妊娠・出産
俺が不妊症!?大丈夫♪男性不妊に鍼灸治療は効果的!
不妊症治療と言えば、女性ばかりが様々な検査や治療を受ける事が多く、女性の問題だととらえられがちですが、実は不妊の原因の半分は男性にもあると言われています。
不妊の原因の3分の1は女性にあり、もう3分の1は男性に、残りの3分の1は男女両方にあります。
男性も初期から不妊治療を
不妊症とは正常な性生活を送っているにも関わらず2年間妊娠が見られないことを言います。
ただし、排卵日を計算して性交渉を行うと半年で65%の夫婦が妊娠するといわれています。
アメリカでは不妊症は“一年”で定義されています。
つまり半年妊娠が見られないだけで十分に不妊症の可能性が出てくるということです。
高齢で妊娠を考えている方には1~2年の差と言うのは大きいものです。
不妊が疑われた場合は夫婦同時に検査を行う事が望ましいのですが、女性の不妊検査は肉体的・精神的にも負担が大きいのに比べ、男性の検査は精液検査だけで分かることが多く、非常に楽なので男性から検査を受けてもいいかも知れません。
男性不妊症の原因
男性不妊症の大部分は精子をうまく作れない造精機能障害です。
その中でも一番多いのが精子の運動能力が落ちる精子無力症、次いで精子の数が少ない乏精子症、精液に精子のいない無精子症と続きます。
精索静脈瘤
造精機能障害のある方の多くに精巣への間に静脈瘤が見られます。
睾丸にゴツゴツしたものを触れるなら精索静脈瘤の可能性があります。
精索静脈瘤は放置すると悪化するので、早期発見・早期治療が大切です。
手術によって精子を作る機能が改善します。
手術は日帰りで行うこともでき、侵襲も大きくはありません。
ED(勃起不全)
勃起するためには副交感神経が優位になり陰茎海面体の中に血液が流れ込まなければいけません。
ストレスによって交感神経が優位になってEDになっている方が多いので注意が必要です。
また、精力のつく食べ物を積極的に食べるのもいいですが、何よりも一番に行いたいのが禁煙です。
禁煙をすれば、陰茎血流が改善することが分かっています。
精子を溜めれば妊娠しやすい ?
禁欲して濃い精子をたくさん出せば妊娠しやすいのでしょうか?
実は、精子をためこむと逆に妊娠率が下がることが分かっています。
研究によると禁欲が短いほど妊娠率が上がり、禁欲が長くなれば長くなるほど妊娠率は下がります。
つまり、精子の量よりも質が問題だということです。
最終的に卵子と受精することができる精子は一つです。
鍼灸治療の効果
男性不妊症の患者に鍼灸治療を行うと、精子の数が増えていたり、精子の運動率が上がるといったことがよく見られます。
これには、鍼灸治療によって血流が改善して精巣周りの血行が良くなり、放熱しやすくなったこと、疲れが取れて副交感神経が優位になりやすくなったこと、などが考えられます。
ただし、このような臨床結果は出ていても、はっきりとしたエビデンスはまだ出ていません。
どちらか一方を選ぶのではなく、西洋医療と鍼灸治療のお互いのいいところを取りながら治療を進めて行くといいでしょう。
まとめ
女性はある程度の年齢に達してしまうと妊娠率が下がってしまいます。
男性は不妊検査を嫌がる方が多いのですが、早期に発見・治療をすると不妊治療の効果は出やすくなります。
半年経っても妊娠しない方は、まず精液の検査だけでも受けてみてはいかがでしょうか?
(Photo by:足成)
著者: カラダノート編集部