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手術後の血栓塞栓に気をつけよう!肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)について

手術後の血栓塞栓に気をつけよう!

 

肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)について

インターネット上のとあるサイトに、次のような興味深い記事が紹介されていました。

 

「がんを治療した後、療養のため入院していると、予想外に早く亡くなってしまう方というのが多くなっている。解剖すると、脚の静脈に出来た血栓がはがれて肺の血管まで運ばれ、詰まって肺血栓塞栓症であると判明するケースが多い。」

 

肺血栓閉塞症であると聞くと、今ひとつピンとこない方も多いかもしれませんが、エコノミークラス症候群と聞くと、分かりやすいといわれるのではないかと思います。

 

「がん」の治療という大仕事がやっと終わったと思ったら、今度は知らないところから血栓がやってきて血管を詰まらせ、死に至らせるというのだから堪らない、というわけです。

 

この突然死を防ぐためにどのような方法をとれば良いのでしょうか?

 

血栓塞栓による突然死を防ぐには?

この記事によると、手術によって静脈血栓が出来やすくなる要因として、

 

1)血の巡りが悪くなること

2)血管の壁が傷つき、炎症を起こしていること

3)血が固まりやすいこと

 

の3点が挙げられています。

 

入院時においては、外科手術を行った際の炎症や出血がまだ収まっておらず、通常時に比べるとかなり血栓が出来やすい状態になっているといえます。肺血栓閉塞症は、急性のものだと致死率が20%であるというデータもあります。

 

では、これを改善するための方法はどのようなものがあるかですが、

 

1)着圧ソックス

(脚に圧力のかかる医療用ソックス)

2)間欠的空気圧迫マッサージ

(体の部分を覆うパッドを巻き、空気圧によってマッサージを行う)

3)抗血栓薬

(凝固成分であるフィブリンの生成を抑えるなどの作用)

 

これらの3種類の対処法があります。ではこれらの予防法をどのように使い分ければ良いのでしょうか?

 

肺血栓閉塞症の発症率と3腫の予防法について

これら3種類の予防法をどのように使い分ければよいのでしょうか?これを知るために、それぞれの予防法を行った際の肺血栓閉塞症の発症率が調査されました。

 

全国38箇所の病院において、腹部のがん手術を行われた150人の患者さんに対し調査を行ったところ、投薬を行わず着圧ソックスやマッサージのみを行った場合と、投薬を行った場合を比較してみると、約18%程度の発症率の差が出たようです。

 

具体的には…

・着圧ソックスや間欠的空気圧迫マッサージのみの場合…20%の発症率

・抗血栓薬(クレキサン)…1.2%の発症率

という結果であるようです。

 

投薬を行う際に気をつけたい事項

手術後24時間から36時間の間は抗血栓薬を使用しないことが原則であるようです。しかし、40代以降の方であれば、血栓の危険性が高いので抗血栓薬を使用することも考えるということであるようです。

 

手術後に肺血栓閉塞症が発症しやすい状態になるのは、離床がなかなか叶わない場合もあり、避けられない事柄ではあると思います。

 

しかし、やはり大切なのは、入院前の日常的な生活の中でどれだけ血栓の出来にくい生活習慣を送れるか、というところではないでしょうか?肥満や喫煙など、さらに発症率を高める要因は多くあります。

 

そのときのために備え、今から健康的な生活習慣を見直す必要があるのではないかと思います。

 

 

エコノミークラス症候群になりやすい人 当てはまったら要注意!

エコノミークラス症候群は、旅行者に多い症状として有名です。しかし、旅行の時だけというわけではありません。ここでは、どのような人がエコノミークラス症候群に特になりやすいのか、ご紹介します。

 

エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群は別名「旅行者血栓症」とも呼ばれています。これは、旅行者が長距離を移動する際、長時間同じ座ったままの姿勢でいることが多く、そのため足がうっ血しこれによって血栓ができてしまうためです。

 

できてしまった血栓は、立ち上がったりした際に血管へと流れ出し、それが肺などの細い血管に詰まることで、動悸や呼吸不全を引き起こしてしまいます。

エコノミークラス症候群は健康であってもなることがあり、このような状況になる全ての人が気をつけなければならないものですが、特になりやすい人というのも存在します。

 

エコノミークラス症候群になりやすい人とは?

エコノミークラス症候群は血栓症ですので、血栓ができやすいひとが、エコノミー症候群になりやすい人ということになります。

血栓ができやすい人は、生活習慣病などに代表される、糖尿病や肥満症の人です。

肥満症の人は特に体重も重いので、座った際に足へのうっ血もしやすく、そのためなりやすいと考えられます。

 

また、糖尿病や肥満症の人は、血液中の粘度が濃く血栓もできやすい状態なので、特に注意するようにしましょう。

その他では、喫煙者や下肢静脈瘤を有している人なども血栓ができやすいので、エコノミークラス症候群になりやすい人といえます。

過去の症例から見ると、40歳以上の女性や背の低い人もなりやすい傾向にあるようです。

 

・生活習慣病

・糖尿病

・肥満症

・喫煙者

・下肢静脈瘤を有する

・40歳以上の女性

・背の低い人

 

上記の人は旅行や長距離移動の際には、特に注意するようにしましょう。

 

また、旅行や長距離移動中にアルコールを摂取する人も多いと思いますが、このアルコール摂取が利尿作用を引き起こし、脱水症状に近い状態になることから、血栓ができやすくなる状況を作ってしまうことがあります。

 

エコノミー症候群にならないためには、適度な水分補給が必要ですが、アルコール類は控え、その他の飲料での水分補給をするようにしましょう。

 

(photo by:http://pixabay.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-05-09掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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