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モンスター・ファミリーに泣かされる医療業界

子どもの教育について、過剰な反応を見せて学校や教育委員会に乗り込むモンスター・ペアレント……という話は良く聞きます。

 

それと同じく、病院には「モンスター・ペイシャント」と呼ばれるクレーム三昧の患者が存在します。

 

24時間、人命を最優先に考えて神経を擦り減らす医者や医療従事者にとって、モンスター・ペイシャントは、そのモチベーションを下げ、やる気をなくさせる最大の要因です。

 

欧米まではまだ行きませんが、訴訟が当たり前のように囁かれるようになった昨今、マスコミにはバッシングされ、モンスター・ペイシャントには文句を言われ、最近、医者をはじめとする医療職に携わろうとする人が減少している事実があります。

 

国は医療費削減を叫び、治療現場は戦場のように多忙で、患者は減らないのに医療従事者はどんどん減っていく……それは日本の医療現場の崩壊を意味しているような気がしてなりません。

 

かくいう精神科の治療現場も、人権やモラルが強く叫ばれ、薬による過鎮静や副作用による身体状況の悪化は医療ミスだと騒がれ、一部の患者の家族(モンスター・ファミリー)が、無理難題を職員に要求してくるケースが多くなりました。

 

もともと、統合失調症をはじめとする多くの精神化疾患は遺伝ではないと言われていますが、環境因子説は今もあるとされています。

要するに、精神疾患を患う患者の一部の家族の中には、通常では考えられないようなことをしてくる人が多いわけですが、あくまでも社会生活に適応できていて、世間一般としては健常者という枠組みなので、その行動がどれだけ常軌を逸していても、クレームとしてしか処理されないということです。

 

精神科の医療安全の現場で、ここ数年で右肩上がりに増えているのは、患者から職員への暴力、または患者の家族からの職員への暴力です。

労災適応の案件も実際に増えています。

モンスター・ファミリーへの対応は、かなりの危険を孕むものが多く(刃物などの危険物の所持、脅し、暴行、嫌がらせなど)、対応できる職員も限られてきます。

 

日々精神科で勤務をしていて生傷が絶えないのは事実で、正直気持が折れてしまいそうですが、皆さん何とか持ちこたえてくれているようです。

 

最近、ある有名な精神科病院がマスコミの記者に入院してもらい、その実態を取材し、公表してもらったということがありました。

精神科という特殊な治療環境が邪魔をして、その現場の実態があまり知られていないことは、実際に現場で働くスタッフにとっても悲劇だと思います。

 

蚊帳の外の騒動としてではなく、精神科治療の現場の厳しさ、そして一部ではありますが、その家族のモンスター・ファミリーぶりを世間に知ってほしい気持ちでいっぱいです。

 

(Photo by: http://www.ashinari.com/2012/02/02-356569.php) 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-24掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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