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喫煙って急性膵炎にもよくないの?急性膵炎ってどんな病気?食事の注意点とは

喫煙はいろいろな病気によくない影響を与えてしまうことは有名ですが、実は、急性膵炎にも喫煙の影響があるんです。

 

喫煙によって急性膵炎の発症リスクがあがる! 

スウェーデンの研究グループによって、喫煙により胆石が関係しない急性膵炎のリスクが高まることが報告されています。研究解析の結果、1年に20箱以上の喫煙を行う人の胆石が関係しない急性膵炎のリスクは、喫煙経験が全くない人と比べて2倍以上高くなっています。

 

リスクには、喫煙するタバコの量よりも、これまでの喫煙期間が強く関係していたことが明らかになっています。さらに、20年間の禁煙によって、リスクは非喫煙者と同じレベルまで低下したことも報告されています。

 

喫煙によって膵臓が損傷される 

デンマークで行われた研究でも、喫煙者と元喫煙者は、非喫煙者に比べて急性膵炎の発症リスクが高かったことが報告されています。タバコの煙に曝露されると、膵臓の形態や機能に変化が起きてしまう危険性が高いと考えられています。

 

活性酸素の上昇が急性膵炎を重症化させる

急性膵炎が重症化するときに、活性酸素の産生が過剰になることが関与しているという報告もあります。喫煙によって、体内の活性酸素が上昇することはよく知られています。また、タバコの影響によって、炎症に関わる細胞がよりたくさん働いてしまうことも言われています。

 

タバコは急性膵炎の発症のリスクをあげるだけでなく、発症してしまった急性膵炎を重症化させてしまう危険性があります。急性膵炎は重症化すると生命に関わる病気です。禁煙によってリスクが軽減されるという報告もありますので、ぜひ、この機会に禁煙をおすすめします。

 

 

難病指定の急性膵炎ってどんな病気?

急性膵炎とはどのような病気でしょうか?

膵臓は、食べ物を消化する為に必要な消化酵素と血糖値を調節するホルモンを分泌する臓器です。

急性膵炎は、急激に炎症が起こり、猛烈な腹痛が起こる病気です。

本来、食べ物を溶かす働きをする消化酵素が、何らかの影響で異常に分泌され、膵臓自身を溶かしてしまう病気です。

急性膵炎の中には、比較的軽症のものから、膵臓や周囲の臓器にまで炎症を起こす重症例まで様々あります。

その程度によって軽症と重症に分類されており、重症は厚生労働省の難病に指定されています。

 

発症原因

急性膵炎は男性に多く見られます。

男性は50歳台が最も多く、女性は70歳台が特に多く発症しています。

アルコール摂取と胆石がほとんどの原因を占めていますので、飲酒の習慣がある方や胆石を持っている人に膵炎が起きやすくなります。

 

また、遺伝についてはまだよく解っていません。

まれに消化酵素の遺伝子異常がありますが、発生頻度は極わずかです。この遺伝子異常での発症の場合は20歳以下で発症する事が多い様です。

 

症状

多くの場合、持続的で激しい上腹部痛です。しかし、痛みの程度と膵炎の重症度とは関係ありません。

その他の症状として、嘔気や嘔吐、背部痛、発熱、食欲不振も見られます。

 

注意すべきこと

重症の急性膵炎では注意すべき事項があります。

重症急性膵炎は膵臓の異常だけでなく、全身状態にまで及びます。

肺や腎臓、肝臓、消化管などの生命を維持する重要臓器にも障害を起こします。

多臓器不全というとても怖い病気です。

この多臓器不全を発症すると、治療を受けたとしても亡くなる事が多いのです。

重症化しなければ、予後は比較的良好であり、社会復帰も可能です。

しかし、膵臓が広い範囲で壊死に陥った場合は、糖尿病などの後遺症が出ることがあります。

 

急性膵炎の症状を見逃さないよう、軽い腹痛でも軽く考えないようにし、早めに病院を受診しましょう。

 

 

急性膵炎患者の食事の注意点

膵臓とは、人間が生命を維持する上で重要な働きをします。

食べたものを消化酵素で消化する働きと、血糖値を正常に保つ働きです。

 

急性膵炎とは、膵臓の働きの一つである消化酵素で消化する働きが、何らかの異常によって活性化されます。

すると、膵臓自身が出す消化酵素で自身を溶かしてしまう又は炎症を起こしてしまうのです。

進行が更に進むと、他の臓器に炎症を起こしてしまいます。

それが、多臓器不全という最も怖い症状へとなるのです。

 

急性膵炎の患者は、食事制限があり、低脂肪食を進められます。

低脂肪食とはつまり、脂質の少ない食事の事です。

脂質の多い食事は膵臓への負担が大変大きいため避けなければなりません。

脂質が低く消化のしやすい食事を心掛けましょう。

 

(注意)病期、症状によって数値に多少の誤差があります

 

・脂質は1食10gを目安にし、1日30gまでにしましょう。

・糖質や植物性タンパク質を中心にした食事が良いでしょう。

・動物性タンパク質は脂質が多い為、魚や鶏肉にしましょう(脂分の少ない食材にしましょう)

・アルコールは控えましょう

・食事は軽く、腹8分目までを目安に食べましょう

・食事と食事の間隔を8時間以上あけないようにしましょう

・カロリー、栄養不足にならないように気をつけましょう

 

外食をする際の注意点

コンビニやスーパーに置いてある弁当類は脂質表示があります。

しかし、脂質の低い弁当は比較的少ないのが現実です。

簡単でも良いので、ご自分で作ったり、惣菜の組み合わせが出来る物が良いでしょう。

消化の良い食事、脂質表示を確認する事がこの病気の食事の注意点です。

 

Photo : http://www.ashinari.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-16掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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