アレルギー
水アレルギーとは?原因、症状、治療法は?
水アレルギーの治療法とは
アレルギーとはひとくちに言っても、数多くのアレルギーが存在します。
食物アレルギー、埃のアレルギーなどがアレルギーの中でも患者数が多いことで知られています。
一方で、ほとんどかかっている人がいないアレルギーが水アレルギーです。
水アレルギーの患者は世界に30人以下と言われています。
●水アレルギーの治療法とは?
水アレルギーは水がアレルゲンとなって、皮膚が水に過剰反応してしまう病気です。
唾液や涙などにも過剰反応するため、水アレルギーの子を暑い場所に置いておくわけにはいきません。
汗でも肌が真赤に腫れあがり、痛みが2時間ほど続くからです。
ではそんな水アレルギーの治療法はというと、実は現代の医学では水アレルギーに効果的な治療法はないとされています。
根治はもちろんですが予防ですら難しいのが現状です。
●なぜ水アレルギーの治療法はないの?
実は水アレルギーはまだ『なぜ起きるか』『どのように起きるか』がわからない病気です。
世界でも30例しかなく、しかもアレルゲンとなるのが人間の体の中にもある水です。
人間が本来必要とするものをなぜ必要としないのか解明が進んでおらず、結果的に治療法もないのです。
そのため、患者はその都度自分の経験や少ない30例の患者の経験に照らし合わせて対症療法を取るしかありません。
水アレルギーは世界でも症例が少なく研究が進んでいないことから未だ治療法のない病気です。
生活の質を確保するために患者は対症療法をとって日々生活しています。
「珍しい水アレルギー」日常生活のすごし方
水アレルギーとは水がアレルゲンとなって皮膚に症状が出る病気です。
食物アレルギーでじんましんが出る方がいますが、水アレルギーの場合は水に触れると皮膚に炎症が出るのです。
水アレルギーの大きな問題
水アレルギーの問題は、人間は水なしには生きていけないということです。
人間の体そのものも半分以上は水分ですし、水分を全く摂取せずに生きていくことは不可能です。
生きていくために不可欠なものがアレルゲンで、どこにでも水がある、自分の体からも水分が出てくるので水を避けて生活するのは難しいのです。
アレルゲンを完全に避けることは水アレルギーの患者には不可能です。
水アレルギーの人はどうやって暮らしているの?
アレルゲンを除去するのは不可能となると水アレルギーの人が一体どうやって暮らしてるのか気になる方も多いかもしれません。
ある水アレルギー患者に密着した番組ではその生活の一部が明かされました。
まず、普通に飲料水を飲むことは出来ないが100%の果実ジュースもしくは全乳を少量であれば飲めるので飲んでいるということでした。
そしてお風呂に入ることは当然できません。
顔を洗うことも難しい状態で、清潔に暮らすのは難しいようです。
ただ、NASAが開発した水をはじくクリームを使ってどうにか日常生活を送っているという報道で紹介されていたこともあります。
水アレルギーの最大の問題点はアレルゲンが身近にある、そして人間の生活に必要な水であるということです。
心因性アレルギーの症状
アレルギーと言えばアレルゲンが体の外から入ってくることによって起こるのが一般的です。
ですがアレルゲンが入ってこなくてもアレルギー反応が起こることがあります。
アレルゲンの侵入ではなく、心理的要因からアレルギー反応が起こるのが心因性アレルギーです。
●心因性アレルギーの症状
心因性アレルギーの症状は、じんましんと気管支ぜんそくの2種類と言われています。
この2種類以外の症状もみられますが、非常にまれです。
じんましんの場合は発疹、かゆみ、赤み、気管支ぜんそくの場合は喘鳴と息苦しさなど、特定のアレルゲンがある場合と心因性アレルギーの場合で特に症状は変わりありません。
●心因性アレルギーの関連症状
じんましんやぜんそくの他に心因性アレルギーと関わりのある症状として、不安や抑うつといったような精神的な症状があります。
