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風邪の後の突然の脱力症状は、ギランバレー症候群?CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)の可能性も?

風邪の後、突然左右の手足の脱力症状があったら…ギランバレー症候群の可能性があります。

 

ギランバレー症候群

ギランバレー症候群と言う病気についてご存知でしょうか?この病気は、ある日突然、左右対称性の手足の脱力症状を生じる病気です。

 

この脱力症状の程度は、患者ごとに非常に異なり、脱力症状によって力は入らないが、何とか歩ける軽度のものから全身が動かず呼吸が困難になり、呼吸器が必要となって寝たきりになるなど重度のものまで様々です。

 

この病気の仕組みは、神経細胞の髄鞘(神経の軸の周りを囲むカバーのようなもの)が自己抗体により障害を受けることで(脱髄)、神経伝達が上手くいかず運動障害を呈します。

 

発症のきっかけとしては感染症によるものですが、脱髄を起こす原因は自己免疫の異常によるものです。

 

<神経組織について>

神経の種類には、中枢神経と末梢神経があります。

 

中枢神経は脳や脊髄に、末梢神経はここから体の各部位に分布しています。末梢神経から送られてくる情報を受けて、中枢神経が指令を発するという役割を果たしています。ギランバレー症候群では、末梢神経の運動神経と感覚神経に障害が起こります。

 

上記でもご説明しましたが、障害が起こるのは、髄鞘という神経のカバーの部分です。

 

通常はこの部分が絶縁体となり、電気信号が漏れることなく迅速に伝わりますが、損傷があることで電気信号が遅延したり、遮断されるということが起こります。その結果、力が入りにくくなったり、感覚鈍麻も起こります。

 

<原因と症状について>

ギランバレー症候群の原因は、自己免疫の異常によるものです。発症のきっかけになる要素には、カンピロバクターやサイトメガロウィルスなどのウイルスが関係していると言われています。

 

このような感染症にかかった後1~2週間経過して、急速に手足の脱力症状と感覚低下が現れます。通常は足など下半身の脱力から始まり症状が進行するにしたがって、徐々に上半身や頭部の運動機能や感覚が無くなります。

 

一般的には1ヶ月程度で症状はピークに達し、その後は徐々に快方に向かうとされています。3~6ヶ月程度で症状は治まりますが、10%~20%の患者さんは、後遺症を残します。また5%は死亡すると言われています。

 

<検査方法>

検査に関しては、以下の方法を用います。

 

1)膝蓋腱反射…ハンマーで膝を打ち、反射があるか確かめる。

2)筋電図検査…末梢神経の伝達速度を測る。

3)血液検査…自己抗体である抗糖脂質抗体の検出を調べる。

4)髄液検査…腰椎穿刺検査を行い、蛋白や細胞数を調べる。

 

<治療法>

免疫グロブリンの大量静注療法、または血漿交換療法を行う。

 

 

この病気の回復が不良な患者さんに、年齢が60歳以上やカンピロバクター(食中毒菌)に感染した場合などがあげられるようです。しかし、早期のすばやい処置が経過を良好にさせたとの報告もあります。

 

もし急な脱力症状などが現れた場合は、すぐに神経内科を受診されることをお勧めします。

 

 

リハビリは早期に行うことが重要~ギランバレー症候群について

 

リハビリは早期が重要~ギランバレー症候群のリハビリ療法~

ギランバレー症候群という病気についてご存知でしょうか?この病気は、カンピロバクターなどの細菌感染の後、自己免疫が誤作動を起こすことで、抗体が自らの運動神経中の髄鞘といわれる部分を攻撃することにより発症する、自己免疫疾患です。

 

症状としては、急激に手足の筋力が低下し、力が入らない、痺れが起こるなどの症状が出現します。

 

通常は2週間以内にピークを迎え、適切な処置が出来ていれば後遺症無く全快するケースも多くあります。しかし中には発症から数年経っていても症状が良くならないケースもあり、この場合後遺症の可能性も考えられます

 

。ここではその予後が不良になる因子から、治療に向けての対策と、リハビリの方法について調べてみたいと思います。

 

 

予後を左右する因子にはどのようなものがあるか?

