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乳がんで乳房を切除した際の乳房再建術について

 

乳がんで乳房を切除した際の乳房再建術について

 

今年の5月、ニュースで女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳房の切除手術を行ったことが報じられたことは記憶に新しいのではないでしょうか?

自身の母親が卵巣がんにより亡くなられたことから、遺伝子検査を受け乳がんの発症率87%、卵巣がんの発症率50%と診断が出たそうです。がんの発症の徴候は無かったとのことですが、予防として全摘出を決意された、とのことでした。手術後、乳がんリスクは5%まで低下され、胸に傷は残ったものの、乳房再建手術を行われたので、胸の形は変わらず、女優業に大きな影響はないようです。

 

以前、テレビで乳房切除のみを行った女性がインタビューに答えられていたことが、乳房の切除で女性である証を失ったような、精神的苦痛があるということでした。日本においてこの再建術が大きく行われ始めたのは1980年代からで、まだまだ新しい手術法であるといえます。

 

ここでは、その乳房再建術についてご説明していきたいと思います。

 

乳房再建術の順序について

 

1)人工乳房を使用する場合
◆単純人工乳房挿入法…以前、乳房切除術を行った際に、皮膚を全く切除せず、乳腺のみをくり抜いたような手術法の場合、胸部に人工乳房を覆うだけの十分な皮膚や大胸筋が残っていると想定できますので、その際はこの手術が適用となります。しかし、乳がん手術から時間が経過してしまっていると、皮膚が縮んでしまって自然な雰囲気が出ないことがあるようです。この場合は、乳がん切除の際に生じた傷跡の一部を再び切開し、大胸筋の下の空洞になっている部分に人工乳房を挿入します。手術は約40分程度で終わるとのことです。新たな傷も出来ず、また縫合部分も以前よりいくらか目立ちにくくなるといったところがこの治療法のメリットです。


2)自分の体の組織を他の部分へ移動させる場合
◆筋皮弁法…以前の乳房切除術で、定型的乳房切除と呼ばれる広範囲で根治的な手術を行った結果、広範囲の大胸筋と皮膚に欠損が生じてしまい、鎖骨の下・脇の下などの下のへこみが出来てしまい、再建が不可能な場合があります。その際には、これを埋めるために自身の皮膚・脂肪・筋肉を剥離して、乳房切除が行われた場所に移植します。また、乳房のふくらみの形成には、背中の広背筋を用い移植しますが、背中の筋肉は薄く、脂肪も少ないため、人工乳房を併用して形成を行うことが重要です。(但し、この手術では背中に新たな傷跡が生じてしまいます。ブラジャーの線上の位置に隠したり、目立たない縫合法で行えるなど、選べる事項も多少あるようです。)

 

3)乳頭・乳輪の再建
乳頭・乳輪を再建するには、落ち着かせると言う意味において、乳房の手術から数ヶ月経過していることが望ましいとされています。具体的な方法としては、反対側の乳頭や乳輪を半分移植する方法や、移植以外では入れ墨を入れるという方法もあるようです。乳輪・乳頭の再建手術はすでに健康保険で認められていますが、入れ墨は約20万円かかるということです。

 

最後に

 

女性にとって乳がんは避けられないものですが、この手術のような手段があるだけで随分気持ちを楽に乳房切除に向かうことが出来るのではないかと思います。

 

(photo by://pixabay.com/ja/%E9%A0%AD-%E6%89%8B-%E4%BA%BA-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0-31153/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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