カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 脳・神経 >
  4. ジストニアってどんな病気?解明しつつあるメカニズム その治療法とは?

気になる病気・症状

ジストニアってどんな病気?解明しつつあるメカニズム その治療法とは?

 

ジストニアはあまり聞き覚えのない病気かもしれません。

ジストニアとはどんな病気で、日常生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

 

●自分の意志が働かない病気

ジストニアの症状は自分の意志とは関係なく動く、関係なく固まる事です。

自分の意志では腕を曲げようと思っているのに腕がまったく曲がらない、自分の意志では足を落ち着いた状態にしておこうと思っているのにカタカタと小刻みに動くといったような感じです。

体が不随意に動く、硬直する病気で単なる癖とは異なります。

原因となっているのは運動を司る体の中の機能異常です。

 

●体のどこにでも症状が出る!

例えば胃潰瘍なら胃に症状が出ますし、足を骨折すれば足だけが動きません。

ですがジストニアは動きを司るシステムが異常を来しているので全身のどこにでも症状が出る可能性があります。

ただ、傾向として大人のジストニアの場合は顔面や腕を中心に症状が出ることがわかっています。

首の筋肉にジストニアが出ると声がかすれる・震えるなどの症状に悩まされることもあります。

一方で子どものジストニアは腕・足など末端に症状が出るのが特徴です。

 

●ジストニアの暮らしにくさ

ジストニアは命にかかわるほどの症状が出ることはほとんどありませんが、暮らしにくさから言えばかなり大変な病気です。

自分の意志と無関係に体が動くことに対して変だ、気分が悪いと感じる方も多いです。

症状が出る部分に注射を打つ、局所麻酔薬を使うなど暮らしやすさを得るための治療が多いです。

 

ジストニアとは自分の意志とは関係なく体が動く、動かない病気です。

運動を司る機能に異常が起きるためジストニアを発症します。

 

解明しつつある、ジストニアのメカニズムとは

ジストニアは神経系統の障がいで、筋肉が収縮する病気で、字が書けなくなったり足が勝手にねじれたりする病気でもあります。

命に係わるほどの疾患ではないといっても自分の体が不随意に動くことで社会的に生きにくくなってしまうという問題はあります。

長年、ジストニアの仕組み・メカニズムは謎に包まれていましたが最近になってジストニアのメカニズムが徐々に明らかになってきています。

 

●2008年に発表されたジストニアのメカニズム研究

2008年に日本の自然科学研究機構・生理学研究所の知見氏、南部氏、アメリカのマウントサイナイ医科大のシャシドハラン博士の共同研究でジストニアのメカニズムの一端が発表されました。

利用したのはジストニアマウスで、ジストニアマウスと普通のマウスの運動制御領域の違いを研究しました。

 

●ジストニアは大脳基底核に問題がある

人間の動きを決めているのは脳です。足や手を意思通りに動かすためには脳が正しく働いていることが前提となるのです。

そして運動機能を支えているのが大脳基底核という場所で、先の研究でジストニアマウスには大脳基底核で運動活動を抑えるための信号が弱っているということがわかりました。

運動をするスイッチと運動を止めるスイッチがあるとして、ジストニアマウスでは運動を止めるスイッチが緩くなっている状態といえます。

そのため、予期しないところで運動が開始されてしまうのです。大脳基底核の問題部位が詳しくわかったことで今後さらに治療法の選択肢が増えるかもしれません。

 

ジストニアのメカニズムには大脳基底核の運動スイッチがかかわっています。ジストニアの方は運動を止めるためのスイッチがゆるくなっていることで勝手に体が動き出すと考えられています。

 

ジストニアの4つの治療法

神経難病のジストニアはいまだに認知度の低い病気とも言われています。職業性ジストニアの方がいる業界でも心理的な問題とされる場合も多く、なかなか正しい治療に巡り合えない方も多いのです。

そんなジストニアの4つの治療法を見ていきます。

 

●抗コリン薬などの内服薬

ジストニア以外の病気でも一般的な治療として用いられるのが内服薬による治療です。抗コリン薬は緑内障・前立腺肥大など一部の病気の方を除いてよく利用される薬です。

ただし、内服薬の効き目がなかなか出ないという方も少なからずおり、治療法としての効果はほかの治療法よりもやや低いです。

 

●ボツリヌス療法

筋肉の緊張を緩める成分として知られているのがボツリヌストキシンで、このボツリヌストキシンを注入するのがボツリヌス療法です。内服薬療法に比べると効果が出やすいです。

筋肉注射を行い、1週間後くらいから効果が出て、4か月程度で治療効果がなくなるので継続的にボツリヌス療法を行います。

 