ギランバレー症候群は、治療の開始時期などによって予後を左右するようなものがあり、以下の10項目では予後が不良になると言われている因子が示されています。(特に1、2は非常に影響があるとされています。)

 

◆予後を左右すると言われる因子

1)発症時やピーク期における麻痺の重症度が高かった(重度の運動麻痺や、呼吸筋麻痺が生じたなど)

2)ピーク期が長い、また回復に向かうまでに要する期間が長い

3)4日~7日でピークに達するような、急性な発症であった 

4)羅患年齢は40歳または60歳以上の高齢である

5)発症後28日以内に筋萎縮が出現している

6)同症状が持続した期間が1週間以上である

7)発症後14日以上経ってから血漿交換療法を開始している

8)発病1ヵ月経過しても、起立不能や、握力の回復がない

9)発病2ヵ月経過しても、起立不能で、握力の回復がない

10)発症後、4日以内にgrade4以上になっている(grade 4とは?:支持があっても 5m の歩行が不可能な状態)

また、

 

◆回復が早いとされている因子

には、1)軽症 2)早期診断と治療 3)若く体力がある 4)早期のリハビリ 5)積極的なリハビリが挙げられています。

 

4)早期のリハビリに関してですが、リハビリの開始時期に関しては、麻痺の進行が止まった早い段階から行えば回復早く、かなり時間が過ぎ、回復の停滞期に入ってしまうとリハビリ量に対してなかなか成果が出ない場合もあるようです。

 

リハビリの段階について

リハビリの段階については、それぞれ3段階(麻痺期、回復期、安定期)に応じて分類されるようです。

 

基本的な方針としては、麻痺期においては、二次合併症の予防を目的とし、回復期においては可能な限りの筋力の回復を目的に、安定期においては体力や動作性の向上、早期社会復帰を目的にリハビリが行われます。

 

麻痺の進行が止まった後リハビリを開始しないと、筋肉の「廃用性萎縮」が進み、関節が拘縮していきます。数値で見ると1日1~5%の筋力が萎縮していき、1週間で元の約70%、2週間後約50%に、1ヵ月後約25%に萎縮すると言われています。

 

同様に、関節も使用しないと結合組織が弾力性を失っていき、拘縮していくと言われています。筋肉の萎縮が進むと、筋肉の末端まで神経が再生されにくくなる恐れがあります。また、関節の拘縮が進むと、曲げ伸ばしの訓練を行っても痛みが出るだけで、機能が戻りにくくなる場合があります。

 

 

具体的なリハビリ方法(運動療法)

リハビリ方法は、次の3段階(麻痺期、回復期、安定期)に応じて行われます。

 

1)麻痺期…(発症から麻痺が徐々に進行し、四肢(手足)の麻痺による歩行困難、また呼吸筋の麻痺が続くような時期)

⇒神経が再生して回復するまでに関節が固くならないように作業療法士による関節可動域の維持が重要です。

 

◆具体的な療法

・呼吸器合併症予防のための体位排痰法等(痰のたまった気管支が頭部より高い 位置になるような体位をとり,重力によって痰の排出を促す呼吸器疾患の治療法)

・麻痺した筋肉に対する電気刺激

・伸張した際の痛みに対する温熱療法(ホットパック等)

 

2)回復期…(随意運動(意識的に動かせる運動)が出現して、徐々に回復していく時期)

⇒随意運動を強化するような「神経筋再教育訓練」が行われます。

 

◆具体的な療法

・立位訓練(ティルトテーブル(体を直立したボードに固定し、ペダルで立位させる)から始め、下肢に長い装具を付けて平行棒での立位訓練を行う)

・歩行訓練(下肢に長い装具を付け平行棒に掴まり歩行することから、下肢の装具を短いものし、松葉杖での歩行訓練へ)

 

3)安定期…(四肢(手足)の末梢の一部を残して麻痺がほぼ回復し、体力・持久力の回復が期待される時期)

⇒長距離の歩行訓練を行う。

 

◆具体的な療法

・応用歩行訓練

・体力強化や、持久力強化訓練など

 

末梢神経障害のリハビリを始め、リハビリというものは非常に辛いものですが、経験された方が話されるのは、一貫して最も重要なのは「絶対に治してやる」という信念である、というように言われます。

 

このことは精神論だけではなく、実際に交感神経を高め、体に緊張感を与え、副腎ホルモンなどの分泌を高めることで様々な体に活動的な影響を与えるようです。

 

リハビリ開始時は最も辛いですが、一日一日の訓練を確実にこなしていくことが早期寛解に繋がることであると思います。

 

 

脱力症状が続く時CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)を疑う

CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)という病気をご存知でしょうか?この病気は、自己免疫疾患の一種で免疫細胞が自分の神経(末梢神経)を外敵であると誤認をし、攻撃してしまうことで、神経の軸である軸索を覆っている髄鞘が損傷を受け(脱髄)、神経の電気信号の伝達が遅くなったり、遮断されてしまうと言う病気です。

