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できない事を責めないで~気付きにくい女性特有のうつの原因~

うつ病には男性と女性で、ある程度パターンの違いがあります。

 

男性の発症の場合、仕事や会社での人間関係の変化に影響され易いのに対して、女性の場合は家庭内の環境変化や、その他の人間関係のストレスが原因になり易いということです。

 

もしうつ病発生の環境因子が職場であるのならば、職場を変えるなり辞めるなりすれば、心配要因はかなり軽減されます。ですが、家庭の場合はそう簡単にはいきません。

 

中には家庭内崩壊を起こしてしまう場合もありますが、そうなると後で後悔するのは、ご本人のみならず、家族全員が後悔してしまう事になりかねません。

 

そうならないためにも、家族の協力が必要なのです。

 

1.女性がうつ病を発症すると、まず出来なくなるのは家事です。

今まで食事の準備や掃除・洗濯・その他全てを担ってくれていたハウスキーパーが居なくなるわけですから、夫や家族は困ってしまいます。実際に生活するうえでの支障が直接出てくるわけですから当然です。

 

2.うつ病が発症していても、初めのうちは辛くても何とか家事をこなせる女性がほとんどです。

はじめのうちは、妻も気力的には「がんばらなくては」と思い、出来ないながらも何とか家事をしようとするのですが、だんだん体が辛くなってきます。

 

不眠や頭痛・倦怠感がとれず、徐々に上手く家事が出来なくなります。そうすると出来ない自分に腹が立って、自責の念が出てきます。そして、そのうち寝込むようになります。

 

3.家族は妻の不調に気付かず、家事を催促し出します。

家族が徐々に不思議に思い、「なんでやらないんだ?」「どこか悪いんだ?」「また寝てるのか」などの素朴な疑問を妻に投げかけるようになります。女のお子さんがいる場合は、母親の異常に比較的早く気付くことがあるようですが、家族が男性ばかりだと、意外に母親の異常には気付かないことが多いようです。

 

家族が無意識にダメ押しをすることで、妻は余計に落ち込んでどんどんうつ状態がひどくなってくるわけです。

 

4.家族以外の第3者のクレームは致命的です。

ここにもし夫の家族が関わってきて、姑や夫や子供たちが、よってたかって家事が出来無い事を責めたらどうなるでしょう。間違いなくうつ病は重症化します。

 

うつ病で重症化して運ばれてくるケースでは、家事はおろか食事も排泄もろくに出来なくなり、寝たきりになって寝返りも打てないので、背中に大きな褥創(床ずれ)を作ってくる方がいます。

 

酷いと肉が抉れて骨が見えていたりするのですが、どうしてそこまで気付かずにいられるのか、逆に驚いてしまいます。

 

妻がうつ病かもしれない……そう思った場合は世間体よりも何よりも、早目の処置が必要です。寝たまま起きないから何日か様子をみていたなどという言い訳は利きません。かならず専門医に相談してください。

 

そして、専門医のアドバイスをきちんと聞き、それ以上悪化しないような、「怒らない」「家事を手伝える」「安心して休める」環境づくりをしてあげてくだい。

 

妻がうつ病かも…40代以降の女性に多いメランコリー型うつ病

真面目で、几帳面で、仕事熱心でもあり、人のために働き、責任感がものすごく強い性格の人がうつ病にかかった場合に多いのがメランコリー型うつ病です。何でも自分で請け負ってしまい、責任感の強さ故に、他人に仕事を任せることができない性格なので、結果自分のキャパを越えてしまい、それでもがんばってしまう性格が非常にうつ病になりやすい傾向があります。

 

うつ病になるのは会社勤めの人だけではありません。家のこと・育児や教育をほぼ任せられている主婦の場合なども、ストレスが多くうつ病になる可能性が多いと言えます。

 

妻がうつ病になった場合夫にできることは?

