カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 脳・神経 >
  4. パーキンソン病 >
  5. 人工甘味料「アスパルテーム」による健康被害はあるのか?

気になる病気・症状

人工甘味料「アスパルテーム」による健康被害はあるのか?

人口甘味料である「アスパルテーム」は、ショ糖(砂糖)の約200倍の甘みを持ち、アスパラギン酸とフェニルアラニンという2つのアミノ酸が結合して出来ていることから、代謝されてもアミノ酸に分解されほとんどカロリーにならないとして、多くの食品で積極的に使用されています。

 

しかし近年、日常的にダイエットコークを摂取していたアメリカ人俳優がパーキンソン病を発症したことで、その原因がアスパルテームではないかという議論が行われるようになりました。

 

しかし、ヒトへの長期の安全性試験の報告がないため、安全・有害のどちらとの言えないのが現状であるようです。ただ、その足がかりとなるマウスを用いた実験結果によれば「安全性は高い」と述べられています。

 

アスパルテームとは?

 

アスパルテームはアミノ酸が結合することで合成できる人口甘味料ですが、加水分解されると「メタノール(メチルアルコール)」を生成します。このメタノールは、体内の代謝の過程で(=酸化)、ホルムアルデヒド→蟻酸へと代謝され、有害性を示します。この物質が神経繊維に蓄積して、パーキンソン病を発症させる原因になっているのではないかと述べられています。

 

日常的な摂取量であれば、アスパルテームは安全である

 

<WHOによるアスパルテームの一日許容摂取量(ADI値)は?>

■40mg未満/体重kg

(動物実験の安全基準量に100倍の数値をかけたもの)

 

⇒体重50kg女性で、2,000mg/日までなら安全である。

⇒ダイエット飲料(350ml)に含まれるアスパルテーム量:約120mg~180mg程度

 

<体内生成メタノール量は?>

■摂取アスパルテーム量の約10%

⇒アスパルテーム2,000mg摂取すれば、メタノール生成量200mgとなる。

 

<体内メタノール毒性出現量は?>

■メタノール500mg/kg体重以上

⇒ダイエット飲料約20本摂取で、毒性出現となる。

 

以上のことから、日常的に摂取するペットボトル1~2本分のダイエット飲料では、特に重大な健康被害は現れないだろうと考えられています。

 

ADI値の信頼性は?

 

ただ、一日許容摂取量(ADI値)に関して考慮すべき点は、「ヒトとマウスの代謝速度の違い」についてです。

 

蟻酸の体内代謝速度に関しては、げっ歯類の方がヒトより速い(ヒトはマウスの50%程度)とされています。ただ、ADI値は動物実験の安全基準値に×100倍の安全領域を加えていることを考えると、やはり非常に安全性は高いという事が出来ます。

 

<知っておきたい、毒性を軽減させる要素>

・体内の蟻酸代謝速度が蟻酸生成速度を上回っていれば、毒性は現れない。

・エタノールを同時に摂取しているとメタノールが代謝経路に入る時期が遅くなる。

・肝臓に葉酸が多く存在すると蟻酸の解毒作用が高まる。

 

マウスを用いた実験で安全性が立証された

 

■基準基準量の100倍のアスパルテームをマウスに投与した実験(イタリア・ボローニャ/Cesare Maltoniがん研究センター)

【対象】8週齢のラット1800匹

【実験内容】最大3年生涯に渡り0~10万ppmのアスパルテームを与える。

【結果】多臓器で発がん性(白血病なども含む)が確認された。

 

ただ、この実験には続きがあり、マウスに与えた餌の量が摂取基準量の100倍相当量であり(平均体重400gのマウスへ20gの餌)健康被害が現われるのは明白であったと述べられていますが、それにも拘らず病変発生数が少ないことから逆説的にアスパルテームの安全性が立証されたと、他文献により結論付けられています。

 

<他文献の指摘>

・基準値から逸脱した摂取量であるのに、病変発生の症例数がわずかであった。

・アスパルテーム無摂取群よりも、リンパ腫や白血病の発生割合が低かった。

 

 ⇒逆説的にアスパルテームの安全性が立証できた。

 

最後に

 

このような結果となりましたが、それでもやはりメタノールの存在が気になるという場合には、解毒作用を高めるような「葉酸」を同時に摂取するようにすることも有効かもしれません。

 

(photoby:pixabay) 

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

パーキンソン病に関する記事

早期パーキンソン病の治療の流れを知ろう

  パーキンソン病とは、脳内のドーパミンが不足することによって身体症状や精神症...

脊髄小脳変性症患者必見!身体機能回復リハビリにはどんなものがある?全身活動編

脊髄小脳変性による症状で、起き上がり、立ち上がり、遠くのもの取る動作、移動な...


様々な脳の病気?多系統萎縮症ってなに?

多系統萎縮症とは、オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症、シャイ・ドレーガー...

知っておこう!パーキンソン病のヤール重症度分類

パーキンソン病であると診断されて治療を進めていくには、パーキンソン病がどの段階...

カラダノートひろば

パーキンソン病の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る