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アメリカ産牛肉は危険?!「BSE感染牛」と「ヤコブ病」の発症について

 

アメリカ産牛肉は危険?BSE感染牛とヤコブ病発症の可能性について

 

昨年の4月にアメリカにおいてBSE感染牛が発見されたことは記憶に新しいのではないでしょうか?アメリカでのBSE感染は、現在まで4回確認されています。この発生頻度の高さには、アメリカにおける牛肉の監視体制の不十分さが原因にあります。

 

全頭を対象に検査が実施されていないのはもちろんのこと、鶏や豚に出された特定危険部位混入の飼料が牛に回ってくる可能性があるなど、規制が強化されつつあるとはいえ、未だ不安な要素は多く残っています。ここでは、BSEから発症するヤコブ病の感染の可能性の問題とアメリカ産牛肉の安全性について考えたいと思います。

 

ヤコブ病(プリオン病)とはどのような病気か?

 

BSE(牛海綿状脳症)については、ニュースなどで大きく取り上げられその認知は高いと思いますが、ヤコブ病(以下プリオン病)についてはあまり知られていないのが現状のようです。
実際、2001年にプリオン病が発病した患者さんを家族に持つ方が書いたブログを拝見させて頂いたのですが、当時において医療関係者の間でもこの病気の認識があまり無く、発見が遅れ重症になられた例があったそうです(この方の場合は脳膜移植による感染のようです)。プリオン病の中でも、BSEによる感染を「獲得性プリオン病」といい、プリオン蛋白という感染性のあるタンパク質(特定危険部位である脳や脊髄に多く含まれている)が脳に蓄積することで発症します。

潜伏期間は約8年~10年と言われ、中にはもっと長い場合もあるようで、現在は日本において感染例は確認されていませんが、まだ0であるとは言い切れないところです。海外における発症数は、2008年時点においてヨーロッパ諸国を中心に約208例見られたとのことです。病状としては、抑うつ、不安などの精神症状で始まり、進行性認知症や無動無言症といわれる寝たきりの状態となり、1~2年で全身衰弱を起こし死亡します。治療を行わなければ、致死率は100%であると言われています。

 

アメリカのBSE感染防止対策の現状とは?

 

プリオン病が発病するには、特定危険部位を食べなければ良い、アメリカにおいても牛肉の特定危険部位の除去が行われているのでは?と思われるかもしれませんが、この管理体制には問題が多く、規制は徐々に強化されてはいますが、色々な抜け穴があるのが現状です。

 

管理体制における不安な要素としては以下のものがあります。

1)BSE検査を受けている牛頭数が全体の約0.1%程度である

BSE感染が見逃されている可能性が高い。


2)牛の飼料に(牛由来の)肉骨粉を混ぜることは禁止されているが、鶏や豚に対しては禁止されていない

鶏や豚の飼料やフンや肉骨粉が牛の飼料に混ざる可能性がある。

 

3)特定危険部位(脳・骨髄など)の除去は30ヶ月齢以上の牛に限定されている。

 

1)に関しては、アメリカの農務省が発表したBSE検査を受けた牛の頭数が、2005年以降~2011年9月において約90%も減少傾向にあり2005年の年間約40万頭から2011年の約4万頭の検査数へと激減したという事実があります。
このことは、アメリカのBSE感染牛の発見率にも影響しており、日本においては年間約120万頭の検査のうち、発見数は36頭でしたが(肉骨粉飼料の規制が行われた2009年以降は0件です。)アメリカでは年間3000万頭の検査数のうち発見数がわずか3頭のみと、非常に少なく、発見が見逃されている可能性が高いと言えます。

 

では、人にプリオン病が感染する可能性ですが、これは鶏や豚の飼料に牛由来の肉骨粉が混ざることを禁止しない限りは、可能性が否定できないと言うことになります。


最後に


感染の確率としては低いのでそこまで神経質にならなくても良いという方も多くいるようですが、この病気に関しては未だ不明な部分も多く、有効な治療法も存在しない上、感染すれば100%死亡すると言うことを知って、自らアメリカ産牛肉を食べ続けるということには不安を感じました。現状のアメリカのBSE検査の甘さを見ると、TPP交渉で牛肉の輸出条件緩和を容認することは非常にリスクがあると感じます。万が一、条件が緩和されるようなことがあれば、国民一人一人が自身で安全管理をしていく必要があると思いました。

 

(photo by://pixabay.com/ja/%E7%89%9B-%E7%89%9B%E8%82%89-bos-%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%8A%E3%81%86%E3%81%97%E5%BA%A7-%E5%AE%B6%E7%95%9C-%E8%BE%B2%E6%A5%AD-56023/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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