妊娠・出産
初期の着床出血ってどんな症状?こんな出血後には注意!!
妊娠がわかっても、わかる前でも、体ではさまざまな異変が起こってきます。おもな症状と、着床出血についてまとめました!
主な症状
・においに敏感になり、吐き気がある
・常に眠気がある
・体がだるい
・胸が張る、又は痛い
・生理とはちがう出血がある
など、感じ方に個人差がありますが、一般的にこのような症状が多いようです。
なかでも『生理とはちがう出血』についてお話したいと思います。
この生理とはちがう出血とはいったいなんでしょうか?ちなみにこの出血を、着床出血といいます。
着床出血はなぜ起こる?
この着床出血が起こる時期は、生理前1週間前(排卵の時期)~生理予定日です。生理前1週間前に排卵された卵子が精子と出あい受精します。
めでたく受精できた卵子も、子宮に着床しなければ妊娠にはなりません。数々の困難を乗りこえた卵子が、めでたく着床した際に出血が起こります。
個人差があり、まったくない方もいますが、あとになって、あれが着床出血だったのか…と思っている方が多いくらいの微量な出血です。色は茶色っぽいおりものだったり、微量の血液だったり、基礎体温をつけていない人はわかりにくいようです。
この着床出血はなくても大丈夫です。ないからといって、着床できていないわけではありませんので、ご安心ください。
注意の必要な出血
下腹部痛があり、出血をしている場合は注意が必要です。着床出血の際は、下腹部痛はほとんどありません。
まれに排卵痛を起こす人もいますが、一時的なものなので、時間がたつとおさまります。最低でも、生理予定日にはなくなります。
しかし、なんらかの異常がある際の出血は、下腹部痛をともない、時間が経過しても止まらないことが多いようです。必ず産婦人科を受診しましょう。
●流産
初期の流産は、胎児の染色体異常が原因で起こることが多いようです。全体の7割ほどが、この染色体異常です。出血が断続的につづく、下腹部痛をともなうような場合はすぐに受診しましょう。
●子宮外妊娠
通常着床する子宮以外の場所に着床してしまった場合に起こります。出血が断続的につづく、下腹部痛をともなうような場合は、すぐに受診しましょう。
●胞状奇胎
子宮に着床後に起こります。原因は分かりませんが絨毛(じゅうもう)という組織に異常が起こります。絨毛は、お母さんの体から栄養をもらうためのもので、胎児から伸びます。
しかし、この絨毛が異常増殖をしてしまい、急激に成長してしまいます。
ほとんどの場合は、妊娠初期に育たなくなってしまうことが多いようです。
そして、少量の出血があり、いつまでもつづきます。また、つわりがひどかったり、むくみや高血圧の症状もあらわれます。もちろん、すぐに受診しなければなりません。
いつもとちがう出血、腹痛を感じたら、かならず産婦人科を受診しましょう。着床出血であれば問題はありませんが、ほかの病気や胎児の異常である場合には、早期治療が必要です。
(※着床出血ということばは、正式な医学用語ではありません。)
(Photo by:http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部