健康診断・健康管理
つらい生理痛を緩和できるツボがある!出血量が多い時に有効なツボも!
生理時の出血量が多い時に有効なツボ!止血の時にも使われるツボとは?
生理時の出血がひどい場合に有効なツボに、中都(ちゅうと)というツボがあります。
生理の出血が多いときに有効なツボ「中都」の場所
足のひざとくるぶしの間にあるツボです。
くるぶしからたどる場合は、内くるぶしから指幅七本分ほどの高さに位置します。
足の前面にあるスネの太い骨の後ろに指を入れるような形で探してみてください。
あるいは、つま先を立てたときに足の後ろをかかとから上にむかってたどっていくと、急に筋肉のふくらみが見つけられます。
指幅七本分の高さが分かりにくい場合はコチラの方法で探してみて下さい。
中都のツボ押しの効果は?
このツボは止血の特効ツボです。
そのため、生理の出血が多いときには最適のツボといえるでしょう。
出血が多いときというと、子宮や卵巣の病気が原因となっている場合もありますが、そういった病気が原因の出血を止めるときにも用いられるツボです。
他にも止血だけではなく、生理痛や生理不順にも効きます。
特に若い人の生理は出血も多く、そのことと関係して痛みがひどいという場合が多くあります。
これはまだ子宮が発達途中のため致し方ない痛みなので、鎮静剤くらいしか対処法がありませんが、病気でもないのにあまり薬を使うのも気が引けるという場合はツボでの症状緩和が有効です。
中都のツボの押し方
あぐらをかいた状態で、あしをつかむようにして、親指で刺激します。
骨の後ろに指を入り込ませるようにして、ゆっくりと押し揉みしてください。
生理以外での出血などはツボで解決しようとせずに、病院で診察してもらって下さい。
出血することが当たり前の場合は、その症状緩和のためにツボ押しを使ってもよいでしょう。
生理痛に効く3つの耳ツボ
生理痛や生理不順の緩和に、耳ツボ刺激は効果があるとされています。
子宮
いかにも生理痛に効きそうな名前ですよね。耳の上部のくぼみのうち、二股に分かれたところのくぼみがあると思います。そのくぼみに指を入れたときに押せるのがこのツボです。
このツボはその名の通り、子宮に関する不調に効きます。生理不順や生理痛、子宮内膜症やおりものの異常など、とにかく婦人科系の疾患に効果を発揮します。
生理前に刺激しておくと生理痛予防になります。
内分泌
耳の穴に指を入れたときに、そのままその指を下に下げるとこのツボがある場所に引っかかります。ホルモンのバランスを安定させてくれるツボです。
生理前のイライラや更年期障害の症状などは、女性ホルモンのバランスが崩れることによって起きる現象です。このツボを刺激しておくと、ホルモンバランスの安定を図ってくれますので、精神的にも安定を保つことができますし、ホルモンが乱れたことによって起こる各症状にも働きかけてくれます。
腎
特に生理痛に限ったツボではありませんが、併せて刺激しておくと効果が期待できます。ちょうど耳の真ん中のくぼみの中心に指を入れて、少し上に押すと刺激できるツボです。
このツボは全身を元気にしてくれるツボです。精力減退や腎臓病に効き目のあるツボですが、なによりも水分代謝を高めてくれるので、むくみ改善にも効果が期待できます。
これらのツボは指で刺激してもよいですし、めん棒などを使ってマッサージするように刺激してもよいです。耳の皮膚は割と傷つきやすいので、あまりかたいもので刺激したり、強い力で圧迫することはおすすめしません。
生理の不快に幅広く効くツボ
実際臨床の場でも婦人科系の治療に用いられることが多いのが帯脈(たいみゃく)というツボです。毎月の生理でつらい症状に悩まされている人には知っておいてほしいツボです。
場所
帯脈は腹の側面にあるツボです。へその高さを保ったまま自分の真横に移動すると見つけられます。肋骨の位置から言えば肋骨の一番下から指一本分下がったところにあります。「小さく前ならえ」をするとしょうどひじが当たる部分でもあります。
効果
・生理痛(腹痛・腰痛・背中の痛み・だるさ・不快感など)
・生理不順
・子宮内膜症
・おりもののトラブル
・肩・首の痛み
・膀胱炎
・妊娠時のつわり
生理に関する様々なトラブルに効果があるツボで、特に腹部から下の悩みを抱えている人には覚えておいてほしいツボです。膀胱炎も女性に多い病気ですし、やはり女性のためのツボと言ってもよいでしょう。また、トラブルではありませんが、ウエストラインを作り出すツボでもあり、ツボを刺激することによってお腹の皮下脂肪が燃えやすくなる効果もあるそうです。
押し方
親指で刺激してもよいですが、人差し指から3本の指を使ってもよいので、ゆっくり指圧してください。指の先を押し込んでいくような形でゆっくりと刺激します。生理痛がひどいときなどまさにそのときに刺激しても良いですし、生理痛が毎回ひどいという人は普段の入浴後に刺激するようにしてもよいです。
生理痛で腹部から下の辛い症状に悩まされる人はたくさんいると思います。そして、それに対してただ我慢しているだけという人もたくさんいると思います。もし、毎月我慢していたという人は軽い気持ちでツボ押しをやってみてください。
つらい生理痛を緩和できるツボとは?
生理開始、あるいは生理が始まる前から、腰や下腹部の鈍痛に悩まされる人は多いと思います。
毎月のことですし、「またか」と憂鬱にはなるけれど、「いつものことだから」と毎回何となく痛みをやりすごしてはいませんか?
