カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. アレルギー >
  3. 食物アレルギー >
  4. 卵アレルギーと魚卵 ~食物アレルギーの食事療法や代替え食材など~

アレルギー

卵アレルギーと魚卵 ~食物アレルギーの食事療法や代替え食材など~

 

卵アレルギーというと一般的には鶏卵を指します。卵アレルギーという言葉を改めて考えてみると、様々な疑問がわいてくるのではないでしょうか?

 

鶏卵のアレルギーということは、鶏肉は摂取して大丈夫?

卵アレルギーになったら、鶏肉の摂取も控えるようにと病院で言われたことがある人も中にはいるかもしれません。鶏肉についてですが、鶏肉を摂取してよいとも悪いとも言えません。

 

というのは、アレルギーというのは、ある食品の中に含まれる特定の物質に反応して起きるものなのですが、それが卵だけに含まれている場合は、鶏肉を摂取してよいのですが、鶏肉と共通する物質の場合は鶏肉の摂取でアレルギー反応が出ます。

 

ただ、現在臨床の場では、鶏肉が卵とは別のものと考えられ、鶏卵がダメだからと言って鶏肉を摂取制限させることはあまりないようです。(医師によっても判断はわかれます)

 

いくら、たらこ、かずのこは…?

卵アレルギーという名称なのですから、魚卵はどうなのでしょう?これらも鶏卵とは別のものとして考えられていますので、鶏卵にアレルギーがあったからと言って、魚卵まで除去する必要はありません。

 

またいくらや、たらこといった魚卵の種類の間でも共通性はなく、それぞれ別のものとして扱われます。ただし気をつけたいのは、いくらやたらこなどの魚卵もアレルギーの原因として上位に入るということです。とくにいくらは症状が出たときに重篤な状態になりやすい食品です。

 

いずれにせよ、血液検査によってどの物質に対してアレルギー反応を引き起こすかなどがわかります。それに鶏肉など他の物質が含まれていれば摂取を控えなければなりませんが、一辺倒に卵アレルギーだから鶏肉も魚卵もダメなんだ、と思い込んではいけません。

 

卵アレルギーの患者が食べられる「安心な卵」などない

ここ最近、「アレルギー患者が食べられる」というキャッチコピーで、卵を販売している業者がいるそうです。厚生労働省のホームページなどでも注意喚起が成されていますが、本来卵アレルギーの方が安心して食べられる卵など存在しないということを覚えておきましょう。

 

卵アレルギーは「卵」そのものの主成分である卵白アルブミンやオボムコイドなどを、生体が抗原(異物)として反応し、免疫学的に過剰反応を起こしてアレルギー症状を起こすものです。

 

そのため、いかに改良された卵だとしても、これら全てを取り除いたものは、既に「卵」ではないと言えるわけで、たとえ遺伝子組み換え製品であったとしても、そのような卵の存在は今現在確認されていません。

 

もし存在していたならば、それは革命的発見で、テレビや新聞などで大々的に発表され、それこそノーベル賞級の大発明です。

 

インターネット上では、「アレルギー患者が食べられる」、「お子さんのアトピー(卵アレルギー)がでない」などと明記したうえで、様々な体験談も掲載されているようです。

 

しかし、「仮にサイトに掲載された体験談が事実であったとしても、すべてのアレルギー患者に当てはまるとは言えず、感受性の高い卵アレルギー患者は、通常卵は食べられません」と、消費者庁の食品表示課でも専門家の見解を発表しています。

 

全ての卵アレルギーの方が、そのような安直な広告を信じるとも思えませんが、中にはわらにもすがる思いでそのような広告を信じてしまう方がいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、安易な広告を信じて、卵アレルギーの方が卵を摂取することは大変危険です。万が一にもアナフィラキシーショックを起こした場合は、命に係わる重篤な症状にもなりかねません。

 

インターネット上の誇大広告には、くれぐれも注意をしてください。

 

卵アレルギーの子どもの食事療法の基本と除去食品  

卵をはじめとした食物アレルギーの食事療法の原則は、あくまでも「必要最小限の除去」です。食べると症状が出る、原因食物(アレルゲン)だけを除去します。

 

そして、100%の除去が一生続くわけではありません。ほとんどの子どもは成長するにつれて徐々にアレルゲンとなる食物を摂取出来るようになります。ですから、『食べられる範囲』までは食べることができるということを念頭に入れておきましょう。

 

そのためには、自己判断で食べても反応が出ない物を除去したりせず、医師に必ず相談し、必要な検査を受けながらきちんと治療していくことが必要となります。

 

卵アレルギーの場合、多くの場合は卵白のタンパク質が原因となっています。除去するものは、卵そのものか、その成分を含む食品となります。

 

卵を含む食品

1. パン

2. パン粉

3. かまぼこ・ちくわ

4. フライ

5. アイス

6. マヨネーズ

7. はんぺん

8. クッキー

9. ケーキ・カステラ

10. お団子系おやつ

11. ドレッシング(ごまだれも)

12. ハム・ベーコン・ウインナー類

 

食品表示などに必ず目を通し、疑問に思ったら、製造元に問い合わせるなどもします。

むろん卵そのものである卵焼きや目玉焼きなどは論外です。

 

 

