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メンタル

統合失調症の薬の副作用?~水中毒とは~

「水中毒」ってご存知ですか?

「水中毒」と呼ばれるこの症状は、おそらく一般的にはあまり知られておらず、精神科について勉強した人、もしくは統合失調症の治療をした人が身近にいた人しか知らない症状だと思います。

 

「えっ?水で中毒になるの?」第一声、そう言って驚く人が多いことも確かです。

 

「水中毒」もしくは「病的多飲水」というのは、その言葉のままで、水を大量に摂取する事により、低ナトリウム血症を起こす中毒症状のことです。水分の過剰摂取が直接の原因ですが、普通の人はいくら喉が渇いても中毒症状を起こすまで水を飲み続けたりしません。

 

水中毒は統合失調症の患者に多いことが知られていて、抗精神病薬の副作用とバソプレッシンの持続的分泌が関係するといわれています。

 

要するに、統合失調症の治療のために抗精神病薬を長期投与することで、その副作用により視床下部の口渇中枢とバソプレッシン分泌細胞のドーパミン受容体感受性が亢進するからです。

 

「とにかく喉が渇く」

「飲んでも飲んでも飲み足りない」

「いくら飲んでも渇きが癒されない」

 

……そういう口渇感は、おそらく普通は体験することがないでしょう。

 

普通、健康な人で一日に摂取する飲料水はせいぜい1~2ℓがいいところです。ですが、この水中毒と呼ばれる方々は、一日に5ℓ~10ℓ、もしくはそれ以上の水を飲みます。

 

バソプレッシン促進によって、腎臓からの水分再吸収が盛んになり、血漿浸透圧が減少しますが、ナトリウムの再吸収は行われないため低ナトリウム血症を引き起こし、意識障害を引き起こします。

 

さらに意識障害を起こさないまま、長い期間低ナトリウム状態が続くと、身体がむくみ、心不全にまで至ります。要するに命にまで関わってくるわけです。

 

入院治療中の方は、比較的この症状が早く見つかりますが、精神科外来やクリニックなどに通院している方は、この症状を知らない、もしくは知っていても黙っているケースが多々あります。

 

もし、ご家族に統合失調症などの薬を服用し、どうみても水分の取りすぎだろうと思われる方がいた場合は、早めに医師に相談してください。

(Photo by://www.ashinari.com/ )

著者: kyouさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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