健康診断・健康管理
だるい・・・体が動かない・・そんな疲労に効くツボ!
胃が荒れている人におススメのツボ*中脘(ちゅうかん)
いつも胃薬が必要な人や消化器の弱い人用のツボをご紹介します。奇脈の1つ、任脈12番目のツボ、中脘(ちゅうかん)です。
このツボは臍と鳩尾(みぞおち)の間にあるのですが、消化器官全般にも効く便利なツボです。詳しく説明します。
胃の病に必要不可欠
このツボの名前の由来が、胃の中心という所から来ています。というわけで胃の治療の代表的なツボです。
胃腸のツボとして足の三里も有名ですが、こちらは胃がどんな状態でもそれにあった治療が可能(補法でも瀉法でも)なので、胃を治療するには不可欠なツボです。また併用することによってよく効果を発揮します。
消化器に関するものを治療できる便利なツボ
東洋医学から言うとこのツボは胃の募穴なので、胃腸はもちろん、肺虚の人に肺の母である脾胃の機能を高める為に補法で補ったり、腎虚の人に胃経を瀉するために使ったり、肝経の実、あるいは虚の状態で、神経衰弱、不眠症が出ている人にはこのツボを使うと整いやすくよい結果が得られやすいので、鍼灸師の間では重宝するツボです。
<ツボの場所&押し方>
ツボの場所ですが、臍の上、胸骨体下端(中庭ちゅうてい)と臍の中点です。
押し方ですが、ツボの位置が結構表面にあるのでそんなに圧力はいりません。
指圧をするのであれば人差し指か中指で表面からゆっくり押さえると一番表面の次に弾力のある層を感じることができます。その層の窪んだ所をじわっと押さえることで、指圧としての効果が得られると思います。
説明の言葉も難しいですが、実際にやるのも難しいかもしれません。
この中脘の辺りが冷えているときは温めてあげても気持ちよく、胃の活動を活発にできます。胃液が出すぎるときは、摩ってあげるのもいいと思います。
このツボは胃の中心ですが、上側は上脘、下は下脘というツボがあります。それぞれ上脘は中脘の上、指1本分、下脘は中脘と臍の中間にありますので覚えておくと便利です。
疲労を感じたらツボ押し!でもやりすぎは禁物!
疲れたときにツボ押しを行うことで、その疲労を回復させる方法があります。指圧マッサージ院を訪れて、日頃の疲れをリフレッシュさせている人もいると思います。
しかし、指圧マッサージ院を訪れている余裕がない人は、自分でツボを刺激して疲れを取ることを日常化している人もいるでしょう。ツボ押しは、簡単に行えて疲労を取るのに効果的なので、自分でよく行っている人もいるでしょうが、やりすぎは禁物です。
ツボ押しで気の流れをスムーズに
ツボは、東洋医学で気と呼ばれるエネルギーが流れる経絡に存在する点です。経絡といわれる、エネルギーが流れる道のあちこちに存在する経穴がツボと呼ばれているものです。
体が不調をきたすとこの経絡のエネルギー循環が悪くなり、経穴にその反応が現れます。これが疲れたときにツボを押されると、痛いと感じる仕組みです。
ツボ押しの注意点
ツボ押しは誰でも手軽に行えその効果が得られるので、日常的に行ってしまいがちです。疲れているからと一日に何度も繰り返し行ったり、疲れがひどいからと強い力で押してみたり・・・そんなツボ押しを行ってはいませんか?以下に注意点をまとめました。
・強く押しすぎない
・一箇所を長く押し続けない
・一日に何度も行わない(やりすぎは禁物!)
・乳幼児や高齢者は特に強く押しすぎない
・妊婦への腹部・腰部・仙骨部へのツボ押しは絶対にしない
・飲酒時は行わない
・熱がある場合は行わない
・入浴中・入浴直後は控える
自分で行うと気持ちがよく手軽に行えるので、つい何度も行ってしまったり、強く押しすぎたりしてしまいます。しかし何事にもやりすぎは禁物なのです。
疲れたと感じた時にちょっとツボを刺激したり、一日の疲れを癒すために念入りに行うのであれば、一日に一度と回数を決めるなどして行えるようにしましょう。
しゃっくりと嘔吐にはこのツボ
しゃっくりの治し方いろいろありますよね。ビックリさせるとか、水を逆さ飲みするとか。
ツボで解消する方法もあります。
任脈15番目のツボ鳩尾(きゅうび)(別名みぞおち)を刺激すると止めることができます。
他にも効果がありますので説明していきます。
<このツボはココに効く!>
このツボはツボ的にも取穴しやすい位置なので覚えておくと便利です。
・しゃっくりを止める
表題の通り、しゃっくりを止めるのにこのツボは有効です。著者も何度か止めております。
有効利用していただけたらと思います。
・嘔吐の調節
表題に嘔吐にはと書いているので、嘔吐を止めるためと思われたかもしれませんが、逆です。吐かせるためのツボです。ここに鍼をして吐きやすくさせることができます。嘔吐を止めるには足三里と合谷に補法で刺激が一番いいようです。
<ツボの場所&押し方>
ツボの場所は剣状突起の下端。胸骨体下端の下、指1本分。
剣状突起のことを鳩尾といっていたのでこの名称になったそうです。
場所は写真参照
押し方ですが、しゃっくりを治したいのであれば結構強めでじわーっと強くしていけばすぐ止まります。
しゃっくりってしつこいですよね・・・
寿命が縮むと聞いたこともありますが、本当かどうか・・・
どちらにしても早く治すに越したことはありません。
ここを見てくださった人、しゃっくりをしたときにお試しください。
(Photo by: 著者)
著者: カラダノート編集部