卵の代わりとなる物が、肉や魚です。たんぱく質は、ほぼ他の食品で代替可能です。

 

 

鶏肉や魚卵などの除去は基本的に必要ありません。また卵は加熱することでアレルゲン性は低下します。卵殻カルシウムなどの除去は基本的に必要はないとされています。

 

最近は卵アレルギーの子供が増えたため、食品表示もかなり細かくなっていますし、研究によって様々な良い方法も見つかっていますので、よりよい情報を収集して対応策として役立てていくと良いでしょう。

 

おいしい!たのしい!食物アレルギーの代替食材 ~卵・牛乳編~

「食物アレルギーの子供にだって、みんなとおんなじモノを食べさせてあげたい!」

という食品メーカーやお母さんたちの考えた、アイデアいっぱいの代替食材。

アレルギーでなくても、ちょっと食べてみたくなるものもあります。

 

アレルギーレシピのご参考に。

 

◆ 卵 ◆

● パンケーキ、カップケーキ ⇒ 完熟バナナ、水切りヨーグルト、ジャム

 市販のミックス粉と混ぜ合わせると◎。

 水加減が難しく、入れすぎるとベチャッとした仕上がりに。

 

● プリン ⇒ コーンスターチ+牛乳や豆乳

 お好みでバニラエッセンスやココアを足しても。

 コーンスターチの量で固さの調節が可能。

 

● オムライス ⇒ かぼちゃ+片栗粉+水、湯葉

 ペースト状にしたかぼちゃに片栗粉と水を加えたものをフライパンで焼く。

 破れやすいので気をつけて。

 湯葉は上にのせるだけで簡単。

 

● フライの衣 ⇒ 水で溶いた小麦粉、片栗粉、米粉

 フライを作るときの溶き卵の代わりに。

 水の量を調節し、溶き卵よりちょっと固いくらいの粘り気がベスト。

 

◆ 牛乳・乳製品 ◆

● パン・お菓子類 ⇒ 豆乳、果実・野菜ジュース、水

 ジュースを使うと、カラフルなお菓子に。

 水を使う場合はココアやかぼちゃ粉を入れると見た目が◎。

 

● バター ⇒ マーガリン、サラダ油

 風味はやや落ちるけれど、使い勝手がよい。

 

● チーズ ⇒ 豆乳チーズ

 「豆乳+酢やクエン酸」で、ご家庭でも作れるらしい。

 味もチーズに似ているとか。

 

 

豆乳、米粉、果物類など、代替食材がアレルギーの対象になっていないかを必ず確認して使用してください。

 

味がちょっと違っても、見た目が同じだと子供はとても喜びます。

いろいろな代替食材を試して、お好みのものを見つけてあげてください。

 

離乳食を遅らせてはダメ?

卵アレルギーの発症が離乳食期に多いと知ると、離乳食を始めるのが怖いですよね。両親にアレルギーがあったりすると尚、離乳食の開始を嫌に思ってします。そうはいってもずっと母乳だけで育ていけるはずもないのですから、結局は離乳食を開始するのですが、その躊躇はあまり赤ちゃんによろしくありません。

 

遅らせる意味がない

離乳食は通常5~6ヶ月で開始します。離乳食を開始するのは、それまでに母乳でしっかりと発達した消化器系の機能を正しく使う練習をするためです。卵アレルギーが心配と言っても、そのまま食べさせないで一生をすごすわけでもないですし、離乳食の基本はおかゆなどの炭水化物や野菜などですから、開始自体を遅らせることに意味はありません。

 

むしろ発達の過程では離乳食が重要

先述したように離乳食は赤ちゃんにとっての練習です。発達してきた機能をきちんと使う練習でもありますし、これからいろいろなものを食べるための練習でもあります。そして、成長のために必要ないろいろな栄養を摂取することも重要です。これができないとそれこそ栄養失調になりかねません。

 

遅い方がダメという意見も

中にはアレルギー物質を与えるのが遅い方が、アレルギー反応が出やすいという意見もあります。だからとって、早い時期に無理に食べさせる必要はありませんが、遅れさせることにメリットはありません。

 

以前は、あらかじめ卵を与えなければ卵アレルギーの反応が出ないからそれでいいという流れもあったようですが、赤ちゃんの発達の段階を考えると、いろいろなものをバランスよく、適切な時期に、適切な方法で与えることが何よりも大切なようです。

(Photo by: [http://www.ashinari.com)/]

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

食物アレルギーに関する記事

覚えよう!ピーナッツ(落花生)アレルギー要注意食品のまとめ

ピーナッツ(落花生)の除去食では、意外な食品に使われているピーナッツに気を付...

えびアレルギー~えびせんは大丈夫?えびアレルギーの方の食品との関わり方

たまごや牛乳といった食物アレルギーは、多くは乳幼児期に発症しその後成長と共に...


知っておきたい!ピーナッツアレルギーに多い症状!!治療の基本と応急処置

ピーナッツ(落花生)アレルギーが、こわいものだと知っていますか? かゆくな...

牛乳の加工の仕方によって違う!?牛乳を除去する時のポイントは?牛乳アレルギーでも摂取可能な食品や代用品

  牛乳で食物アレルギーを起こす主なタンパク質成分は、カゼイン、αラクトアルブ...

カラダノートひろば

食物アレルギーの関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る