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生活習慣病

2型糖尿病の血糖値コントロールに!「サラシア」とは?

 

 


治療薬として期待される「サラシア」とは?

 

現在、統計によると糖尿病の日本国内の患者数は、約700万人と言われ、過去40年前の患者数約3万人から大きく増加していることが分かります。加えて、糖尿病予備軍と言われる境界型糖尿病」を含めると約2000万人に及ぶとも言われています。

 

糖尿病の初期段階の患者さんや境界型糖尿病の方のインスリン分泌の傾向として、基礎分泌(24時間中の緩やかな分泌)はあるが追加分泌(食後の急激な分泌)が足りないというケースが多く診られるという報告がありました。この場合、用いられる薬には「α-グルコシダーゼ阻害薬」、またインスリン抵抗性が見られる場合は「インスリン抵抗性改善薬」が使用されますが、インスリン抵抗性改善薬(チアゾリジン薬)を使用した際の副作用として浮腫による心臓への負担や膀胱がんのリスクが高まることなどが挙げられていることなどに問題があります。

 

また、境界型糖尿病の場合、HbA1c値が標準よりも高く、この状態でも心筋梗塞や脳梗塞の進行が始まっていると言われ、また将来の糖尿病への予防策も行う必要がありますが、病名が付かないため特別な治療を受けずに放置しておく方が多いようです。

この際に食品のように気軽に摂取でき、血糖効果作用は処方薬と同等であるようなものが近年実証されたとして、

 

サラシア

 

という植物が注目を集めています。以下では、このサラシアの効能についてご説明したいと思います。

 

糖尿病治療薬と糖尿病の種類について

 

サラシアについてご説明する前に、まず糖尿病の内服薬についての説明をさせて頂きたいと思います。2型の糖尿病治療内服薬として現在使用されている代表的なものには、以下の4つがあります。


1)国内における第一選択薬で膵臓に直接作用し、インスリン分泌を促すSU薬


2)欧米における第一選択薬で、肝臓からの糖の放出、腸管の糖吸収、インスリン感受性を高めるなど複数の作用を示すBG薬」(副作用として、乳酸アシドーシスがある

 

3)二糖類分解酵素(α-グルコシダーゼ)を阻害し、糖の取り込みを抑える「α-グルコシダーゼ阻害薬

 

4)インスリン抵抗性を起こす原因である脂肪細胞に作用し、インスリン抵抗性を改善させるインスリン抵抗性改善薬」などがあります。

副作用として、浮腫や膀胱がんのリスクが高まる

 

これらの服用薬がどれが適切であるかは、患者さんの

1)インスリン分泌不全の有無

2)インスリン抵抗性の有無

2つの要素を検査することによって選択されます。上記でも述べましたが、比較的初期の段階においては、インスリンの基礎分泌はあるが追加分泌が足りないケースが多くこの際には「「α-グルコシダーゼ阻害薬」、また「インスリン抵抗性改善薬」などが用いられます。

 

サラシアとはどのようなものか?

 

上記のような問題から、代替療法などによる副作用の少ない治療法や病名がついていない軽度の方にも気軽に服用できるものが求められていましたが、「サラシア」というインドやスリランカに原生している植物が臨床検査の結果良い成績を示し、期待されているようです。

この植物は、古くはインドの伝統医学アーユルヴェーダにおいても糖尿病の治療薬として用いられおり、2002年には世界保健機構(WHO)より効能が認定されています。

種類としては、インド原産のサラシアと、スリランカ原産のコタラヒムブツという2種類が存在しますが、薬効としてはスリランカの「コヒタラムブツ」のほうがインスリン抵抗性を改善するとして優れていると言う報告があリます。

 

◆サラシア

インド原産。有効成分であるサラシノールとコタラノールには糖分解酵素α-グルコシダーゼの働きを阻害する作用がある


◆コタラヒムブツ

スリランカ原産。サラシアとの違いは大きくは有効成分マンギフェリンが含有されている点

 

以下はコタラヒムに見られる効能です。

 

<サラシノール、コタラノール、マンギフェリンの効能>
1)α-グルコシダーゼの阻害によって食後の血糖値の急上昇を抑える。(緩やかに吸収される)


2)脂肪の吸収抑制と、脂肪分解作用によって血中中性脂肪やコレステロール量を減少させる


3)肝臓で新たに糖を作る糖新生」を抑制する。


4)細い血管の異常な繊維化の改善作用させ、動脈硬化・狭心症・脳梗塞など合併症の予防に繋がる。


5)糖のトランスポーターであるGLUT-4を活性化させエネルギーに変える(余分な糖を燃やす)

 

サラシアの検査結果について

 

サラシアの臨床検査については次の例があります。

 

◆北村循環器医院院長の北村博一氏による実験…サラシアの6週間投与の実験の結果、血糖値・HbA1c両方に低下が見られた。


空腹時の血糖値110以上の方を2つのグループに分け、一方にはサラシアの錠剤を1日3回与え、もう一方にグループには何も含まれていない錠剤を6週間投与しました。

 

サラシアを投与したグループと何も投与しないグループを空腹時の血糖値とHbA1cの比較を行ったところ、サラシアを6週間投与した場合、血糖値は140.2±14.6から125.7±18.6へ下がったとのことです。その後、投与をストップした結果は血糖値の上昇がみられたようです。

HbA1cに対しても138.7±12.2から13.8±20.4とほぼ変わリませんでしたが、6週間後からサラシアを服用すると120.0±16.0まで下がったということです。

 

最後に

 

臨床検査の例はさらに集める必要がありますが、サラシアには、SU薬などと同時摂取しない限りは低血糖などの副作用も無く、安全であると言われています。何より、薬として摂取するのではなく、茶葉のような形で飲用出来るところが、境界型糖尿病の方にとっても導入しやすく、気負わず糖尿病対策を開始できるのではないかと思います。 

 

(photo by://pixabay.com/ja/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC-%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E7%B2%89-%E9%A3%9F%E5%93%81-%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%B9-13282/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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