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メンタル

うつ病と向き合う~不安の中にある生命放棄の危機~

       

うつ病の中心症状は言うまでもなく精神的な「苦痛」です


「うつ病」とか「憂鬱症」という名称が示すように、この不調は「憂鬱気分」が中心的な症状です。

しかも単なる憂鬱ではなく、「不安」や「おっくう感」を一緒に伴う、とても辛い憂鬱なのです。

 

不安感をわかり易く表現すると、
「大失敗をしてしまった」
「もう取り返しがつかない」
「これからやっていくお金も体力もない」
「切り抜ける方法がまったくない。もうどうしようもない……」
……という、過去の大きな後悔と将来への悲観と絶望です。

 

私たちが普段感じている理由のある不安(例えば試験とか大事な試合などが間近に迫っているときの不安)とは全く違い、理由のない、我慢できない不安なのです。

 

不安神経症の方が起こすパニック症状は、何かの原因で手足が痺れ、心臓がバクバクし、今にも死んでしまいそうな状況に陥ります。

こういう方々は、二度とそういう状態にならないように異様に神経質になります。

この場合、外出するのが怖いと部屋から一歩も外へ出なかったりするのですが、この不安は「死にたくない」という思いがある生命執着的な不安といえます。

 

しかし、うつ病の方の不安はそれとは違います。それはとても逃れ難い不安なのです。

「こんなに辛いのならいっそ死んだ方がましだ」と思う生命放棄的なもの、これはしばしば実行に移されます。

今まで元気だとばかり思っていた人が、突然自己破壊的な行動(電車に飛び込む、道路上の陸橋から飛び降りる、大量服薬など)で人々を驚かせます。

 

うつ病は服薬治療でほぼ回復します。回復の早さには個人差がありますが、治療の際はどのぐらいで効果が出てくるかを具体的に説明します。

そして、「あなたは辛くて死んでしまいたいと思っているでしょうが、必ず生きていて良かったと思える時が来ます。だからどんなに辛くても死なないで欲しい」ということを伝え、約束をしてもらいます。


それが必ず守ってもらえるという訳ではありませんが、もともと真面目で約束を守ろうとする堅実な方が多いので、守ろうとして頑張ってくれます。

 

後日、症状が回復したとき、「あの時、死なないと約束したから、なんとか死なずに済んだ」と言われると、治療に関わる者としては心底ほっとします。

死にたいほど辛い人に「耐えろ」と言っているのと同じですから、言う側も辛いのです。

ですが、治療が上手く行けばあの時死なずに良かったと思ってもらえる日が、必ずくると信じています。

 

うつ病を患う方の周囲の方々には、うつ病の生命放棄的な不安というものが、それだけ辛いものなのだということだけ、ご理解いただければと思います。

 

 

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2012/08/13-366967.php)

 

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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