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うつの人への接し方~大切な人や職場の同僚がうつになったとき~ あなたの言動でうつ病から救えるかも

うつ病の患者を持つ家族が注意しなくてはいけないことの一つに「過保護」があります。

 

これは、家族が病気になった本人を気遣うあまり、必要以上に過保護になってしまうのです。

元を正せば、それだけ愛情があり、羨ましくも素敵な家族であることに変わりはないのですが、うつの回復期ではそれが逆に回復を遅らせる一因になっているケースもあります。

 

例えば、夫のうつが長引いたときに、奥さんが母親のようになって来る場合があります。これは、うつ病が比較的長期に長引いたときに多いパターンで、日本では特に多いケースです。

 

夫が夫である役割を果たせなくなったときに、奥さんは家族関係に大きなひびを入れたくないため、「夫は子供と一緒と考えればいいんだ」と考え易いからです。

あるいは、自分がしっかりしなければいけないと思い、知らず知らずのうちに親のようになる傾向があるからです。

 

過保護は、長引いてしまうと患者が依存的な生活になってしまいます。

もともとうつ病は世間における自己評価が低くなる事に起因しますので、自分が依存的菜生活を送る事で、本人の自己評価が中々回復せず、症状が停滞してしまうことになります。

難しいことですが、患者本人の自尊心を傷つけずに、自己評価を回復させていくことが大事なのです。

 

夫がうつの場合、家庭の事は全て妻が決めてしまうと、夫の自尊心はますます落ち込み、自己評価は回復しにくくなります。

まず、病気がある程度回復してきたら、家庭にとって大事なことは患者にも相談して決めてもらうことが必要です。

 

患者はうつの状態のために判断が付きにくいかもしれません。

それでも大切な事を相談するという家族の姿勢は、相手を尊重しているという貴重なメッセージになります。

 

もちろん、主治医には今がその回復期に当たるのかどうかを相談しなければなりませんが、そうであればその後は、徐々に夫が夫の立場に戻れるように対応していく事も必要なことです。

 

大切な人だから…自傷行為をやめさせたい

若者のうち、10人に1人が自傷経験があるという報告があります。思ったより、多いと思いませんか?

 

自傷行為

リストカット(リスカ)、抜毛、爪を噛む、肌をかきむしる、過度のピアス、タトゥー、女性の場合は不特定多数の性交遊など。つらい感情から逃れたい、命なんてどうでもいい、体を大切に思えない。

 

自傷者の中で、うまく言葉になっていない理由のこともあります。

 

身近な人が自傷行為をしているのを見つけたら。10人に1人というデータもある中、決して珍しいことではないのです。

 

どう、対応をすればいいのでしょうか。

 

◆ 叱らず、受け入れる

自傷行為を見た場合の衝撃は、相当大きいと思います。しかし、多くの自傷者も気持ちが不安定になっています。

 

自傷者を叱ったり責めたりすることはご法度です。なぜこんなことをしたのかと追及したり、するなら縁を切る、などと脅すのもだめです。

 

自傷後にどこか解放された気持ちがある一方、後悔していることも多いのです。

 

◆ 落ち着いた対応を

・「そのケガどうしたの?」と静かに声をかけ、手当をしてあげる

 自傷者のことを、大切に考えている、心配しているということが伝わります。

 

・何かつらいことでもあった?と聞く

 この際、本人が言いたくなさそうであれば、無理に聞かないことです。

 

「してほしくない」という気持ちを伝え、協力すること、いつでも相談に乗ることを伝えます。

 

自傷者の多くは「分かっていてもやめられない」のであり、自傷行為そのものを責めても問題は解決しません。周りの人にできることは、自傷者を支えることです。

 

◆ 相談にきたら

自傷者が相談に来てくれたら、まず相談に来たことそのものをねぎらいましょう。自分の心にあるものを吐き出すことは、非常に勇気がいることです。

 

そして、相談に来たとしても、自傷行為がすぐに終わるわけでもありません。自傷がエスカレートしないように、お互いに気をつける必要があります。

 

自傷行為は止めろと言われて止められるものではなく、本人の持つ何らかの問題解決が図られなければなりません。その手伝いをできるのは、やはり周りの人なのです。

 

行政や医療センターの相談室などが、最近充実してきました。自傷者本人と、家族・知人、そしてカウンセラーが一体となって、関係を築き、自傷の解決をはかりましょう。

 

心の叫びが体に出やすいうつ病

うつ病は、精神症状に身体症状が伴う病気です。精神症状としては次のようなものがあります。

 

1.抑うつ気分や集中力の低下

2. 興味や喜びの消失

3.無価値観や自責感

 

ですが、身体症状として次のような症状もおこります。

 

1. 肩こり

2. 倦怠感

3. 不眠

4. めまい

5. 動悸

6. 食欲不振

7. 胃もたれ・吐き気

8. 下痢や便秘

 

