カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. アレルギー >
  3. 色々なアレルギー >
  4. 金属 >
  5. アマルガム(銀歯)と水銀過敏症の関係について

アレルギー

アマルガム(銀歯)と水銀過敏症の関係について

 

 

アマルガムは水銀過敏症に関係している?

 

虫歯にかかられた経験のある方なら、ほぼ9割程度の方が詰め物による治療を行われた経験があるのではないでしょうか?現在では、セラミックと樹脂による白色の詰め物が主流になっていますが、一昔前までは銀色の詰め物が使用されていたのは記憶に新しいのではないでしょうか?銀色の詰め物の正式名称を「歯科用水銀アマルガム」と言います。このアマルガムが現在、水銀が高濃度に含まれているとして人体に悪影響を及ぼす可能性があるため問題視されています。その影響により、発症する病気としてアレルギー疾患や神経毒性などが挙げられています。ここでは、水銀が人体にもたらす影響と、その治療法について考えて行きたいと思います。

 

アマルガムの有害性とは?

 

アマルガムは、銀・スズ・亜鉛・水銀などによる合金で出来ており、その中でも水銀は50%を占めると言われるほど高比率で、また高濃度のものが含まれています。長期間の使用により、アマルガムが劣化し(唾液が電解質として働くことで、化学反応が起きたり、ものを噛む際に生じる摩擦で水銀が蒸気として発生する)、人体に吸収され、脳や腎臓、肝臓などに蓄積する可能性があります。具体的な作用としては以下のものがあります。


1)イオン化した水銀化合物が体内に入り、タンパク質と結合すると、皮膚の炎症や水泡状の湿疹が慢性的に発生する。

2)蒸気化した水銀を吸い込むと、すぐに細胞膜を通過して吸収され、神経毒性を呈する。

 

また、上記のような有害性の報告がある一方で、『アマルガムは無機水銀(水俣病の原因物質は有機水銀)であるので健康被害はない』とされる主張もあります。その内容は、

 

1)無機水銀は有機水銀と異なり、水溶性でタンパク質と結合しやすく吸収されにくいこと。
2)肝臓で産生される『メタロチオネイン』というたんぱく質が無機水銀の解毒作用を呈するというもの。

 

過去には上記2つのような主張が行われていましたが、現在では新たに第3の主張として、無機水銀は細菌によって有機水銀に変換される』というものがあります。水俣病の発生源として過去には工場からの有機水銀の排出が原因と考えられていましたが、現在では『工場から有機水銀は排出されておらず、無機水銀が排出されていたが、これが自然の海域に存在する細菌によって有機水銀に変換されたことが発生源である』と主張されています。またこの無機水銀の有害性の主張に対し、反対に『有機水銀への変換量はごく僅かである』と無害性を主張するものもあるなど、無機水銀の毒性については、断定できる実験結果も無く、未だ不明のままであります。

 

⇒結論としては、
アマルガムに使用されている水銀は『無機水銀』であり、一般的には毒性はないとされているが、口内細菌によって有機水銀に変換される可能性も完全には否定できないため、有害性は有るとも無いとも断定できない。

ということになります。

 

アマルガムを除去するとどうなるか?

 

あるクリニックで公開されているアマルガムの除去の実績によると、治療を受けた方の約8~9割程度アレルギーを始め、その他疼痛などの改善に効果があったという報告があります。
しかし、一方では上記に述べたように、アマルガムの成分である無機金属が無害であるという主張や、除去方法に関しても水銀を気化させる際に吸引してしまう危険性があるなどの指摘もあり、治療を受けるとなった際は十分に検討することが必要であると言う事です。


<アマルガム除去による疾病の改善効果>

・金属アレルギー、アトピー性皮膚炎
・掌せき膿胞症
・腰痛、背中の痛み
・片頭痛、不安感、イライラ
・股関節痛、足の痛み
・めまい
・冷え性 など

 

<具体的な除去方法について>
除去方法としては、アマルガムを医療用ドリルによって削りながら気化させ、専用のバキュームで吸引しながら治療が進められます。手順としては以下のようになります。


1)削ったアマルガムの破片が口腔内に入らないよう、ラバーダムと呼ばれるゴム製の膜で口を覆い、対象部分のみを露出させ、治療を行います。


2)治療を行う医師も防護メガネ、毒ガスマスクなどを装着し、除去した破片を口腔外バキュームと呼ばれる専用の吸引機で吸い取ります

 

最後に

 

アマルガムの使用制限は、当初1987年に医療先進国のスウェーデンにおいて行われ、その後イギリス、アメリカなどと続いて妊婦への使用制限や水銀に関する情報開示の義務化が医師に対して求められるなど、様々な規制が行われてきたようです。現在、日本においても「歯科用水銀アマルガムに関する質問主意書」が国会に提出されていますが、厚生労働省の回答によるとアマルガムとアトピー性皮膚炎の因果関係が明らかになっていないため、使用制限の予定はないとされています。

このようなアマルガムの有害性が主張される一方で、上記で述べたように、無機水銀は無害であるのに歯科の中には有害性を煽って、患者に治療を勧めるケースもある、という煽り商法の危険性を指摘する声も中には聞かれます。しかし過去の水俣病被害の原因となった有機水銀の発生原因も完全には特定できていない中で、アマルガムの有害性・無害性を議論することは極めて困難です。患者にとって出来ることは、事前に十分な情報収集とリスクに対する理解を行い、また医師ともそのリスクについて十分に話し合うことであると思います。

 

 

(photo by://pixabay.com/ja/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B7-%E7%B5%8C%E5%8F%A3-%E3%82%B1%E3%82%A2-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3-%E6%AD%AF%E7%A7%91-%E8%A1%9B%E7%94%9F-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E5%81%A5%E5%BA%B7-18729/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

金属に関する記事

知っておきたい!ピアスが原因で起きる耳のトラブルまとめ

ピアスと言えば、過去にはピアス穴を開ける際には、医院で医療用の専用器具を用い...

アクセサリーで皮膚が被れた!金属アレルギーはどのような治療をするの?

ある日突然、金属アレルギーだと診断され、世の中の金属全てが恐怖の対象になるの...


オシャレでしているアクセサリーで湿疹が出た!?金属が溶けて体に入るって本当?

  湿疹が起こるというと、特別な皮膚疾患や、特別な生活習慣によって起こるように思...

金属と汗と皮膚を接触させない!金属アレルギーの具体的な対策法

    金属アレルギーは「あ、ここに金属があるな」とわかりやすいもので、アイ...

カラダノートひろば

金属の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る