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メンタル

発達障害と不登校

 

発達障害において、学校に行くという課題はきわめて重大です

中でも広汎性発達障害は、その障害の中核である「社会性のハンディキャップ」を改善するとなると、社会的な経験を積む以外に方法はありません。


学校以外のどの場所で社会的規範を遵守するという経験を積む事ができるでしょうか。

例えばボーイスカウトやスクーリングという手段もあるでしょう。

しかし、それが出来る環境にある人がどれだけいるかというのも疑問です。


少なくとも、学校は公共の教育機関です。
もちろん、学校という環境は、発達障害児の存在を念頭に置いてつくられていないため、様々な配慮を加えてもらう必要は出てくると思います。

ですが、それでも学校に通い、社会的な経験を積むことが、その後の人生に大きく影響する事だけは確かです

 

ある大学の調査機関で調べたデータでは、高機能広汎性発達障害児(者)550名中、不登校は68名(12%)でした。このデータだけではさほど多く思えないかもしれませんが、問題は「未診断の発達障害による不登校の存在」です。

 

精神科で勤務していると、精神的に問題があって家族の手に負えないという理由で、家族に連れられて受診してくる方が大勢います。

しかし、専門家の目からみると、これは単に精神科での治療領域というよりも、発達障害が根底にあるだろう…というケースが多々あります。


一例として、不登校でろくに学校に行っていない、引きこもって風呂にも入らず、家族の言う事も聞こうとしない。無理やり風呂に入れようとしたら、暴れて母親を殴り、その後も興奮が収まらず家の中かめちゃくちゃにされたために、どうしようもなくて精神科に連れてきた……というようなケースです。
こういうケースでは、医者は母親に発達障害の可能性の高さを説明します。しかし、母親は頑としてその事実を受け入れようとしないのです。


「この子がそうなったのはお前の育て方のせい」と夫や姑に責められ、そのうえ発達障害と分かれば、「お前から遺伝したんだ」と罵られる。本当は認めていたとしても「はいそうです」と納得できない。

だから今まで発達障害と認めてこなかったのだとすれば、それも止むを得ないと言えるかも知れません。

 

ですが、それを認めないことで発達障害を抱えた当事者が何のケアも受けず、社会的な規範を学ぶ事もできないというのは、悲劇以外のなにものでもないと思うのです。

 

また、発達障害を抱えた方々の不登校の理由もわかっています

 

1. カリキュラムが患児の学力に合わなくなって学校生活の忌避につながったもの。


2.いじめをはじめとする迫害体験が絡んだもの。


3. 嫌な事はやらないというパターンで学校への参加を拒否するもの。


……主にこの3つが挙げられます。

 

不登校になった場合、その対応が難しい、またはそれ以外の理由で、不登校のまま時を経過し大人になってしまう場合があります。

ですが、その場合は社会的なルールをトレーニングすることなく大人になってしまうということです。決して誉められることではなく、本人の可能性を潰している可能性の方が高いからです。


家族やその周りの人々にとっても、確かに精神的・体力的に厳しい問題だとは思います。

ですが専門家に早めの相談をし、不登校を回避することが、本当は理想的なのだといえます

 

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/02/11-376250.php )

 

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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