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介護・認知症

アミロイドβ蛋白の抑制作用が確認されたターメリックの力とは!

 

アルツハイマー病の原因物質

アミロイドβ蛋白の抑制効果が確認された

「ターメリック」の効果とは!

 

アルツハイマー病の発症原因は「アミロイドβ蛋白」による脳神経細胞への大量沈着(老人班の形成)が原因であることは、数多くのテレビや雑誌などでも取り上げられており、ご存知の方も多くおられると思います。

現在アミロイドβの生成を予防すると言われている薬には「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とイブプロフェン」が確認されていますが、いずれも消化管や肝臓、腎臓などに障害を与えるため、治療薬といて用いるには安全性が低いと言えます。そのため、より安全で効果の確実な薬の登場が待たれていました。


近年、このアミロイドβの生成を予防できるかもしれないとして期待されている食品があります。それが「ターメリック」です。ターメリックは別名ウコンですが、良くアルコールの飲みすぎに効果のある商品としてウコンが使われていますので、肝機能を改善する効果というイメージのみがあるかもしれません。しかし、最近の研究により、ターメリックに含有される

 

クルクミン

 

というポリフェノールの一種である物質が、アミロイドβ生成を抑制作用があるとして研究者の間でも非常に注目されている物質となっているようです。

 

ターメリックの認知症改善の効果について

 

クルクミンの薬効に関しては昔から知られており、インドの伝統医学アーユルヴェーダでも肝疾患、呼吸器疾患、糖尿病、関節リウマチなど様々な病気の治療薬として使用されてきたようです。アメリカの食品医薬品局(FDA)においても、ターメリックの安全性の高さは認知されています但し大量摂取などには注意する必要があります)。クルクミンの持つアルツハイマー病の抑制作用の研究は2001年からUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で研究が行われているようです。その薬理作用としては、以下のものが挙げられています。


<クルクミンの持つ薬理作用>
◆抗酸化作用
◆抗炎症作用
◆コレステロール低下作用
◆血小板凝集抑制作用
◆アミロイド解離作用


また、同大学の実験ではクルクミンとアミロイド班に関するものが2件と、パーキンソン病気関するものが1件行われたようです。


<クルクミンの実験結果>


1)クルクミンがアミロイド班とその沈着原因物質を減少させた
Limら(2001年)による研究で、脳内にアルツハイマー病の発症の原因となるアミロイドβ蛋白を持ったマウスにクルクミンを投与したところ、リン酸化タウ蛋白(脳内で神経原線維変化を引き起こす)とインターロイキン(アミロイドβ蛋白の沈着を引き起こす)を減少させ、またアミロイド班(老人班)が約43~50%減少したという報告があります。


2)クルクミンが経口投与によって脳内に到達しアミロイド班と結合した
Yangら(2005年)による研究では、アルツハイマー病を患った老齢のマウスに1)頚動脈投与と2)経口投与の2パターンの投与方法で実験を行ったところ、経口投与においても脳血液関門(異物を脳内に侵入させないための関所)を通過して脳内に入り、クルクミンが大脳皮質と海馬のアミロイド班に結合したという結果が報告されたようです。

 

3)クルクミンがパーキンソン病の原因となる、タンパク質の凝集を抑制した
Ono and Yamada(2006年)による研究で、パーキンソン病の原因である間脳黒質部分のレビー小体を形成する「α-シヌクレイン」という蛋白質の凝集を抑制したという報告がされました。

 

クルクミンの吸収率について

 

クルクミンを始め、一般的にポリフェノール類は、消化管からの吸収が悪いことが知られています。ある研究では、クルクミンと同時に黒コショウ成分である「ピペリン」を摂取すると、腸管膜での代謝吸収の改善が見られ、生体内利用率が大幅に上昇すると報告されています。カレーを日常的に摂取している人を対象とした疫学調査では、アルツハイマー病の羅患率が低いなどの結果が出ていたのですが、これは市販カレールウに含まれるターメリックと黒コショウによるものではないかと考えられています。但し、クルクミンを摂取する場合は、他の薬剤を飲んでいるなどの場合、専門家に飲み合わせに問題がないかなどの相談をすることが必要であるようです。

 

最後に

 

アルツハイマー病とパーキンソン病は、どちらも根本的な治療法が存在せず、対処療法的に発症や病気の進行を緩やかにするといったことのみが行われています。このターメリックの実験はまだマウスでの実験段階で人に使用できる確証はありませんが、もしアミロイド班を除去できる可能性があるならば、非常に期待が出来る物質であると言えます。iPS細胞治療の期待もありますが、より近い治療薬として、このクルクミンの人への有効性が実証されることを期待したいですね。

 

(photo by://pixabay.com/ja/%E4%BA%BA%E9%96%93-%E8%84%B3-%E6%80%9D%E3%81%86-20424/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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