これは心因性アレルギーとだけ関連している症状で、他のアレルギーではまず見られない関連症状です。
不安感、焦燥感に悩まされる心因性アレルギーの患者さんも多いです。
●心因性アレルギーがひどくなると
心因性アレルギーのじんましんや気管支ぜんそくは、薬などでいったん症状を抑えることが出来ます。
ですが根本的な心理的負担を改善しないと、神経症や心身症といった精神科分野の病気になるという可能性も考えられます。
心因性アレルギーを予防するためにはストレスを溜めないことが一番です。
少し珍しいアレルギーの種類
アレルギーは本来は多少の摂取や接触であれば問題がないものを、体の機能が『外敵』をとらえて過剰に体を守ろうとするために起こります。
食物アレルギーや花粉アレルギーなどはよく知られていますが、中にはこんなものにまでアレルギーがあるの?というものもあります。
●水アレルギー
人間の体の半分以上を占めている水ですが、水と接触することによってアレルギーを起こす方もいます。
水アレルギーの人は自分が出す水分でもアレルギーを起こしてしまうので、汗や涙、尿などが体に付着してしまわないように気をつかわなければなりません。
世界的にも珍しいアレルギーのひとつで、発症者は70億人以上いる地球で30人もいないと言われています。
汗だけに反応してじんましんなどが出る場合はコリン性じんましんの可能性が高く、こちらはもっと患者数も多いアレルギーです。
●紙アレルギー
紙の繊維に反応して皮膚のかゆみが出る、赤みが出るというアレルギーです。
特に多いのは稲葉から作っているわら半紙です。
見ての通り柔らかいので紙の繊維が飛びやすいというデメリットを持っていることから紙アレルギーのアレルゲンともなります。
●青アレルギー
青色に含まれる染料に反応するアレルギーです。
青い染料を使っている商品を身に着けると、じんましんが起こったりします。
青色の商品でなくとも青い染料が使われている可能性があるので、なるべく装飾具は避けた方がよいと言われています。
温熱アレルギーの症状とは?!
アレルギーの症状のひとつが蕁麻疹です。
何らかの刺激に皮膚が反応して、腫れや発疹などが出ます。
傷のようになってしまう場合もあれば、
赤みが出るくらいで収まる場合もあります。
蕁麻疹は基本的にかゆみを伴うのが特徴で、
掻き毟ると出血するので注意が必要です。
●温熱アレルギーとは
温熱アレルギーも、蕁麻疹を伴うアレルギーです。
似たものに寒冷アレルギーがあります。
寒冷アレルギーの場合は寒さに反応しますが、温熱アレルギーの場合には温かさに反応します。
ストーブの近くにずっといたらいつの間にか足が赤くなってかゆくなったという方は、温熱アレルギーである可能性が高いです。
アレルギーを引き起こす物質が毛細血管に刺激を与えることによって赤みが出ます。
●温熱アレルギーの温度
健康な人の場合、体温は36-37℃くらいが一般的です。
インフルエンザなどにかかると40℃近くになることもありますが、そこまで体温が上昇してしまうと、頭がボーっとして、動くだけでもだるいという方も多いかもしれません。
ところが、温熱アレルギーの方の皮膚は、40℃を超え50℃近くなることもあります。
皮膚温度がとても高くなるのが温熱アレルギーの症状の一つです。
●温熱アレルギーとコリン性蕁麻疹
温熱アレルギーと誤解を受けやすいのがコリン性蕁麻疹というものです。
コリン性蕁麻疹は、温熱アレルギーが起こる条件下と似たような条件下で起きるからです。
コリン性蕁麻疹のアレルゲンとなっているのは汗です。
汗は暑くなると出てきますので、温熱アレルギーと間違われやすいのです。
(Photo by: [http://pixabay.com/static/uploads/photo/2013/03/02/02/40/portrayal-89189_640.jpg?i])
著者: カラダノート編集部