こういった生理痛に効くツボというものはいくつかあります。
ここでは、血海(けっかい)という足のツボをご紹介します。
生理痛を緩和するツボ、血海はどこにあるの?
血海は左右どちらの足にもあるツボですが、生理痛を感じているときには、左の血海にしこりを感じることができます。
生理のときに、まずはそのしこりを探してみましょう。
しこりが見つかれば、指圧の効果が期待できるかもしれません。
確認してみてください。
血海の場所
血海は両膝よりも少し上に位置しています。
ひざにはお皿がありますよね、そのお皿の内側の一番高いところから指幅三本分ほど上に移動すると見つかります。
太ももの骨のすぐわきで、圧迫すると痛みを感じると思います。
血海のツボ押しの効果は?
血という字がつくだけあって、生理のときのさまざまなトラブルや貧血の際にとても効果的とされているツボです。
また、脂肪や老廃物の排出を助ける効果もあります。
血海のツボの押し方は?
このツボは筋肉の上にあるツボなので、少し強めに押してもよいです。
太ももをつかむようにして親指をツボに当て、骨に向かって押し揉みしてください。
ツボを温めながら刺激するとより効果的です。
力が弱い場合は、親指を重ねて片方ずつツボを刺激してもよいでしょう。
生理痛の緩和にとても効果のあるツボですが、それだけでなく脂肪や老廃物除去もしてくれるとあって、女性にとっては覚えておきたいツボです。
肝腎虚損による月経痛
東洋医学では、月経のメカニズムは以下のようにして起こると考えられています。
月経のメカニズム
月経は衝脈と任脈の支配と影響を受けています。
衝脈は“血海”とも呼ばれ、12経脈の経血を肝気の助けを借りて一ヶ月かけて集めます。
任脈は陰を主っていて陰血がスムーズに女子胞に流れるように調整しています。
そして、脈をやぶり血が放出されると月経が始まります。
肝腎虚損
肝と腎は“肝腎”という言葉になるほど重要な働きをしています。
その肝と腎も機能が低下することがあります。
○先天的に虚弱で肝腎が弱い
○房事過多(セックス)で先天の精を使い過ぎる
といった理由で、腎が虚し(エネルギー不足)、肝の機能も低下すると、衝脈と任脈の精血が不足し胞中の栄養が不十分になり、月経痛が起こります。
症状
○下腹部の隠痛(いんつう)
持続する我慢できる程度の痛み(隠痛)があります。
痛む部分を押さえられると気持ち良く感じます。
○腰背部のダルさや痛み・目まい・耳鳴り
肝と腎が虚することによって起こります。
○経血がサラサラで色も淡い
肝が虚することによって血が不足しているために出る症状です。
治則(治療方針)
補腎補肝:腎と肝の気を補います。
調衝任:月経と関係の深い衝脈と任脈を調えます。
ツボ
○関元・照海
任脈のツボです。
○腎兪・肝兪
兪穴はその臓腑の気が注ぐツボです。
腎兪は腎の兪穴、肝兪は肝の兪穴です。
○三陰交
足に流れる3本の陰経が交わるポイントにあるツボです。
婦人科疾患の特効穴です。
○血海・膈兪
血の運行に非常に重要な役割を果たすツボです。
まとめ
肝腎要と言われるように、生殖機能には肝と腎の機能が非常に重要になってきます。
腎は陰の気を蔵し、肝は血を蔵します。
陰の気を充実させるためには、十分にリラックスする時間を作ることが大切です。
寒邪による月経後期
経遅とは月経後期とも言い、通常よりも月経の周期が遅れることを言います。
東洋医学では、周期の異常だけでなく、経血量の異常、月経持続期間の異常、月経随伴症状(月経に伴って現れる症状)を総合的に分析して原因と治療法を見つけます。
月経のメカニズム
月経は衝脈と任脈の支配と影響を受けています。
衝脈は“血海”とも呼ばれ、12経脈の経血を肝気の助けを借りて一ヶ月かけて集めます。
任脈は陰を主っていて陰血がスムーズに女子胞に流れるように調整しています。
そして、脈をやぶり血が放出されると月経が始まります
寒邪
月経期や産後で胞宮(子宮)が開いて固摂機能(外に漏れ出ないようにする作用)が失調している時に、風寒の邪(風と寒さ)を受けたり、生ものや冷たいものを好んで飲食すると、寒邪が衝脈・任脈を侵し、血が凝滞し経脈の運行が阻害されて月経後期が起こります。
症状
○月経後期、経血が少ない
寒邪が衝脈・任脈の血行を凝滞させ、月経期になっても血海が充足しないために起こります。
○経血色暗紅、血塊混入、下腹部の絞るような痛み、痛いとこを押さえると嫌がる、温めると痛みが軽減
寒邪が胞宮に影響し、気血を凝滞させることによって起こります。
○顔色蒼白、四肢の冷え、寒がり
陽気が寒邪に抑止され、陽気がもつ温?機能(温める作用)が発揮できないことによって起こります。
治則(治療方針)
温通胞脈:身体を温めて胞宮の脈の流れを良くします。
活血通経:血を充実させて経絡の流れを良くします。
治療に使うツボ
○気海
任脈上に位置し、気が沢山集まるツボです。
○気穴
下腹部の気の流れを調えます。
○天枢
下腹部に位置する内臓の調子を調えます。
○帰来
下腹部の気血の流れを調えます。
まとめ
子宮や卵巣は寒さに弱いので、冷やさないように気をつけましょう!
(イラスト: by Roddy)
著者: カラダノート編集部