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入院の際は要注意!肺塞栓の注意点とは?予防法から治療まで

肺塞栓とは?

肺塞栓という病気をご存知ですか? あまり聞き慣れない病気ですが、意外に身近な怖い病気のです。

 

肺塞栓という病気の原因は、肺の動脈に血栓と呼ばれる血液の塊がつまってしまう病気です。

血栓は主に、太ももの付け根、太もも、膝の裏あたりで作られます。

そしてここでできた血栓が、足から心臓に向かう血液の流れにのって、心臓の右心室・右心房を通り、肺まで到達します。肺に到達して、肺でつまった場合の病名が肺塞栓です。

 

日本では、心筋梗塞と同等の死亡率の高い病気の一つです。

持病のない方が、発症することもあるというとても怖い病気です。

 

エコノミークラス症候群という病気を知っていますか?

これは肺塞栓の別名です。

 

飛行機など長時間同じ姿勢でいる事、体が脱水状態になる事で、血液がドロドロになり血栓の出来やすい状態になります。トイレなどで立ち上がったりしたときに発作を起こしてしまいます。

 

症状

症状は比較的顕著に現れます。おかしいな?と思ったら、急激に症状が悪化することがあります。

・脈が速くなる

(脈拍が増え1分間に100以上になることもあります。同時に呼吸の回数も増えます。)

・胸痛(息を吸うときの鈍い痛み。不快感という程度ということもある)

・ショック状態

・動悸

・咳

・血の混じった痰

 

入院中に起こる症例が増加!!

最近の調べでは肺塞栓にかかった患者の半数以上が入院中に起こったそうです。

患者の多くは、手術や治療の為に入院をし、4日以上寝たきりの後、リハビリの為に歩き始めた直後に発症しています。

そのため、病院内で肺塞栓を起こした場所は、トイレや廊下が多いのです。

 

長期間同じ姿勢でいることも血栓の出来やすい原因の一つです。

また、病気での入院の場合、病気の具合によって水分が不足している場合は、血液がドロドロになり血栓の出来やすい状態となります。

特に癌や骨折、妊娠中の入院での注意が必要です。

 

肺塞栓を起こしやすい人は?

・先天性凝固異常(生まれつき血液が固まりやすい)

・後天的凝固異常(生まれつきではないが、血液が固まりやすい)

・凝固異常の肉親がいる

・高齢である

・肥満である

上記の方は、リスクが更に高まります。

あてはまらないからといって、安心しないようにしましょう。

実際、肺塞栓の一つ『エコノミー症候群』は、このようなリスクがない健康な方が発症しています。

 

(エコノミー症候群・・・飛行機などの乗り物に長時間同じ体勢で乗ることで、立ち上がった時血栓が肺まで到達し急死したり重症化する病気です。原因は長時間の同じ体勢と、機内が乾燥しているので体の水分が蒸発したからだと言われています)

 

入院中の予防方法

●水分補給

病気によって水分摂取の制限がない場合、水分補給をこまめにしましょう。

 

●ベッドの上でのリハビリ

リハビリが始まってすぐ動くのは危険です。医師の指導のもと少しずつ体を動かすようにします。

足首や膝から始めてましょう。しかし骨折などでギプスをしている場合などは医師に相談しましょう。

 

●弾性ストッキング (圧力が強めのものです)

圧力をかけることで、血液押しだす力を補助するものです。

ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれているほど、血液を押しだすポンプの役割があるのです。

装着する時は必ず、医師に相談しましょう。

 

肺塞栓を起こしやすいリスクをもった患者さんは、必ず医師に相談しましょう。

寝たきり後に、一人で歩くのは危険です。数日間は付き添いを必ずつけるようにしましょう。

 

高齢者・寝たきりの人は要注意!肺塞栓症の予防法を紹介

肺塞栓症は肺の動脈が何らかの原因(主に血栓)でつまることで引き起こされ、エコノミー症候群もこれと同義です。突然息苦しくなったり、呼吸が早くなったりすることが普通ですが、つまったものの大きさや、疾患の有無などによって症状は異なります。

 

危険性が高い人は要注意

術後の一定期間、心臓や血液の疾患がある人、高齢者、寝たきりの状態が続く人などは肺血栓症の発症しやすさや治療方法が限られることを考えて、あらかじめ十分な注意が必要です。

 

基本は

基本的に体、特に脚をよく動かしていれば血液の流れがよくなりますので、これだけでも塞栓ができる可能性を大きく減らせます。特に飛行機で狭い場所に座って長時間移動する場合は2時間おきに立ち上がって歩き回るようにするとよいです。

 

