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総胆管拡張症ってどんな病気?

 

 

総胆管拡張症と呼ばれている先天性胆道拡張症についてお話します。これは日本人を含む東洋人に多い病気です。

 

先天性胆道拡張症とは

 

先天性胆道拡張症は先天的に胆管が拡張してしまう病気です。胆道が拡張すると、胆汁の流れが悪くなります。胆汁の流れが悪くなるとビリルビンがうまく排泄されずに血中でビリルビンが増え、高ビリルビン血症を起こしてしまいます。その結果、ビリルビンが皮膚や粘膜などの組織に沈着して黄疸が起こったり、ビリルビンが便に排泄されないために便が白くなったりします。また、うっ滞した胆管によって、お腹にしこりのようなものを触れたり、腹痛といった症状もおこります。胆管や膵臓の炎症を合併した場合は発熱や嘔吐、腹痛などの症状が現れることもあります。

 

日本人の女の子に多い

 

先天性胆道拡張症は子どものときにエコー検査などで見つかることが多いです。大部分は30歳までに診断されると言われています。日本を含む東洋の人に多い病気です。男女比は1:4で、女子に多い病気です。

 

膵管の異常を合併しやすい

 

この病気では、膵管と胆管一つの管になってしまう異常を合併する患者さんが多くいます。この場合、膵液と胆汁が胆管の中で混じり合ってしまいます。膵液と胆汁が混じり合った液体はとても強力な化学物質を発生させてしまいます。この化学物質が、胆管の壁を傷つけたり、漏れて他の臓器を傷つけてしまうこともあります。そのために腹痛や発熱などが起こります。吐き気や嘔吐をくり返してしまう人もいます。

         

どうやって診断するの?

 

診断はエコー検査、CT等で胆道の拡張の有無や、胆道の形、膵管の異常がないかなどを調べます。先天性胆道拡張症の患者さんの胆道の状態はとても特徴的といわれており、ほとんどの場合エコー検査で診断できるといわれています。患者さんの状態や、施設の医療方針によっては、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)磁気共鳴胆管膵管撮影(MRCP)で胆管や膵管の異常をさらに詳しく調べることもあります。血液検査で、肝機能のマーカーや、膵臓から分泌される酵素の状態炎症反応などを確認したりします。

       

お子さんが腹痛や嘔吐を繰り返すようでしたら、先天性胆道拡張症の可能性も考えて一度医療機関に相談してみることも検討してみてください。

 

Photo : //www.ashinari.com/2012/07/31-366416.php

著者: 夏樹さん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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