これらの症状は自律神経系の症状が主であるため、ほとんどの方は自律神経失調症という診断名が付いている場合があります。

身体症状に重きを置いて、専門医を受診しない方も多く見受けられますが、軽症なものほど身体的な症状が目立ち、重症化するほど精神的な症状が目立ってくるようです。

 

いままで家の中の家事を完璧にこなしてきていた主婦が、体調不良を訴えて家事が出来なくなってきたら、それはうつ病の始まりかもしれません。

 

例えば今までは仕事に出ていた夫が、定年退職でいつも家に居る。親が病気になって介護が必要になった。もしくは転居やご近所トラブル、身近な人との死別などもあるでしょうが、そういうストレスが生じて、ホルモンバランスが乱れてくると、自律神経や精神症状に表れやすくなるのが女性です。

 

ましてや更年期が近くなると、女性ホルモンの分泌量が少なくなるので、女性はとたんにストレスに弱くなります。

そうするとひどい場合はうつ病へと進展してしまうわけです。

 

女性の多くが抱える問題は「家事」です。

別に、家の中の事は女性がやるなんていう法律は日本には存在していません。なのに、当然の如く妻は家事を要求されます。例えば共働きで女性が専業主婦でなかったとしても、女性は当然家事をしていることがほとんどです。

自分も疲れて帰ってきているのに、家族が誰も協力をしてくれない状況も、無意識下でのストレス蓄積に繋がります。

 

体調不良で家事が出来なくなると、それがまたどんどんストレスとなって蓄積されます。

可能であれば夫や子供が家事を分担してあげてください。

それは妻がうつ病を克服して家に帰っても、家族に協力してもらえるという安心感にもつながります。

 

もし最近妻の様子が変だと思えたら、無関心に放っておくのではなく、ストレスを少しでも軽くしてあげることが必要です。

そして、もし内科では限界があると感じたら、重症化する前に、心療内科や精神科などの専門医を受診する事を勧めてみてください。

 

逃避型うつ病はだらしないのではない

最近の若い人たちに増えているうつ病が、「逃避型うつ病」といいます。これは新型うつ病とも言われ、今までの一般的なうつ病患者の性格とは異なり、仕事や自分のやりたくないことにだけうつ状態になり、自分の趣味などには没頭できるという特徴があります。こういった社員がいた場合、周囲はどのように接しすることが正しいのでしょうか?

 

〇だらしないだけでは?と思わない!

逃避型うつは、うつ病と言う枠が広くとらえられるようになってきたからこそ、うつ病と判断されるようになった病気です。そのため、昔は他の病気あるいはただの性格上の問題と片付けられていました。その流れもあって、仕事に真面目に取り組んでいない姿勢を本人の問題とみてしまう傾向があります。間違っても「努力が足りないだけ」「甘えているだけ」とは思わないであげてください。

 

〇こんなときにも見守ってあげてください。

自宅療養で症状が軽減し、いざ仕事に復帰するとなるとまたうつの状態に戻ってしまうということも多くあります。

周囲は病気を理解して自宅療養をさせていたはずなのに、こうして戻ってきた途端に「仕事にやる気が出ない」と自宅療養にもどってしまうということもあります。つい周囲は「なんだと!?散々休んだくせに!」と思ってしまいますが、この症状も逃避型うつ病の典型です。

 

 

仕事にやる気が出ず、気分にムラがある状況はうつ病患者本人が一番苦しんでいます。周囲に求められるのは当人に対する優しさよりも、本当にその病気を理解することです。うつ病患者が徹底的に治療に専念できるように、周囲の人間は徹底的に逃避型うつ病に関する理解を深めましょう。

 

うつ病で職場の方が入院したら?

貴方が、職場の上司や同僚が、どうやら「うつ病で入院したらしい」という噂を耳にしたとします。

 

「そうか……、最近元気がなかったし、ぼうっとしたりしてたし、休みがちだったからな。」もしくは「とうとう入院したか」という人それぞれの想いが出てくると思います。

 

しかし、それがうんと仲の良かった同僚だったり、職場復帰したらこれからもお世話になるであろう上司だったらどうでしょう。

「あ、入院中にお見舞いに行った方がいいかな?」「見舞いにいかなかったら、薄情なヤツだと思われるだろうな」と続いて考えるのではないでしょうか。

 

実は、そこで実際に見舞いに行こうとするのはダメです。

 

退院後、「調子はいかがですか?お見舞いに行こうかと考えたのですが、かえってご迷惑になるかと思い、今回は遠慮致しました。職場でお目にかかれるのを楽しみにしております。」などのメールを送るか、あまりご本人の重荷にならない程度の挨拶(簡単なお見舞いを送るなど)程度に留めておく事をお勧めします。

 

なぜかというと、“はげまし”という薬は、入院中は少量でも毒になるからです。

おそらく主治医も面会は最小限にという指示をだしているはずです。

社会的な自分の立ち位置に重きを置き、その中でもがき苦しみ、うつ病を発症した方に、「自分がうつ病で会社を休み、迷惑をかけた」という事実は、とても大きな枷になっているからに他なりません。

 

自分が本調子でない(正気でないとき)は、顔を見られたくないものです。

それはうつ病に限らず、病気で入院した方は皆さんほとんどそうだと思います。

職場の人がうつ病で入院したら、心配でも見舞いには行かない……そんなささやかな気配りが本当は必要です。

 

心からその方を心配して、ちゃんと病気を治して会社に復帰して欲しいと願うのであれば、その気持ちは復帰してからの優しさ(会社側の職場環境の調整・整備など)に協力することです。

 

人の心の構造は意識・前意識・無意識?!フロイトがとらえた心とは?

