カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. ガン・悪性腫瘍 >
  3. 肝臓がん >
  4. 治療 >
  5. 初期は自覚症状がなくて危険!肝臓癌

ガン・悪性腫瘍

初期は自覚症状がなくて危険!肝臓癌

p021.jpg 

■構造は?


肝臓は人間の臓器の中で一番大きな臓器です。おなかの右上にあり、肋骨に囲まれて守られています。
肝臓の上には横隔膜があって、横隔膜が肝臓を吊上げています。肝臓の中身は左右2つに分かれていて、右葉と左葉に分かれています。

肝臓の細胞からは胆汁と呼ばれる消火液を分泌していて、脂肪を消化する働きをしています。
胆汁は肝臓から出ている肝管を通り、一時的に胆のうに蓄えられて十二指腸に排出されます。肝臓に流れ込む血液は2つの大きな血管をとおってきます。
肝動脈と門脈です。

肝動脈は、酸素を含む新鮮な血液を供給し、門脈は胃や腸の血管が吸収した栄養素や毒素を含む静脈血を送り込んでいます。
肝臓に流入した血液は、肝臓の細胞と接触して様々な物質のやりとりを行います。

アルコールなども肝臓の中にある「クッパー細胞」と呼ばれる細胞に取り込まれて無害な物質に変えられます。

また、肝臓は脂肪を蓄えたり、コレステロールの合成と放出をしたりしています。このように肝臓の働きを大まかに言うと、栄養素の代謝と言えるでしょう。
健康な肝臓は、全体の80%を切り取っても数日のうちに残された細胞が増殖を始めます。そして、わずか数カ月~1年で、元の大きさに戻ります。


■「原発性肝がん」と「転移性肝がん」

「肝臓がん(もしくは肝がん)」は、肝臓に発生した悪性腫瘍の総称です。
一口に「肝臓がん」と言っても腫瘍の発生の形によって「原発性肝がん」と「転移性肝がん」の大きく2つに分けられます。

・原発性肝がん

原発性肝臓がんとは、肝臓を作っている細胞自身ががん細胞に変化するものです。
原発性肝臓がんにもいくつか種類がありますが、90%は「肝細胞がん」と呼ばれるものです。肝細胞がんは、肝臓細胞ががんに変わり、際限なく増殖を繰り返します。
一般的に肝臓がんという時には、ほとんどが肝細胞がんを指し、肝細胞がんだけで、日本のがん死亡者の第3位となっています。

・転移性肝臓がん

転移性肝臓がんとは、体の他の場所に発生したがんが肝臓に転移し、そこで成長するものです。

たとえば、はじめに発生した場所が結腸なら「結腸がんの肝転移」などの表現を用います。
体内のどこかでがんが生じると、そこからはがれ落ちたがん細胞は血液の流れに乗って全身をめぐり、最後は肝臓の中の何千もの小葉のどこかに引っかかる可能性が高くなります。

このような理由によって、肝臓はすべての臓器の中で転移性のがんが最も発生しやすい場所となっています。


■症状は?


肝臓がんは初期の段階では、症状はほとんどあらわれることはなく、肝炎や肝硬変の症状がでるくらいです。

ある程度進行してしまうと起きやすくなるのが肝臓がんの破裂です。これは肝臓がんの一部が破れて出血するもので、激しい腹痛と出血で貧血になります。

がんが進むと肝臓が腫れて、外から触れてもしこりが分かるようになります。しこり部分に痛みを感じたり、背中にも痛みを感じるようになります。

肝臓がんは初期のうちはほとんど自覚症状がないのですが、がんが進んでくると一気に症状が噴き出してくるという特徴がありますから、自覚症状が出た時にはすぐに医師に相談しましょう。


■治療は?


肝臓がんの治療方法は、腫瘍の大きさ、腫瘍の数また肝機能の状態により治療方法が選ばれます。
手術での切除または移植などの外科的療法。そして化学塞栓療法、エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法、などのいくつかの内科的療法があります。


・主な外科的療法

部分肝切除術
…肝臓の中で手術により悪い部分を切り取る方法です。

肝移植
…機能不全に陥った肝臓(肝不全)なってしまっている場合の肝臓を入れ替える移植手術です。

・主な内科的療法

肝動脈塞栓療法(TAE)
…肝臓は肝動脈の他、門脈からも血液を介し栄養を供給しています。 肝細胞がんの場合、肝動脈からのみ血液を供給しているため、肝動脈に詰め物(塞栓)をする事で肝細胞がんだけを壊死(細胞が死ぬこと)させる治療です。

経皮的エタノール注入療法(PEIT)
…最近、新しい治療法として注目されています。 エコーで見ながら肝臓がんに直径約1.5mm程度の電極を挿入し、マイクロ波よりも周波数の低いラジオ波を流し約100℃前後の熱で焼いて、肝臓がんの細胞を壊死させます。
入院期間は約2週間で治療を受ける患者さんの体への負担は少ないのですが、まだ新しい治療法のため健康保険が適用されていません。治療を行う病院施設によって異なりますが、約数十万円の治療費がかかる所もあり事前によく担当医師と相談が必要です。

抗がん剤(化学療法)
…抗がん剤を肝臓に直接注入し治療する方法です。

放射線療法
…放射線療法とは放射線を細胞にあて細胞を死滅させる治療法です。手術のできない難しい部位にも治療を施すことができ、手術による患者さんの負担を軽くできるなどのメリットがあります。 しかし、放射線療法においてはがん細胞だけでなく正常な細胞に作用することも考えられます。そのために、いかにがん細胞だけを狙い撃ちできるかが大きなポイントとなります。

(Photo by //photo.tail-lagoon.com/?p=45)

著者: ナムルさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

治療に関する記事

肝切除手術を受けた場合のステージごとの生存率とは?~肝臓がんの治療~

  肝臓がんの治療の柱として、手術療法があります。手術が可能な条件が揃って...

転移がある人でも可能な最新治療「分子標的薬」による化学療法

  肝臓がんの治療方法を決める大きな要素として、「腫瘍の数」「腫瘍の大きさ...


進行肝がんへの具体的な治療方法ってどんなもの?

      実際に進行肝がんになった方がどのような治療を受けていくのかは、普通...

原発性肝臓がんと転移性肝臓がんの違いは?治療法と診断方法

    肝臓がんではないかと自分で疑ったり、医師から可能性を告げられたりする...

カラダノートひろば

治療の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る