〇うつ病になったことを絶対に責めない・責めさせない

病気の発する痛みや体の変化は、体の不調を知らせるシグナルでもあります。メランコリー型うつ病は「これ以上頑張ってしまったら体や心がもちませんよ」と身体がシグナルを出しているのです。妻自身もうつ病になったことを悪いことと考えさせてはいけません。きちんと受け止めてあげましょう。

 

〇休ませる

メランコリー型うつ病の人は徹底的に休息をとることが必要になります。休息と言っても体を休めるだけでなくて心も休めることが大切です。中には休み方を知らない人もいますから、どうやって休むと気持ちが楽になるか、一緒に考えてあげてください。

 

〇気にしない環境をつくってあげる

休んでいてもいろいろな仕事が気になってしまう状態では、心までしっかり休めません。その点でうつ病と診断されてからの環境整備は大切です。表面上はそうは見えなくても「私のせいで迷惑をかけてしまった」と考えているのがメランコリー型ですから、何も心配することがない環境をつくってあげてください。

 

メランコリー型うつ病の人はその責任感の強さから、自分の落ち込んだ気持ちを隠す傾向もあります。そのために対応が遅れることもあるので、近親者の気づきがとても大切です。

 

女性に多い初老期うつ病

うつ病は男女問わず、誰でもかかる病気です。

最近でこそその知名度も上がり、きちんとした病気で、治療が必要だと理解されてきましたが、中でも多いのでが50代~60代の女性に多い初老期うつ病です。

その人たちの生き方には、いくつかの典型的なスタイルがあります。

 

1.妻・母・嫁などの家庭内の役割を人一倍立派にこなしてきた人。

* その役割を果たす中の努力の中に、人生の充実や幸福を感じてきた人。

* その役割の中に自分自身の存在価値を感じてきた人。

そういう方は、実に理想の妻であり、理想の母です。非の打ち所のない素晴らしい女性だと思います。

 

ですが、そういう方が、子供の自立や夫の定年退職を契機に、頑張るべき対象を失ってうつ病を生じてしまいがちです。

いわゆる「空の巣症候群」に近い意味合いをもってしまうのです。

 

2.家庭に支えられて、自分自身の意見をあまり持たず、より受けみな人生を送ってきた人。

そういう方は、夫との死別や実の両親の死、子供の自立を機に心の支えを失う形で発症します。

 

3.苦労の連続といえるような波風の激しい人生を送ってきた人。

境遇がそうさせたように、責任感の強さや世話好きな性格などが、苦労が一段落したときに半生の疲れが出てきたかのようにうつ病を発症します。

 

1~3のそれぞれの生き方をしている人は、世の中に沢山いると思います。それを否定するつもりは全くありません。

むしろ、そういう方たちだからこそ、いずれ訪れる人生の節目に、世の中や人のためにでなく「自分」に目を向け、自分が心から楽しめる何かを見つけたり、心をすり減らしてしまわないような防御策を、何か見つけて欲しいと思っています。

 

そして、そういう危険性を自分の妻が持っているかもしれないと感じた世のご主人様方、「うちの妻に限って……」というのはなしだと思ってください。

今まで苦労をかけた分、家事を分担して手伝う、話し合う時間を設けるなどして、今後について是非考えてあげてください。

 

嬉しいことなのにストレス?結婚妊娠出産でうつ病になる妻

うつ病という精神病は、実は男性よりも女性の方が2、3倍なりやすい病気であることがわかっています。

女性特有なのは嬉しいライフイベントがきっかけになってうつ病になる可能性があることです。例えば、マリッジブルーやマタニティブルーという言葉があるように、周囲の人、さらには女性自身にとっても嬉しい出来事であるにもかかわらず、気分が落ち込んでうつ病になってしまうことがあります。

 

嬉しいのに危険なライフイベント

・結婚

結婚すると多くの女性は生活環境が大きく変わります。環境変化が大きい程、ストレスなどによって女性のホルモンバランスは大きく変動し、うつ病にかかりやすくなります。また、環境がかわったことへのストレスは自分では自覚していないことが多いため、知らず知らずのうちにフラストレーションを溜めこんでしまっているかもしれません。

 

・妊娠出産

出産は女性ホルモンが大きく変動し、うつ病にかかりやすくなります。妊娠中の不安や産後のマタニティブルー、産後うつなどがあり、女性が感じるストレス以上に女性ホルモンの変動によりうつ病にかかりやすい時期です。

 

夫は具体的に何をするべきか?

