カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. アレルギー >
  3. 全般 >
  4. 原因 >
  5. 先進国にアレルギー疾患が多い理由

アレルギー

先進国にアレルギー疾患が多い理由

  

先進国では気管支ぜんそくや花粉症のどのアレルギー疾患が増加しています。増加しているという点で、先進国に共通する環境的な要因が疑われますが、その中で強く信じられているのが衛生仮説という考え方です。この衛生仮説は、イギリスの学者がアレルギーの子どもを対象にして行った調査から提唱されたものです。以下衛生仮説について詳しく見てみましょう。

 

衛生仮説の考え方

衛生仮説は「衛生環境の改善や、少子化に伴う乳幼児の感染症リスクの低下がアレルギー増加の一因となっているのではないか」とう仮説です。つまり、アレルギー疾患を持つ子どもは衛生環境がいい地域に住んでいる子どもに多く、また、乳幼児期にいろいろな感染症にかからなかった場合に多い傾向があるということです。

 

Th1細胞とTh2細胞

体の中には免疫反応をつかさどるリンパ球という細胞があります。そしてこのリンパ球を細かく種類分けしていった中に、Th1細胞とTh2細胞という2つの細胞があります。研究ではアレルギー疾患はこの2つの細胞のバランスが崩れたときに発症するとされており、TTh2細胞がTh1細胞より増加した場合にアレルギー疾患が起こりやすくなると言われています。

 

Th1細胞を優位にするには

Th1細胞を優位にするには細菌などの感染による刺激を受けることが必要です。子どもは胎児のときには無菌状態で生きており、このときはTh2細胞が優位にかたよっています。その後、成長に伴ってTh1細胞が優位になっていくのですが、その過程で大切なのが、生活の中で周囲の微生物からの刺激、とりわけ細菌などの感染性微生物からの刺激なのです。つまり、微生物や細菌性微生物の刺激が正常な発達のお手伝いをしてくれているということです。

アメリカの研究では乳幼児期にペットを飼うことが、アレルギー対策によいという報告もあります。子どもが感染症にかからないように気をつけたいのが親心ですが、適度に細菌にふれることで細胞が強化されるというのは知っておいてほしいところです。

 

抗菌・除菌グッズで免疫力低下

■アレルギーの原因は人の身体の免疫力が低下してしまうことが原因の一つです。

そして、人の身体から免疫力が無くなってしまう最も大きな原因が、細菌の除菌ブームといえるでしょう。

除菌ブームによって数多くの抗菌、除菌グッズが開発され、それさえ持っていればどんな雑菌も寄せ付けないという流行が長らく続いてきました。

しかし、細菌になって人の健康も守る菌が存在していることが判明し、除菌・抗菌作用はそうして健康に良い細菌まで駆除してしまうことがわかったのです。

そうした善玉の細菌の役割の一つが人の身体の免疫力です。

細菌は人の免疫によって弾かれるだけでなく、その免疫力を増強する働きもしてくれます。

そしてその善玉の細菌を悪玉とまとめて駆除してしまうのが抗菌・除菌なのです。

これでは、除菌ブームの時代などアレルギーの発症を推進していたといっても良いのではないでしょうか。

■抗菌・除菌と免疫力

1.善玉も悪玉も細菌ならばまとめて駆除する抗菌・除菌グッズ。

2.人の身体から細菌がいなくなり、免疫力が低下する。

3.皮膚常在菌など細菌がいなくなりアレルゲンが体内に入りやすくなる。

■除菌ブームに親の子供を心配する気持ちも重なり、子供向けの除菌グッズなど大人気です。

しかし、子供の時代こそ様々な細菌に触れ、免疫力が養われなければならない時期と言えます。

そのような時期に免疫力の発達を阻害するような除菌などをやり過ぎてしまえば、免疫力が未発達となりアレルギーになりやすくなってしまうことになります。

不自然な無菌の環境よりも、善玉も悪玉の細菌も存在する自然な環境が一番でしょう。

 

アレルギーを発症する2つの原因 遺伝的因子と環境因子があった!?

アレルギー疾患には遺伝因子が関係していると考えられていて、中でもアレルギー分類Ⅰ型(蕁麻疹、食物アレルギー、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショックなど)と遺伝因子の関係性が強いと言われています。

しかし、遺伝因子のみでアレルギー疾患の発症を説明するのは難しく、外的因子がその発症に強く関与していると考えられています。

外的因子としての環境による影響は重要で、特に近年の都市化による大気汚染を含む都市部環境の悪化、また建築様式の欧米化により、住宅が気密化したことが悪影響を及ぼしていると言われています。

さらに、環境因子としては次のことが発症に影響しているようです。

1. 動物性脂肪分摂取量増加による栄養過多

2. ダニ・ハウスダストなどのアレルゲンとの接触過多

3. ディーゼル粒子をはじめとした化学物質への接触頻度の上昇

4. ペット飼育

5. 喫煙

6. 職業上での化学物質への接触。

これらの因子の影響した量や期間により、体内にIgE抗体が蓄積し、それが蓄積し一定量を超えたところで症状が発症するとされ、遺伝的にアレルギー体質の方は、このIgE抗体を体内に蓄積しやすいのだと考えられています。

同じ条件の環境因子に晒されていても、アレルギー症状を発症する方とそうでない方がいたために、遺伝的因子の関与が疑われました。

依然その相違点に明確な答えは示されてはいませんが、家族集積性がある(アレルギーを発症する方がひとつの家族内に集まる傾向がある)ことからも、個々の体質的な因子が遺伝的なものからくるのではないかと考えられています。

 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2013/01/10-374943.php]) 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

原因に関する記事

花粉症じゃないのに鼻水・くしゃみ…これって、黄砂の影響?!黄砂アレルギーについて

花粉症じゃないのに鼻水・くしゃみ…これって、黄砂の影響?!黄砂アレルギーにつ...

糖分の取り過ぎによるアレルギーがある?!

食物アレルギーは腸内細菌の減少による消化吸収機能や免疫力の低下によるものです...

カラダノートひろば

原因の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る