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恐ろしい結核後遺症、脊椎カリエス~結核後遺症とは~

 

結核はかつては不治の病とされていました。

結核によって壊された肺の機能は結核が治っても元に戻ることはなく、そのためその後一生、肺の機能が損なわれる後遺症に苦しめられることになるからです。

そんな結核の後遺症も、さらに恐ろしい症状が存在します。

脊椎に結核菌が感染することによって起こる脊椎カリエスは、通常の結核の後遺症どころでなく、下半身麻痺などさらに重篤な結果を招くことに繋がるのです。

 

脊椎カリエス

1.肺の結核菌が血液を介して脊椎に

元々肺は酸素を血液に送る器官であり、肺に感染した結核菌もまた血液に入り込みやすくなってしまいます。

そして血液の流れの中でも重要度の高い器官が脊椎です。

 

2.結核菌が椎体を破壊

脊椎にたどり着いた結核菌が椎体を壊します。

 

3.椎間板が感染し、椎体全体に波及

椎間板まで壊れると、隣接する椎体から椎体へととどまることなく全体に病巣が波及することになります。

 

4.椎体が乾酪壊死を起こす

結核菌が感染し尽くすと、椎体がチーズの腐ったような壊死巣となってしまいます。

 

脊椎カリエスとなり、脊椎の椎体が壊死巣となってしまうと、全身に倦怠感が起こり、食欲不振や、脊柱の硬直などが症状として表れます。

そして症状が悪化すれば、やがては脊髄に麻痺が生じ、下半身に力が入らず、しびれによる歩行障害が現れることにもなりかねないのです。

 

結核は不治の後遺症をできるだけ少なくするためにも、早期の治療を始め、速やかに結核菌を取り除くことが必要でしょう。

 

 

結核が後遺症を残すのは 

結核は、それ自体の症状もつらく苦しいものであり、治療を施さなければ多くの人が死に至る難病でした。

しかし、それだけで結核がかつては不治の病と称されていたのではありません。

結核は、例え治ってもその後にほぼ確実に厳しい後遺症が残ってしまうのです。

結核が一生治らない病気とされていたのは、結核後の後遺症が一生続くと言うことなのです。

 

なぜ結核にそのような後遺症が残るのか、それは結核菌が及ぼす影響が、肺などの重要な臓器の組織を破壊してしまうからなのです。

 

結核の症状と後遺症

1.結核菌が肺を炎症させる

結核とは結核菌によってできた肺のできもののようなものです。

 

2.炎症した肺の組織が死んでいく

それは最初は炎症ですが、炎症も悪化すれば、肺の組織を破壊することに繋がります。

 

3.壊死した肺組織が気管支から外に排出

死んだ肺組織はもはや異物としてどんどん身体の外に排出されてしまいます。

 

4.肺がすかすかの状態に

肺組織が壊され、外に排出され続ければ、徐々に肺の中身が穴だらけのすかすかの状態になるのです。

 

●肺が結核となれば、例え完治しても肺の状態が少なからずすかすかの状態となり、酸素を充分取り込めなくなってしまうのです。

また、結核菌は肺だけに影響するものではなく、その他の重要な臓器にも炎症を及ぼす可能性があります。

 

現在は、結核菌に有効な薬が開発され、速やかに薬物療法で治療すれば、結核を治すことは難しくはありません。

あとは、いかに早期に結核菌を排除して、後遺症をいかに少なく済ませるかということでしょう。

 

 

結核後遺症とは

結核後期障害とは!?

結核後遺症とは、結核の治癒後に呼吸機能障害肺性心などの合併症を引き起こすものです。

 

原因となるのは

呼吸機能障害→結核の特効薬が無かった時代に、肺を切除したり胸腔に空気を入れたりする治療法が主だったため、肺の容量が減少してしまったためできたもの。

 

肺性心→肺結核で肺の血液の循環が悪くなり、肺へ血液を送り出している右心室に負担がかかり、右心室が肥大したり、右心室の働きが悪くなる(右心不全)になってしまうから。

 

結核後遺症になってしまったら

呼吸機能障害となっている原因である肺の治療をすることが、最も根本的な治療法です。

しかし、慢性呼吸不全などの状態になってしまう原因の病気は、元に戻らず、根本的な治療が困難であることが多いようです。

結核の特効薬が無かった時代に治療をした人は、肺自体の容量が少なくなってしまっているので、呼吸機能障害になりやすくなります。

症状を緩和するためには、呼吸を楽にする酸素吸入や、気管を切開しないでマスクを使う人工呼吸などを使用するしかないようです。

 

結核後遺症にならないためには

勝手な治療中断や不規則な治療を行わないことです。

症状が良くなってきたからといって処方されている薬を飲むのを止めてしまったりして、完全な治療が行われなかった場合、後に症状が重症化し、戦前の結核術後に見られたような呼吸困難を引き起こすことがあります。

 

医師の指示に従い、適切で完全な治療を行うようにしましょう。

 

 

呼吸不全を引き起こす、結核後遺症

高齢者は気をつけたい、結核後遺症

昔、今のように特効薬が無かった時代に、結核を治療したことのある人が、数十年後に慢性的な呼吸不全や喀血(かっけつ)などの症状に悩まされるが、結核後遺症です。

 

現在の特効薬での治療でも、途中で治療を止めてしまったり、薬を最後までちゃんと飲まずに、勝手に終わらせてしまった人なども、こういった結核後遺症になることがあるようです。

 

肺を傷つける昔の治療法

1950年代の結核特効薬が普及される以前の結核治療法は、肋骨に針を刺して胸腔に空気を入れたり、肺を切除したりという治療方法が主流だったため、肺自体の容量が減ったり、肺にダメージが残っている場合があるからです。

その頃に治療した人は、現在では60歳以上の高齢者ということになります。

 

高齢者の呼吸不全は、生命の危険をも脅かしかねない症状ですので、思い当たる症状が見られたり、以前に特効薬以外の治療法で結核を治療したことのある人は、すぐに病院で診断を受けるようにしたほうがよいでしょう。

 

結核治療後は

一度結核になると、「肺アスぺルギルス」などの感染症にもかかりやすくなります。

病原体は肺に出来た空洞に感染し、肺炎や喀血を繰り返すので注意が必要です。

 

また、薬が効きにくく、肺を切除する手術も行わなければならなくなるので、高齢者は感染しないように注意する必要があります。

 

手術によって結核を治した人も、投薬によって結核を治した人も、治療後や完治後に、慢性的な呼吸困難や、肺炎や喀血、そして感染症にかかってしまうことは、十分考えられます。

特に高齢者はそれらの症状が、命に危険を及ぼすことも考えられます。

早急に病院で見てもらうことが大切です。

(Photo by: http://www.photo-ac.com/main/detail/2647)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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