・言葉にする

こういったイベントには膨大な作業、当日の不安などストレスを感じることが多くなります。

そんな時は、夫は妻のストレスを聞き出さずとも、「大丈夫だよ」「不安があったらいつでも言うんだよ」「あなたの不安を理解しているよ」「いつもありがとう」という姿勢を示してあげてください。夫の理解と寛容によって妻のひとりぼっちの不安が緩和されていきます。

 

・子どものかわいい部分だけ見ない

特に妊娠出産では、夫はその喜びで子どもの方だけに目が行きがちであったり、育児の大変さを理解しきれない部分があり、妻がストレスに感じるケースが多くあります。そのため、妊娠中や出産後は妻の実生活の部分や、精神的な部分への気遣いを忘れないようにしてください。周りの祝福の中で奥さんは自分の不安を口に出せないでいるかもしれません。間違っても「子どもの世話をおろそかにして何してるんだ」なんて言ってはいけません。

 

 

気持ちを言葉にして伝えることは、うつ病予防にもうつ病の闘病にも有効です。めんどくさがる男性も、根性論を唱える人もいますが、そういった人は病気という観念を今一度持ち、奥さんに向き合って下さい。

 

イライラする妻の原因は?夫はどう接する?

更年期うつという病気があります。

 

更年期とは45~55歳くらいまでの期間で、女性の場合約50歳で閉経を迎える前後の期間を指します(期間や閉経を迎える時期は個人によって大きく差があります)。

 

閉経を迎えるということは、卵巣が機能を果たさなくなるということですので、卵巣から分泌される女性ホルモンもこの時期の大きく変動します。このホルモンの変動が原因でうつ病になってしまうことが更年期うつです。

 

〇女性には自覚がない

外から見たらなんだかおかしいなと思っても、当の本人は病気だという自覚はありません。それでもなんだかイライラしてしまって夫に当たったり、ふとしたときに激しく落ち込んだりしてしまうのです。

 

〇更年期だからと問題を遠ざけない

更年期うつは、しばしば更年期障害と間違えられることがあります。そのことを知っている夫は「更年期障害だから、いずれおさまる」と思って、問題視しないことが多いようです。

 

たしかに、更年期うつと更年期障害はかなり症状が似ているものですが、うつの場合、そのまま放っておいてしまうと症状が悪化していってしまいます。

 

〇不機嫌な妻にかける言葉

上記のように女性自身に症状の自覚はありません。そのため「病院に行って来い」なんて言っても反発してしまうだけです。そのため、ここは夫がかなり大人にならなくてはなりません(もう大人だとは思いますが)。

 

まず、かけたい言葉はねぎらいの言葉です。「つらいのに頑張ってるね」「何か悩んでる?僕でよかったら相談に乗るよ」などの言葉で、夫の心が妻に対して開かれて、理解しようとしていることを示してあげてください。

 

こうして妻の話を聞いているとだんだんと妻に「聞く耳」の準備ができてきます。

 

そこでようやく「更年期の病気は治療も出来るみたいだから、病院で診てみてもらおうよ」などと、切り出せるのです。

 

妻が更年期うつになってしまった場合、反発しあっては問題が先に進みません。病気を理解し、治療を勧め、イライラしているのは妻本人のせいではなく、病気のせいだと考えを変えて接する努力をしてください。

(Photo by:http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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