現代社会において、鬱病などの心の病気が問題となっています。心の問題を研究した有名な人がフロイトであり、現在の大学の教科書でも基本の心の構造の考え方として掲載されています。今回は、フロイトが心をどのようにとらえたかについて紹介します。

 

フロイトの紹介

フロイト(ジグムント・フロイト)は1856-1939年に生きていた人であり、オーストリアのウィーンで開業しながら神経症の診断と研究を続け、治療技法と人格理論の体系である、精神分析を初めて創った人です。フロイトの主張の中でも「人の意識的な意志には、それ以前まで考えられていたように強い統率力があるわけではない。無意識の力に翻弄されている。」という事は当時の人に大きな影響を与えています。

 

フロイトの心の構造の主張

フロイトは、人の心の構造は意識・前意識・無意識という3つに区分する(局所理論ともいう)とともに、エス・自我・超自我といった3つの心の組織があると言っています。

前意識とは、意識が向けられていない時には意識に上がってきませんが、意識を向ければ意識できる存在です。

無意識とは、意識しようとしてもなかなか意識できない深層心理のことです。

エスとは、欲動的(本能的衝動のこと)で無意識的なもののことを言います。

自我は現実に合わせてエスにあたる本能的衝動を抑えたり、調整したりするものです。

超自我は、自我の監視を行う機能をもち、無意識的なものとなります。これらの構造が複雑にからみ心ができあがっているとされています。

例えば趣味をして楽しかった!でもなぜかもやもやする、といった状態では意識できる部分では満足しているのですが、昔趣味を楽しんでいて怒られた経験があれば、超自我が無意識的にその記憶を思い出させないようにしていても、罪悪感が無意識に起こっているといった状態になります。

 

 

心の構造は、このように出来ているといわれています。自分がなぜか感じている罪悪感は、自分が起こしたことが原因ではない場合もあることが、上記の趣味に関する例からわかっていただけると思います。鬱病や鬱病まではいかなくてもうつ症状がある人は、このような仕組みがあるということを知って、この罪悪感はもしかしたら自分が起こしたものではないのかもしれないと、考えてみるのも大切なもしれません。

 

あなたの言動次第で大切な人をうつ病から救えるかも?うつ病の方への接し方

うつ病の原因はさまざまですが、現代社会では誰がなってもおかしくない病気だと言われています。このため、周りにうつ病によって体調を崩されている方や、休職・休学を余儀なくされた方もいらっしゃるかもしれません。今回は、うつ病の方への接し方についてご紹介します。

 

<うつ病の方への対応>

・治療を続けるように励まし続ける

「時間をかけて治療を続ければ、きっと気分がよくなる」といったように、追い込ませないような言い方で励ましましょう。すぐに治る、だらしない等、批判的な言い方は避けてください。

 

・うつ病の人に声をかける

できるならば散歩や映画など、患者さんの負担にならない程度のことに誘ってみましょう。はじめはなかなか活動してくれないと思いますが、様子を見ながら誘い続けてみましょう。

 

・大切に思っていることを伝え、安心させる

心の支えが少ない状態のため、励ましの手紙や手を握ったりなど、わかりやすい方法で安心させてあげると良いでしょう。

 

・罪悪感を与えない

うつ病は、まじめな方がなりやすい病気だと言われています。また、なりたくてなっているわけではないので、せめるような言い方や行動はとらないようにしましょう。

 

・めんどうを見すぎない

うつ病の方でも、ある程度は日常生活に責任を持たなくてはなりません。めんどうを見すぎて、日常生活から得られる自信を無くさないようにしましょう。

 

・無理に明るくふるまわない

無理に明るくふるまうと、うつ病の方を怒らせてしまう可能性もあります。

自然にふるまうように心がけましょう。

 

・自分の気持ちを無理に話させない

「あなた(うつ病の方)が話したくなれば、いつでも聞ける準備がある」というスタンスで接し、自分から無理にきかないようにしましょう。うつ病の方が自ら話したくなるまで、待つことも大切です。

 

うつ病は家族にも影響を及ぼすこともあるため、家族の方においては家族セラピーに参加するのもよいといわれています。家族間の話し方や行動の仕方を考え直す必要がある場合もありますし、違う視点でうつ病をとらえるよいキッカケともなります。

 

 

以上が、うつ病の方への接し方のポイントです。もし、周りにうつ病の方がいれば、上記のことを意識して接するようにしましょう。

(Photo by:http://www.ashinari.com/2013/02/21-376537.php )

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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