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「統合失調症」と改名された経緯

 

統合失調症」と言う病気の名前は、今でこそ知名度が上がってきましたが、その昔は「精神分裂病」と言う名前でした。


もともとは「クレペリン・ブロイラー症候群」という創見者(病気を研究し発表した博士)の名前がついていましたが、日本で病名化されるときに「精神分裂病」とされ、それこそ長い長い歴史の中でそう呼ばれてきた病気です。

 

しかし「精神分裂病」という病名は、そのネーミングから想像するように、いかにも『精神』がバラバラに分裂してしまい、人間が崩壊している印象でイメージが悪いという意見がありました。それこそ、病名そのものが人権の侵害だとする主張が、主に全家連(以前の財団法人「全国精神障害者家族会連合会」:要するに精神疾患を患った方の家族の会)からあり、それを受けた日本精神神経学会で、この病気の改名が検討されるようになりました。

 

病名を変えるにあたっては、

「スキゾフレニア」

「クレペリン・ブロイラー症候群」

「統合失調症」

……の3つが最終候補に残りました。

 

英語名称での呼び名『schizophrenia』そのものの「スキゾフレニア」が、国際的な呼称に足並みをそろえると言う点で最有力候補とされていたのですが、こちらも学術用語としては良いけれど、世間一般からはイメージし難いということで、除外されました。

 

クレペリン・ブロイラー症候群」はブロイラーという呼び名が食用の鶏肉を想像させることから、こちらも患者・家族と食用鶏飼育業者の協会から反対があったようです。

 

最終的に全家連の強い推薦があり、「統合失調症」の名前に決まったのは、2002年のことです。「精神分裂病」という病名が改名されたことで、その疾患を患う方への偏見が払拭されるのではないかと期待されていましたし、全家連という組織の働きかけで病名まで変えられるのだという、患者さんたちにとってはまさに希望の幕開けだったに違いありません。

 

確かにこの病名には賛否両論がありました。ネット上でもかなり激しい論戦があったことを覚えています。改名されて十余年、それはまだ最近の話ですが、病名改名を訴え続けていた全家連が2007年に解散したため、今後はこの病名で統一されていくことでしょう。

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/02/21-376527.php )

 

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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