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気になる病気・症状

脳動脈瘤の手術「クリッピング術とコイル塞栓術」どちらが優秀?

 

 

脳動脈瘤の手術

「クリッピング術とコイル塞栓術」

はどちらが優れているか?

 

近年、脳動脈瘤の破裂を防ぐ手術には2種類あり、それぞれを「開頭術(クリッピング術)と血管内治療(コイル塞栓術)」といいます。開頭術は文字通り、頭蓋骨の一部を取り除いてを切開して行う手術で、塞栓術とは、細く柔らかいコイルを使用して動脈瘤を詰め、血流が入り込まないようにします。現在アメリカにおいて、この塞栓術は50%、欧州においては70%普及しています日本においては、まだ30%しか普及しておらず、更なる普及が望まれています。では、実際の手術はどのように行われるのかをご紹介したいと思います。

 

塞栓術とは?

 

塞栓術の場合、脳動脈から遠く離れた足の付け根(大腿動脈)からの管を挿入し、その中にさらに細い管(マイクロカテーテル)を挿入し、脳動脈瘤の中まで誘導します。脳動脈瘤まで届いたら、プラチナで出来た柔らかい金属のコイルを動脈瘤の中に詰めていきます。動脈瘤の首が広い(C字ではなく浅いU時のような形になっている場合は、バルーンなどの補助器具を用いて、コイルがはみ出さないようにします。)血液が動脈瘤中部に入らなくなったら完了です。

 

2つの手術を受けた場合の経過は?

 

破裂していない動脈瘤において手術を受けられた双方の(コイル塞栓術とクリッピング術)患者の予後がどうであるか、2つを比較した臨床試験はまだ実施されていないようです。しかし、過去に治療を受けられた例を分析していくと、コイル塞栓術の方が、クリッピング術よりもリスク・入院期間・回復期間の3点において優れた成績があると認められているようです。

 

平均入院期間:コイル塞栓術よりクリッピング術の方が2倍長い
新たな症状や障害が発症する割合:コイル塞栓術よりクリッピング術の方が4倍高い
新たな症状の回復期間:コイルでは平均約1ヶ月、クリッピングでは平均約1年

 

 

日本の主流はクリッピング

 

日本においては、未だクリッピング術のほうが主流であるようです。その理由が、歴史が長いので手術後の成績が分かる、ということのようです。また先程の2つの手術の比例では、回復期間の早さなどからコイル塞栓術が全て勝っているようにも感じましたが、こちらにも当然デメリットはあり例えば

1)開頭しないので出血の対処が難しい

2)血栓が出来る可能性がある

3)コイル術自体の歴史が浅いので予後など不確かなことも多い

などがあります。

 

 

これらを認識してどちらを選ぶかというのは難しい問題ですが、少なくとも言えることは、出来る限り早期に発見をし実績のある病院を選んで受けられること、というのは非常に重要であると思いました。

 

 

(Photo by://pixabay.com/ja/%E5%8C%BB%E5%B8%AB-%E6%89%8B%E8%A1%93-%E6%93%8D%E4%BD%9C-%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%B8%AB-%E5%8C%BB%E5%AD%A6-%E6%BB%85%E8%8F%8C-%E5%8B%95%E4%BD%9C-%E5%A4%96%E7%A7%91%E5%8C%BB-79603/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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