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痛いってホント?髄膜炎検査 ~髄膜炎の症状から予防・治療まで~

髄膜炎は髄膜に細菌が入り込むなどの原因で炎症が起きる病気です。髄膜炎の疑いがあるときには髄液検査を行います。

 

●髄液検査とは

髄液検査とは腰の骨と骨の間にある髄液を、大きな注射器のようなものでとる検査です。髄液の見た目や細胞の種類、髄液に含まれる糖分を測って髄膜炎かどうかの診断を下します。

 

また、髄膜炎かどうかだけではなく細菌性髄膜炎、結核性髄膜炎、親近性髄膜炎のどれかを判断するにも役立ちます。

 

●痛いってホント?

髄液検査は痛いと言われることが多いです。

 

検査するときには横向きに寝て、あとは大きな注射器が刺されて、透明な髄液をポタポタとゆっくり注射器の中に溜めておくといった形です。検査の時間が1時間以上になることは滅多にありません。また、局所麻酔をする場合もあるようです。

 

痛みについては、『痛くない』という方はまずいません。麻酔が痛かった方もいれば髄液検査の方が痛かった方もいますが、少なくとも髄液検査のあと2-3日は運動できないくらいの痛みと考えてください。

 

気を失うほどの痛みではないものの、検査直後には起き上がるのもつらいくらいの痛みです。

 

●痛みがひどいときは

髄液検査の痛みは一時的なものでゆっくりと回復すると言われています。ですので通常は鎮痛剤を処方することはあまりないようです。

 

ただ、痛みにとても弱かったり、幼い子で痛みのせいで泣き出すようであれば鎮痛剤の処方をお願いしてみるのもよいです。そして髄液検査をすると、穴をあけた部位から髄液が漏れることで、髄液圧が低くなることがあります。

 

髄液圧が低いときに立ったままの姿勢だとめまいがする、頭痛がするといった症状が出ます。そういった時には横になって休んでください。

 

髄膜炎の検査には腰から髄液を取る髄液検査があります。髄液検査は検査後しばらく動くのも難しいが、意識を失うほどではない強めの痛みがあります。

 

また、痛みや頭痛は数日から長くて一週間程度続くことがあります。

 

子どもだけじゃなく大人もかかる?髄膜炎とは

乳幼児を持つ母親が子どもの病気で特に気を付けている病気のひとつに髄膜炎があると言われています。

髄膜炎は新生児から乳幼児に見られやすい病気ですが、大人にも髄膜炎はあります。

 

●髄膜炎の仕組みとは

髄膜炎は髄膜という部分に炎症が起きる病気です。

重要なことはこの髄膜が脳や脊髄を包んでいる膜であるということです。

そのため、髄膜炎が重症化して後遺症が出る場合は脳に関連した症状が多いのです。

髄膜に炎症が起きるのはウイルス感染、細菌感染が主な原因です。

新生児や乳幼児にみられやすい理由は子どもの方が大人に比べると抵抗力が弱く、細菌に感染しやすいからです。

 

●風邪と同じ症状?

髄膜炎の症状は風邪と似ているのが特徴です。

髄膜炎と風邪の共通した症状として高熱、頭痛、嘔吐などがあります。

このことから髄膜炎は風邪と間違われやすい病気とも言えます。

ただし風邪との違いもあります。

まず1つは痙攣を起こしやすいこと、そしてもう1つは意識障害を起こす場合があることです。

この2つの症状は風邪では滅多に見られません。

痙攣がある、意識がはっきりとしない場合は風邪ではなく髄膜炎、もしくは髄膜炎以外であっても重篤な病気の可能性が高いです。

 

●後遺症は出るの?

髄膜炎で後遺症が出る子どもは3人に1人はいると言われています。

子どもの場合はもともと抵抗力が弱いので症状が重症化しやすく、後遺症も残りやすいのです。

後遺症には脳梗塞、知能障害などがあります。

一方で大人は、統計には出ていないものの子どもよりは後遺症が残る可能性がグッと低いです。

そもそも症状が風邪のような症状で終わってしまうことも多いです。

 

髄膜炎とは脳や脊髄を包む髄膜に炎症が起きる病気です。

痙攣や意識障害を引き起こすこと以外は風邪と症状が似ているのが特徴で、子どもの場合は後遺症が出ることもあります。

 

髄膜炎予防のためのワクチン-ヒブワクチンとその接種について-

髄膜炎は子どもがかかると後遺症が出やすい病気です。

原因の菌のひとつにヒブというものがありますが、ヒブ菌感染で髄膜炎にかかった場合は2%が死亡、17%が後遺症に悩まされるとの研究結果が全国サーベイランスから発表されました。

 

●髄膜炎予防のワクチン

髄膜炎予防のワクチンはヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの2種類が一般的です。

ヒブ菌、そして肺炎球菌のワクチンを打つことで、体がこれらの菌に慣れた状態にするのです。

このワクチンですが絶対に接種しなければならないものではありません。

任意接種となっているので、接種したいときには医師に申し出てください。

接種のためにはいくつかの条件が必要で、基本は前回の摂取から6日以上、風疹や麻疹のワクチンを受けた後は27日以上の間隔が必要です。

 

●大人のワクチンはあるの?