 

以前、27時間テレビの中でもこのCIDPをテーマとしたドラマ、「みゅうの足パパにあげる」が放送され、松本潤さんが主演をされたことでもこのCIDPに対する認知度が高まりました。

 

この病気の患者数は、日本において2005年時点の調査では10万人中約2人と稀な病気で、現在は根本的な治療法は無いとして難病指定されております。

 

しかし、ステロイド治療を受けるうちに再燃が無くなった方や、時間の経過とともに自然に治まった方などの症例もあり、現在この記事を書かせて頂いている著者も、この病気の患者の一人ですが、治療を継続するうちに症状が徐々に緩やかになってきたこともあり、前向きに治療に取り組むことが重要であると考えています。

 

CIDPの発症の原因と症状について

<発症の原因について>

CIDPの正確な発症原因については不明とされていますが、多くの自己免疫疾患と同じく発症のきっかけとして、風邪などの上気道感染症などに対する免疫作用が誤作動(自分の末梢神経の髄鞘を外敵と認識して攻撃する)を起こした結果であると言われています。

 

またストレスなども増悪や発症のきっかけに繋がるようです。

 

<症状について>

症状については、ギランバレー症候群と類似していますが、異なる点は

 

◆ギランバレー症候群のように一度発症すると再発がないものとは異なり、CIDPは再発と寛解を繰り返します。

◆ギランバレー症候群は、1週間で急速に病態が進行し、その後は徐々に回復していきますが、CIDPは数ヶ月にわたって機能低下します。

 

末梢神経系の神経伝達が脱髄によって阻害されるので、運動と感覚に関わる神経機能が著しく低下します。症状の程度は患者一人一人によって異なりますが、重症であれば自力で立ち上がったり呼吸をすることが出来ず、呼吸器を装着し寝たきりになるケースもあれば、もっと軽度で時間が経過するにしたがっていつの間にか再燃が無くなった(完治はないとされていますが)という方がいるという話も聞きます。

 

主な症状としては手足の運動障害と感覚障害です。また、進行の度合いによって2種類に分けられ、1)再発寛解型と2)慢性進行型が存在します。

 

<具体的な症状>

・脱力で体に力が入らず、自由に動かすことが出来ない(脱力)

・平坦な道でも坂道を歩いているような重量感と足が上がらない為転倒しやすくなる(歩行障害)

・軽いものでも非常に重さを感じ持てなくなる(筋力低下)

・自己の体の感覚が無くなる、対象物との位置関係が認識出来ない(感覚鈍麻)

・感覚入力が無くなることで脳への刺激が減り、文章を理解・記憶できない、思い出せないなど(認知低下)

などがあります。

 

<診断について>

診断される必要項目には以下のものがあります。

 

1)2ヶ月以上にわたり四肢の筋力低下などの症状が進行している。

2)腱反射の低下(ハンマーで膝を叩いて反射を調べる)もしくは消失が見られる。

3)神経伝導速度検査で、脱髄があることを示す神経伝導速度の遅延や伝導ブロックが見られる。

4)腰椎穿刺(髄液検査)による、細胞数増加を伴わない髄液中の蛋白の増加が見られる。

 

<治療法について>

治療法には以下の5種類のものがあります。

 

1)免疫グロブリン静注療法

2)ステロイド療法(プレドニゾロン)

3)血液浄化療法

4)免疫抑制剤

5)ビタミンB12(メコバラミン)

 

などです。

 

5)のメコバラミンに関しては、ビタミンB12の作用で末梢神経の再生を促進効果を期待しますが、効果は限定的であるとされています。

 

CIDP発症初期の頃に、症状がギランバレー症候群に似ているため、この病気ではないかと疑われる方が多いようです。

 

ギランバレー症候群の症状が治まるとされている数ヶ月の期間が経過しても、再発したり、悪化したりする場合はこの病気を疑うべきであると思います。この病気の診断には、腰椎穿刺など非常に患者にとって辛い検査などがあり、受診をためらってしまう場合もありますが、治療が遅れると後遺症が残ったりする可能性もあります。

 

CIDPと診断されるには医師などの中でも認知が低いため、時間も非常に要しますが、めげずにじっくりと病気と向き合うことが必要ではないだろうかと思います。

 

(photo by:http://pixabay.com/

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-11掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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