●神経を麻痺させる

神経ブロックとも呼ばれる治療法で、ジストニアの原因である大脳基底核の異常をどうにかするのではなく、命令を受け取る方の末梢神経を壊して麻痺させるという治療法です。

腕や足が勝手に動くのを防げます。

 

●バクフェロン療法

筋肉の緊張を緩めるボツリヌストキシンと同じような効果のあるバクフェロンという成分を体内に入れる方法です。バクフェロンは全身に効果がみられるのがボツリヌス療法との違いです。

 

ジストニアの治療法には内服薬、ボツリヌス療法、神経麻痺療法、バクフェロン療法などがあります。

その他に鍼灸治療や手術などあらゆる治療法の中から自分の症状にあった治療法を選ぶことが大切です。

 

芸術家に多い?職業性ジストニアとは

ジストニアは自分の意志に関係なく筋肉が動かなくなる、勝手に動くと言った病気です。

ジストニアのもともとの原因には脳内の神経系統があると言われています。

そして職業と関連して起きるのが職業性ジストニアという病気です。

 

●芸術家がかかりやすいジストニア

日本国内でも有名バンドのドラマー、サックス演奏者が職業性ジストニアのために一時活動を中断した例があります。

彼らを苦しめた職業性ジストニアの症状は普通のジストニアとほぼ同じで、特定の部位がしびれたり震えたりします。

ドラマーやサックス演奏者であれば仕事で使っている『手・腕』にジストニアの症状が出ます。

 

●職業性ジストニアならではの原因

ジストニアで脳内の神経系統がおかしくなってしまう原因は実はよくわかっていません。

ただし、職業性ジストニアならではの原因としては『過剰な特定部位の使用』です。

職業性ジストニアが芸術家に多いのは練習、作品作りのために腕や足など特定の部位を長時間動かすためと言われています。

 

●職業性ジストニアの治療

職業性ジストニアの治療ではまず特定部位を動かす、過剰に使用するのをやめなければいけません。

最悪の場合は今の職業を辞めて、症状が出ている部位に負担をかけない職業に再就職ということもあります。

まずは休職して様子を見ることがほとんどです。

 

職業性ジストニアは特定の部位を特に使用することが多い芸術家によく見られる病気です。

職業性ジストニアにかかった場合はまず仕事からいったん離れて様子を見ます。

 

ジストニアとスイカの意外な関係性

ジストニアは神経に問題があるため起きると言われていますが、その原因や関連物質についてはいまだ研究が必要な病気でもあります。

そんなジストニアの研究のひとつを紹介します。

 

●ジストニアとカリウムチャネル

ジストニアの治療にカリウムチャネルの開口が有効ではないかという研究があります。

カリウムチャネルというのはカリウムを通す穴のことです。

カリウムチャネルを広くする活性剤については2009年に公開された技術で、すでに特許も取っています。

ジストニアの治療だけではなく予防にもカリウムチャネル活性は良いと言われています。

恐らく血液中の電解質のバランスが崩れることによってジストニアが起きる場合が多いと考えられるので、カリウムチャネル活性によって電解質のバランスを取るのです。

 

●スイカと電解質バランス

カリウムが少なくなると電解質のバランスが崩れることがあります。

既にジストニアで崩れてしまった電解質のバランスを元に戻すためには薬の力が必要ですが、普段から電解質バランスを保つなら食事に気を配るのは有効です。

低カリウム状態を脱するためにもっともおすすめなのはスイカです。

利尿作用があるので解毒にも向いており、抗酸化成分でその他の生活習慣病を予防する力もあります。

 

●スイカの調理方法

スイカは生のものを切って食べるのが一般的ですが、それだけでは飽きてしまうかもしれません。

食べやすくするにはスムージーやアイスもお勧めです。

季節ものですので、夏以外の時期には別の食物でカリウムを摂取しましょう。

 

ジストニアの予防にはカリウムチャネルを広げる薬が使われることもあります。

電解質バランスを保つのにカリウムは欠かせない存在で、スイカでカリウムを摂取すれば抗酸化作用や利尿作用も得られます。

(Photo by: [http://pixabay.com/static/uploads/photo/2011/05/14/21/30/bank-7339_640.jpg?i])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-05掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

脳・神経に関する記事

ブドウ糖不足が原因?睡眠や糖分を補給して脳疲労を回復!

脳が疲労したときは、睡眠をとったりエネルギーを補給することで回復できるという...

高齢者に多い慢性硬膜下出血・高齢者に多い慢性硬膜下血腫の特徴と治療

  慢性硬膜下血腫は、特に高齢者に多いとされています。数週間~2ヶ月程度で...


右片麻痺とは違う!左片麻痺の特徴って?~脳梗塞の兆候や麻痺~

  日本では多くの人が右利きであり、大脳の左半球を障害されて、右片麻痺になって...

カラダノートひろば

脳・神経の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る