大人は子どもに比べて抵抗力が強いのでワクチン自体はあっても、それほど受ける必要がないというのが現状です。

ただし、髄膜炎菌髄膜炎の患者が大量にいる地域に旅行に行く、仕事で滞在するときにはワクチンが必要です。

髄膜炎菌髄膜炎の発症率が高いのはアフリカです。

その他、イギリスなどに留学するときにワクチン接種を求められる場合もあります。

 

●補助制度の利用

子どもは何かとお金がかかるので任意のワクチンはちょっと…と思っている方にお勧めしたいのは補助制度の利用です。

例えば兵庫県神戸市ではヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン接種で対象期間内は無料でワクチンを受けられるという制度があります。

また、同じく兵庫県のたつの市でもヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの全額補助を行っています。

大人のワクチンの場合は渡航者医療センターで受けると全額負担となります。

 

髄膜炎を予防するためのワクチンは子どもの場合はヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンが一般的です。

一方で大人の場合は海外に行くときに髄膜炎菌ワクチンを接種するのが普通で、日本国内で暮らす場合は特にワクチン無しでも平気な場合が多いです。

 

髄膜炎の治療方法を知ろう

髄膜炎は感染症のひとつで、髄膜で感染症が起きることで症状が出る病気でもあります。

感染する菌は一種類のみではなくウイルスの感染、結核菌の感染などさまざまな感染があります。

 

●ウイルス性髄膜炎の治療

髄膜炎の中でも細菌性ではなくウイルス性の髄膜炎の場合には対症療法が採用されることが多いです。

というのもウイルス性の髄膜炎は自然に治るケースが圧倒的に多いので、原因を取り除く治療ではなく出ている症状に対する治療で十分なのです。

嘔吐や発熱はあるので体をあまり動かさず安静にして、しばらくは絶食、適宜体を拭くなどの処置をします。

 

●細菌性髄膜炎の治療

同じ髄膜炎でも細菌性髄膜炎では自然軽快するケースばかりとは限らないので原因に積極的にアタックしていくことが望まれます。

例えば子供が細菌性髄膜炎にかかった場合には難聴予防のための薬を服用したりもします。

また、基本となるのは髄膜炎の原因となった菌をこれ以上体の中で暴れさせないための抗菌薬です。抗菌療法は細菌性髄膜炎の治療で最も最初に行われます。

 

●髄膜炎では入院治療が多い

細菌性髄膜炎の場合はもちろん入院治療ですがウイルス性でも入院治療という場合が多いようです。

特に髄膜炎は子供に見られることが多い病気ですが、子供は大人に比べると抵抗力が弱いので入院治療でいざというときにすぐに対処できる環境が必要なのです。

 

ウイルス性髄膜炎、細菌性髄膜炎のどちらの髄膜炎になったかで治療方法は異なります。

ウイルス性の場合は自然に軽快するケースが多いことから対症療法を中心に、細菌性の場合は抗菌薬を中心に治療を行います。

 

ウイルス性髄膜炎と細菌性髄膜炎の違いとは

髄膜炎は脳の髄膜に炎症が起きた状態を指しています。正確に言うと髄膜下腔という場所に硬膜、くも膜、軟膜の3つがあるのですがくも膜と軟膜に髄膜炎は起きます。

脳の近くということで髄膜炎はひどくなれば麻痺や意識障害も引き起こすことがある病気でもあります。

 

●ウイルスと細菌は何が違うの?

ウイルスと細菌は何が違うのかというと、細菌は自分で細胞を持っている、ウイルスは人間の細胞に入って増えるという点です。

そのため、細菌の病気にはその細胞を殺す薬を利用できますがウイルスの病気では自分の細胞を殺す可能性があるので細胞を殺す薬は使えません。

 

●ウイルス性髄膜炎・細菌性髄膜炎

髄膜炎にはウイルス性と細菌性の2つがあります。細菌性髄膜炎は化膿性髄膜炎という別称も持っています。

危険なのは細菌性髄膜炎の方で、細菌が脳に入り込むとその後後遺症で脳に障害が残る可能性もあります。

一方でウイルス性髄膜炎は自然軽快しやすい髄膜炎で、細菌性髄膜炎よりは危険度の低い髄膜炎といえるでしょう。

ウイルス性髄膜炎では対症療法を、細菌性髄膜炎では抗菌薬治療を行います。

 

●どうやってウイルス性か細菌性か見分けるの?

ウイルス性髄膜炎も細菌性髄膜炎も症状が似ている部分が多いですが、脳脊髄液をみることで見分けがつきます。

腰椎から脳脊髄液をとって観察すると原因となる菌が見つかるので細菌性髄膜炎と判断できるのです。

 

髄膜炎にはウイルス性と細菌性の2つがあります。より重篤な症状・後遺症の可能性があるのは細菌性髄膜炎の方です。

(Photo by: http://www.ashinari.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-05掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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