photo-ac.com/

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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