抗凝固薬で中から予防

病院で特に肺塞栓症の危険がある患者に対しては、抗凝固薬を投与して予防されます。最もよく使用される抗凝固薬はヘパリンで、特に何らかの手術をした後には、ふくらはぎの静脈に血栓ができる可能性が高くなるので、ヘパリンが使用されます。また手術を受けていない場合でも、心不全の患者や寝たきりの患者、血栓ができたとがある患者は肺塞栓症を発症する可能性が大きいのでヘパリンの投与で血栓ができることを予防します。

 

外から予防

手術を受けた後の患者に対しては加圧弾性ストッキングを着用したり、可能であれば脚の運動を行うことで脚の血流を保つ努力をします。また、体が回復すればできるだけ早くベットから起き、積極的に歩くなどして動きます。脚の手術などで脚を動かせない状態が続く場合は空気で圧迫して血流を促す装置などをつけ、血流の流れを確保します。

 

病院では手術とこうした予防策がセットになっているので、医師の指示の下適切に予防策がなされます。家庭でも寝たきりの状態が続くなどしたら、こうしたことを念頭に予防策を講じてみて下さい。

 

こんな人は要注意!塞栓ができやすい人の特徴

日常生活の中で塞栓が形成される機会はあまりありません。長い時間座りっぱなしであったりといった状況になれば話は別ですが、肺塞栓症が起こるのは比較的病院でであったり、元々疾患を持っている人である場合が多いです。

 

静脈に血栓ができる原因

肺塞栓症は肺の動脈が何らかの塞栓によってふさがれることで起こされます。この塞栓は血栓(血の塊)であったり他の異物であったりすることがあります。静脈に血栓ができる原因ははっきりとしている場合もありますし、断定できない場合もあります。それでも血栓ができやすい傾向というものは分かっています。

 

心房細動/心不全

血液凝固障害/鎌状赤血球貧血/骨髄増殖性疾患

がん

ネフローゼ症候群(腎臓疾患)

 

心臓の疾患や血液の疾患がある場合は、血流が正常に流れず血栓ができやすくなったりします。骨髄増殖性疾患は血液が過度に濃くなり、粘性が出てくることで血栓ができることがあります。またがんは、それ自体が血管をふさぐ要因になることがあります。

 

静脈カテーテルの留置

エストロゲン薬の使用

 

静脈カテーテルは取扱いの際に静脈に空気が入ってしまうことで塞栓になってしまうことがあります。エストロゲン薬は更年期障害の治療や避妊のために使用される薬で、これに喫煙が重なるとさらに血栓ができる危険が大きくなります。

 

高齢者

喫煙(受動喫煙も)

肥満

寝たきり

 

高齢者は特に60歳以上の場合に多くあります。喫煙は血管を細くする為に血液がつまりやすくなり血栓ができやすい血管になりますし、肥満によっても血管が圧迫されます。寝たきりの場合は言うまでもなく、血流の流れが悪くなり血栓ができやすくなります。

 

他にも大きな手術の後や妊娠中あるいは出産後の一定期間などは塞栓ができる可能性があります。

 

肺塞栓症で最も多く見られる症状とは?

肺動脈に血栓(血液の塊)がつまる疾患を肺塞栓症と言いますが、この血栓は、9割以上は脚の静脈内で出来ます。まれに腕で血栓ができることもあるようですが、多くが脚にできた血栓が血液に流されて肺に到達します。ほとんどは急性に症状を発症しますが、小さい血栓がつまっている場合は慢性的に比較的軽い症状を繰り返すこともあります。

 

患者の7割にみられる呼吸困難

肺塞栓症の中で最も多く見られる症状は呼吸困難です。中でも息苦しさを訴えることが最も多く、突然呼吸がつらくなり、難なく登れていた階段や上り坂で息切れして途中で上れなくなるというのが典型的なケースです。肺動脈がつまるということは動脈血中の酸素濃度が低くなり、心臓が酸素不足になります。それを避けようと心臓はいつも以上に新しい血液を取り込もうとして血液の循環を加速させるため、1分間で100回以上の脈になることもあります。

 

患者の4割にみられる胸痛

胸痛は典型的には息を吸うときに胸の痛みを感じます。肺動脈がつまることによって、動脈内の圧力が増すことで起きるのですがその場合は前胸部の漠然とした痛みや、胸部の圧迫感・不快感を覚えることもあります。

 

患者の5割に見られる下肢の腫れ

これは肺塞栓症というよりも、それの原因となる深部静脈血栓症の症状です。脚の静脈で血栓ができることを深部静脈血栓症と言いますが、このときに下肢の腫れなどが見られます。単純に同じような症状であれば他の疾患を疑うことも出来ますが、特に片方の脚に腫れなどの症状が出た場合はこの疾患が疑われます。

 

上記ほど頻度は高くないですが、肺血栓症では他にも冷や汗や失神、動悸、せき、血痰と言った症状が見られますし、深部静脈血栓症では他に下肢の痛みや皮膚の色の変化などが見られることもあります。

 

きちんと理解しておこう! エコノミークラス症候群は肺塞栓のひとつ!?

