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介護・認知症

床擦れによる赤みが見られたら、2時間ごとの体位変換が必要

 

 

 

床擦れ対策は2時間ごとの体位変換が必要

 

寝たきりの方や身体麻痺のある方の介助をした経験のある方なら、床擦れ(褥瘡)の発症に悩んだという経験があると思います。現在、在宅介護を受けている方の約6%がこの病気を患っていると言う報告があります。
床擦れは、外部から長時間の圧迫が加わることによって、皮膚や深部組織に血のめぐりが途絶え、酸素不足や栄養不足になった結果、壊死状態になってしまう病気です。床擦れが恐いところは、体力の低下が見られる方に発症した場合、患部から感染症を引き起こして命に関わる敗血症(細菌が大量に血管に入り込んで重篤な全身症状を起こす)になる可能性があるためです。


一度出来てしまうと、完治するまでに非常に時間を要しますので、症状が軽度のうちに悪化を防ぐことが家族内で出来る基本的な対処法となります。

 

床擦れの起こりやすい部分とは?

 

床擦れが起こりやすい部分は、主に骨が突き出ている部分です。肩甲骨部、仙骨部(お尻の中心)、坐骨部(お尻の左右中心)、かかとなどです。また、それに加え発汗や失禁などで皮膚が濡れていたり、体の栄養状態が悪いときにはさらに床擦れが出来やすい状態となります。頻繁な体位変換と、常に清潔で乾燥した状態にし、皮膚が引っ張られる「ズレ力」が起こりにくくすること、バランスの取れた食事を摂ることが非常に重要です。

 

段階による症状について

 

床擦れの状態は次のような3段階があります。

◆ステージⅠ(初期)…骨が出ている部分の皮膚が、赤みを帯びている状態。水泡や紫斑が見られることもある
◆ステージⅡ(中期)…皮膚に白みが見られ、症状が進行すると黒味を帯びる。壊死の可能性がある。より重症化すると、壊死部分の皮膚が脱落し、脂肪層と黄色い皮下脂肪が露出する
◆ステージⅢ(後期)…脂肪層が脱落し、骨が露出する

 

ステージⅠ(初期)の対処法について

 

在宅で床擦れの対処が出来るのは、初期の段階においてです。対処法としては、

 

◆基本的な対処法は2時間ごとの体位変換(赤みが改善されない場合は、より頻繁な体位変換が必要)

 

<その他の補助的な対処方法>
1)ウレタン性などの高機能体圧分散マットレスを使用する。
2)かかとやひじなどの骨ばった部分は、スポンジ状の被膜材で保護する。
3)歩行による血流促進や圧迫時間の短縮が予防に繋がる。
4)バランスの取れた栄養状態が必要。
5)ビタミンCや亜鉛が患部の治療を早める。


なお、赤くなった床擦れ部分は、マッサージを行わないことが基本です。

 

また、軟らかいタイプのマットレスは動きにくく、患者さんの自発的な運動を阻害してしまう場合がありますので、初期の状態が見られた時点で医師や看護士に相談することが重要です

 

 

ステージⅡ・Ⅲ(進行した場合)の治療法について

 

ステージⅡ・Ⅲに症状が進行した場合、在宅での治療は不可能になりますので、病院による専門的な治療が必要になります。
治療には、1)保存的治療、2)外科治療があります。

 

◆保存的治療…日常レベルでの管理(体位変換、除圧マットレス、栄養面からのサポート)に加え、壊死した組織の除去を行い、洗浄や消毒(感染時)、良好な組織が見られたら、それを増殖させる薬剤や膜材を使用します。
例)創傷被覆材(ドレッシング材)…患部に添付し、湿り気のある状態のままで保つと、皮膚からの浸出液によって上皮が再生される


◆外科治療…筋膜皮弁法(壊死組織をすべて切除し、近くの皮膚・皮下組織を使って患部に移植させるという方法)

 

最後に

 

床擦れは初期より注意し進行しないようにすることが大切ですが、頻繁な体位変換などを行うのは、介助する方が一人など協力者がいない場合、体力的にも精神的にも非常に負担が掛かってしまいます。かかりつけ医や訪問看護師、ケアマネジャーなどの専門家へ相談することや、家族にも介助の協力を求めることが時には必要になると思います。

 

 

(photo by: //pixabay.com/ja/%E6%B0%91%E9%96%93%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9-%E3%82%B1%E3%82%A2-%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E5%8F%A4%E3%81%84-%E5%B9%B4%E9%BD%A2-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E7%97%85-63616/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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