エコノミークラス症候群とは?

長時間飛行機に乗り、立ち上がった拍子に倒れ死亡したという悲しいニュースをよく聞きませんか?

この症例をエコノミークラス症候群といいます。そして、この病気は肺塞栓の一つです。

実はエコノミークラス症候群を起こして亡くなった方は、この死に関連する持病は持っていなかったと言われています。

 

肺塞栓とは?

肺塞栓という病気は、肺の動脈に血液の塊がつまってしまう病気で、あまり知られていませんが、死亡率は心筋梗塞と同じくらい高いのです。

血栓は主に腰より下の脚で作られることが多いようです。

この血栓という血液の塊が、血液の流れに沿って心臓に到達し、その後更に血流に沿って肺へと到達します。

肺でつまると肺の血管が収縮します。呼吸困難等になり、生死に関わる重篤な症状を起こしてしまいます。

血栓は出来やすい人や出来にくい人がいます。

体質的に血栓が出来やすい人は、薬で固まりにくくする薬を処方されたりもします。

 

しかし肺塞栓の中でも、突然健康な人が亡くなるエコノミークラス症候群について予防法を説明します。

 

なぜこのエコノミークラス症候群が起こるのでしょうか?

高度1万メートル上空の機内の湿度はとても低く、10時間で1リットルもの水分が体から蒸発します。

このことで、血液がドロドロになり血栓ができ、つまってしまいます。

ヨーロッパ、アメリカなど主要都市に行くとなると、日本から10数時間飛行機に乗ることは多々あります。

予防出来る病気なので、飛行機などの乗り物に長時間乗る時は注意しましょう。

 

エコノミークラス症候群にならない為に気をつけること

1.水分を十分にとりましょう(コーヒーやアルコールは避けましょう)

2.1時間ごとに立ち上がり、少し歩きましょう

3.足を動かしましょう(足首を回したり、膝を曲げ伸ばししたりしましょう)

4.きつい洋服は避けましょう

5.足は組まないようにしましょう

 

又この病気は、飛行機だけではありません、最近ではタクシー運転手もこの症状で亡くなりました。

身近なところに危険は潜んでいます。

上記の事に気をつけるようにしましょう。

 

肺塞栓症ではそれぞれの症状に合わせた治療法を!

肺塞栓症は医師が診断を下すのに苦労する疾患です。診断が確定すれば治療が行われますが、肺塞栓症は心疾患を併発していることも多くありますし、塞栓の大きさによって重症度も違います。そのためそれぞれの症状に即した治療を行うことになります。

 

抗凝固療法

肺は元々、血液中に含まれる小さな血栓が心臓に流れ込まないように血栓を溶かす働きもしています。そのため時間はかかってもその血栓はしばらくすれば溶けてしまいます。ただ肺塞栓症として症状が出た場合は、多くの場合抗凝固剤を使って血液をさらさらにして血栓を解消します。

 

血栓溶解療法

血栓を溶かす作用のある血栓溶解薬を使用して血栓を溶かします。しかし、これを使用することで出血を起こしやすくなると言う点がマイナスな部分です。また深部静脈血栓症がある場合は、脚の血栓がはがれて肺に流れ着くのを助長することにもなるので、様々な可能性を考えた上で使用できるという場合にしか使いません。

 

カテーテル治療

カテーテルは細い管のことで、この治療法にはカテーテル血栓溶解療法、カテーテル血栓吸引術、破砕術があります。それぞれ行うことは違いますが、すべてカテーテルを血栓まで近づけ、血栓を解消して血流を復活させる治療法です。

 

外科治療

肺にある血栓を手術で直接取り除く方法です。確実に血栓が取り除かれるので、その後は急速に改善します。血栓溶血薬の使用やカテーテル治療の選択肢がなく、重症と考えられた場合に選択されます。

 

下大静脈フィルター

これは脚で出来た血栓が肺に流れるのを防ぐ目的の治療で、体内にフィルターを入れる形になります。再発防止の危険が大きい場合に考えられます。

 

肺塞栓症の解消は結果的には肺動脈に詰まった塞栓をとりのぞくことで解消されますが、様々な疾患を併発していることも多いため、治療の選択肢も多くあります。

(Photo by: http://www.ashinari.com/2008/11/23-010458.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-16掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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